2018年9月2日日曜日
売国産業の黄昏
∧∧
(‥ )売国産業といっても
\‐ 別に本当に売国するわけじゃ
ないんだよね
(‥ )そりゃあ
人間は即座に利益に
なってくれるものに
参加するものだからな
売国したらただちに敵国からお給料が振り込まれるとか、そんなことはありえない。もちろんそういう事例もあるだろう。とはいえ..
∧∧
(‥ )すべての売国産業に
\‐ お金を支払っていたら
敵国は破産して
しまいますからなあ
(‥ )だから売国産業って
即座に利益になる
ものなのよ
単純に
売国できる俺すげー
自慢でしかないんよね
皆が大事にしているものを投げ捨てられる。それは皆ができないことができる俺すげー自慢になる。これは権力の追求であり、自分を貴族化することに他ならない。この手の捨てることによる権力追求は子供の頃から誰かしらやるものだ。
まあ断捨離の変形だと思えばいい。他人の大切なものまでばんばん捨てる断捨離も、結局は皆ができないことができる俺すげーという権力追求でしかないのだ。
皆が大事にしている共同体をけなし、捨てるという行為も、所詮は欲の発露。権力の浅ましい追求。人間が率先して自発的にすることはすべて欲。売国産業も浅ましい欲でしかない。
∧∧
( ‥)でもそういう行動を
指し示す意味で
売国産業って言葉を使うと
際限なく適用範囲が
拡大するよね
( ‥)俺様はドイツ帰りだ
‐/ ドイツはこんなに
素晴らしかった
それに比べて日本は
こんな程度の国www
とか言うだけで
売国産業ってことに
なるからな
とはいえだ、こういう発言、つまり、ドイツにいってユートピアを見た俺すげー、こういう部類の発言はまず第一に嫌われる。
なぜなら皆の財産である共同体を攻撃するからである。断捨離で他人のものを勝手に捨てるようなものだから、嫌われるし、事実、これはあからさまな攻撃だ。
そして第二に自分の共同体の価値を貶める行動は、祖国を海外に売る行為へと容易に転化する。
そういう意味では売国産業はやはり売国産業なのである。
∧∧
(‥ )後はそこに金銭の授受
\‐ 利益の誘導や供与があった場合
本当に文字通りの意味で
売国になって
しまうのであると
(‥ )それ結構簡単になるのよね
例えば俺たちが
北京政府に弾圧されている
チベットの人や
ウイグルの人に
大変だろうからと
援助したその瞬間に
シュース1本あげた瞬間に
援助された相手は
北京政府から見れば
金銭的に
売国したことになるのよね
反対に視点を変えればである。ドイツ帰りの俺様すげー、とか、ニューヨークにいる俺様が日本の閉鎖性を指摘してあげますよ、とか、フランス帰国子女のミーが日本の後進性を教えてあげるざます、とか、そういうことを言ってる人も、容易に簡単に、あっさりと本物の売国奴になってしまうということなのだった。
∧∧
(‥ )それを考えれば
\‐ 売国産業って本当に
売国産業になって
しまうことがあるわけだ
(‥ )それにこれからは
そういうものに対する
視線は厳しいよ
これからの時代
グローバル化なんてことは
夢物語で
人類の未来は第2の中世
互いに征服できぬ
列強諸国が
しのぎを削る世界
このような世界線において、どの国家においても民族主義か、あるいは宗教による統制が進み、相互監視、愛国心、郷土愛が熱心に鼓舞されて、それに従わぬものは抹殺されるであろう。
つまりこれまでのような、冷戦時代におけるようなお子様めいた政権批判は、遅かれ早かれ文字通りの売国と見なされて本当に命取りとなるだろう。
∧∧
( ‥)今、知識人を気取って
無邪気に政権批判や
社会批判をしている
人々も
いずれ売国産業従事者として
ゆっくり絞め殺される
時代になるだろうと
( ‥)だからな
‐/ みんなこれから
売国産業するのなら
もう少し慎重に
言葉を選ぶ
べきだろうな