2018年2月8日木曜日
即座にパニックになる人はほとんど逃げ損
すでに異常は明らかなのに皆が逃げないから大丈夫だろうと思い込んで手遅れになる。
こういうことが起こると、一部の人間は嬉々として指摘するものだ。
曰く、これが正常化バイアスだ! 正常化バイアスに目を曇らされた愚民どもはみすみす死んでしまうが、俺のように正常化バイアスを知っている人間なら逃げることができるぜ!!
あるいは曰く、横並びを強制される日本ではこのような悲劇が起こるけども、諸外国では起こらないので、日本国外にユートピアはあるのです!
∧∧
(‥ )でもこれそんな大げさな
\‐ 話ではないんだよね
(‥ )刺激やストレスに対して
即座に反応してしまう
個体もいれば
そうでない個体もいる
それだけの話なんだよな
さらに言ってしまえば、ストレスで即座にパニックに陥って逃げ出した個体だけが、たまたま助かるような事態が時々起こりますよ、というだけの話でしかない。
∧∧
( ‥)つまり
頭の良い人間
これはしばしば
ストレスに弱くて
即座にパニックに陥って
狼狽して逃げ出す個体
なんだけども
(‥ )そういう”頭の良い人間”が
俺様は皆が逃げるより前に
即座に逃げ出すぜ! と
嬉々として自慢するのは
勝手なんだけどもさ
ここには明白な落とし穴が
あるんだよな
皆が逃げ出すよりも先に、先見の明がある俺様だけが正常化バイアスを気にせずに逃げ出すぜ! と賢い人間が言い出した時、彼は明白な事実を見落としている。
もし即座に逃げ出すことが無条件で有利になるのなら、とっくの昔に人類は淘汰されて、即座に逃げることが当たり前になっているはず。
∧∧
(‥ )でもそうじゃない
\‐ ということは実は
皆が持っている
そろそろ逃げようかあ?
という程度の
のんびり具合が
最適だったということ
なんだよね
(‥ )言い換えればよ
即座に逃げる人間の判断が
結果的に正しい事態は
そうそう起こらないって
ことなんだ
例えば地下鉄を走る電車の網棚に時限式の発煙筒がしかけられていた。この時、乗客は三つの選択肢を取る。
1:どこに何があるかわからないのでその場を移動しない
2:取りあえず車内を移動する
3:即座に逃げ出し、電車から降りて地下を歩き出す
∧∧
(‥ )3番が一番迷惑
\‐
(‥ )いるんだよ3番
地下トンネルを
歩き出すから
そいつらを全員
確保するまで
電車動かせねえんだよ
(実体験)
もちろん、3番だけが助かる事態もありえよう。韓国の地下鉄で放火があった時や、あるいは修学旅行の学生を乗せた韓国船が沈没した時。あれらは多分それに該当する。
だがこれは、そういうごくまれな事態でないと3番は有利にならない、ということでもあった。
賢い人間は底抜けのバカだから、正常化バイアス! 正常化バイアス! と嬉々としてきゃっきゃ騒ぐが、おかしなもので彼らはこういう明確な事実に気づかない。
即座にパニックに陥って逃げ出すような賢い人間が少ないということは、そういう行動が有利になる事態はめったに起こらないことを示している。
つまり即座の逃走は、ほとんどの場合、逃げ損になる。この明白な事実に気づかないのが賢い人間というものの正体だ。
実際、避難区域の人はともかく、原発ぱーんの時に、関東からパニック起こして引っ越した少数派はあからさまに損であったろう?
∧∧
( ‥)言い換えると
逃げ損をしてしまった
賢い人間は
その損を取り返すために
他人を扇動して
不安を煽るのではないか?
(‥ )先日、自衛隊のヘリが
民家に落ちたら
報道の連中が
嬉々として喜んでるのが
あからさまで
気持ち悪いと言った人が
いたけども
ああいう報道人間の反応も
同じようなもの
なんだろうな