2017年11月12日日曜日
生きるために皇帝になった男
2015年、中国の株は暴落した。政府は空売りを制限したり、大株主が株を売却することを半年禁じたり、1300社の株式売買停止など様々な策を講じたし、逮捕者も出した。
ふとこんな想像をする。一儲けしようと自分が株式を売買している。ずいぶん儲けているが、儲けはまだ現金化されていない。もう一儲けしたいのだ。だがここで株式が下落し始める。慌てて売り始めるが、みるみる儲けは減っていく。自分を含めて市場がパニックに陥ったところで株売買が凍結された。
∧∧
(‥ )スーパーマリオで例えると
\‐ 穴に落ちるマリオを
スタートボタンで
止めた状態
と言われたものでしたが
(‥ )自分が株投資をしていた
とすると
儲けが下落を示す...
というか
ふくれあがる借金額の
増加をしめしていた
数字が画面ごと
停止するって感じかな?
だがしかし、停止はしたが、それはそこにそのままあるのだ。
∧∧
(‥ )増加する借金のカウンターが
\‐ 停止したまま
自分の背後にある人生って
強烈だな
(‥ )でっここから
どうしたんだろうな
どうするんだろうな?
どんな程度の売買禁止であったのだろう? 皆が平静を取り戻した頃に市場を再スタートしたら、普通にゲームが続いたので、そうして今に至るのであろうか?
∧∧
( ‥)そんなもので暴落が
止まってくれるのかい?
(‥ )ずっと止まっていた
借金ゲージが
再スタートしたら
やっぱり
みんな一斉に
売り出すからな
これではないのか…
あるいは穴に落ちそうなマリオを塩漬けにして、その隣で新たなマリオ、つまり新たな株式市場を建造しているのが今の状態なのか?
∧∧
(‥ )その場合、借金ゲージが
\‐ 止まっている間に
なんとか挽回しなければ!
と新たな株式を買って
儲けようとするだろうね
(‥ )それが今の状況かねえ
ひとつの画面で借金ゲージが止まっている。その脇で、なんとか損失を取り戻そうともうひとつの画面でチャートをにらむ人生。
∧∧
(‥ )もしそうなら強烈だな
\‐
(‥ )でもこれなら
市場にまた人を
呼び戻せるぜ
一回儲けた人間は、またもう一度戻ってくるはずだ。
これはパチンコのようなもの。ましてや先ほど自分が負けた台が借金額の増加を示しながら止まっている脇で、新たに打つ。これは強烈な動機付けだろう。人は必ず帰ってくる。
∧∧
( ‥)でも株式市場はその性質上
また下落するべ?
(‥ )また止めれば
いいんじゃね?
∧∧
(‥ )そんな馬鹿な…
\‐
(‥ )思うけどさー
だから習さん
独裁権を
強化してるのかねー
以上までは、我が身に置き換えればこんな感じかな? とか、実態はこうですかねえ? という想像だ。
しかしバブル崩壊で責任を取られることはもっとありうる現実である。特に任期が決まっており、終身でない独裁国家ではより強烈に責任を追求されるだろう。
∧∧
(‥ )中国は人件費も
\‐ 上がっちゃったから
もう世界の工場としての
役割は果たせそうに
ありませんしね
成果を出さねばならぬ
国家元首としては
この先は詰み手ですぞ
(‥ )成長は鈍化し
必ず日本や
アメリカのように
なってしまう
でも日米と違って
独裁制だと権力闘争が
激しいから
失敗しちゃったー
ごめん退任するわ
ではすまないからな
∧∧
( ‥)生き残るためには
長期独裁制にならざるを
えませんよと
(‥ )生きるために
皇帝になる男
なかなかの見物だな
毛主席の時代に
農村送りにされた
人生だったんだろ?
トラウマ級に
生きることに
必死なはずよね
事実上の皇帝は世界に幾つも例がある。例えばロシアのプーチン大統領だって似たようなものだ。前例があるのなら同じことができるだろう。もっともプーチン大統領の場合、ロシア国民に支持されるだけの実績がまず第一にあったからこその長期政権なんだけど。
∧∧
(‥ )習さんどうなりますかねえ
\‐
(‥ )見てれば分かるさ