2018年3月5日月曜日
ここは人生最果てのラーメン店
あの人はね、糖尿病になって、最後は体がぼろぼろになって死んだんですよ。
あの人ねえ、某ラーメン店が好きでね、一度、つれていかれたことがあるんですけどね。これがもう、とんでも塩分ラーメンで、塩以外の味がしない。しょっぱさを通り越して塩を直接なめている気分。あれにくらべたら普通のラーメンのスープはただのお湯でね。
どうです? おいしいでしょう? と言われた時は、そうですねえ、と言うのが精一杯でね。その時は、ああ、この人は味覚がおかしいんだな、と思っただけでしたよ。
∧∧
(‥ )実際には塩分と脂肪に
\‐ 中毒させられていたわけだね
(‥ )塩、脂、炭水化物は
生命維持に不可欠だが
自然界では貴重なもの
人間はこれを乞い求めるよう
進化的にできている
そこをラーメン店に突かれて
しまったわけだ
塩と脂と炭水化物に引き寄せられて店に入る。そうしてじょじょに耐性がつくと、よりしょっぱいもの、より脂っこいものを望むようになる。
∧∧
( ‥)ついには
冒頭のラーメン屋のような
塩と脂の塊でないと
満足できないようになる
(‥ )そうやって中毒者を
抱えることで
店の利益を確保する
ヤクの売人と同じよな
という話をしたのが昨日の話。
ふと思い出して検索かけてみたら、20年を過ぎても未だに店はそのままそこにあるようだ。都会の真ん中にある掘っ建て小屋のようなこ汚い風を装っている店。twitterを眺めて見ると、ラーメンの画像をアップしている人たちがいく人もいて、おいしい! 素晴らしい! と絶賛の声。
∧∧
(‥ )...この人たちも
\‐ みんな死ぬんだ
(‥ )あれが美味しく
感じる時点で
すでに手遅れだからな
まあ死ぬんだろうな
そして幾人もの命を吸ってきたラーメン店は、客が死んだ後も健在で、商売として見習うべき点がそこにある。