2018年12月17日月曜日
批判ネタに消費税を使うが内心では肯定している
ネットの炎上を批判する人がいる。
しかし、彼の目的は炎上を阻止することではない。
彼の真の目的とは、怒りのままに炎上する愚民どもと比べて、怒りに流されずにそれを批判できる理性的な俺すげーをひけらかすことであった。
事実、炎上を批判する人間は絶対に炎上を止めない。
そりゃそうだ。炎上を止めてしまったら批判も理性的な俺すげー自慢も出来ないではないか。
これと同様に考える。
フランスのデモは素晴らしい! これが民主制だ! 反対に日本人は飼いならされている!
彼がかように批判する時、その目的はデモによって政権に要求を伝えることではない。
彼の真の目的は民主主義の本質を理解している俺すげー自慢であり、他人を愚民とあざけって自分の虚栄心を満たすことである。
実際、彼らは絶対にデモをしない。
∧∧
(‥ )まあデモをするにしても
\‐ マニアックなデモをするよね
(‥ )サブカルと同じでな
学をひけらかしたい奴は
マイナー路線に走りよる
愚民どもと同じことを
したくはないし
愚民どものためになる
こともしたくない
そういうことだろうな
だから例えばこう考えてみればどうか?
今、フランスのデモを素晴らしいと絶賛する人間に次のように問いかけてみよう。
消費税引き上げをやめて資産に税金をかけましょう。そのためのデモをします。あなたも皆様もふるってご参加ください。
かように言った時、彼らはどう反応するであろうか?
∧∧
( ‥)参加しないだろうと
(‥ )というか
反対するんじゃね?
消費税を上げる政府は悪である。
なるほど、そう主張する彼らは政権批判には消費税を持ち出す。だがしかし、消費税を下げて、代わりの財源として資産に新たに課税しようとは言いださない。
これ要するに、学をひけらかしたい連中の目的と動作が絶妙にねじれているせいではないかろうか?
高学歴者は概して良い地位にある。金の心配がない彼らにとって都合が良いのは円安、デフレであろう。
これと反対に円高、インフレを志向する現政権は都合が悪いし、打倒したいであろう。
だから消費税引き上げを政権攻撃の材料に使う。だがしかし、内心では資産に課税されるよりは消費税引き上げの方がましだと考えていないか?
消費税引き上げを政権批判の道具にする。だがしかし、消費税引き上げそれ自体には積極的に反対しない。
学にある人間、新聞記者、リベラル、学生、年金生活者。彼らのねじれた奇妙な動作はかように説明できるだろう。