2017年7月8日土曜日
これが旅の終着点
昨日は川を途中で見失った。
今日はそこから先を
∧∧ 見るのだな?
( ‥)
−( ‥)隣町まで伸びている
らしいのだ
昨日、ぼーっとしていて見失った川は、思った通り、直角に折れて続いていた。
やじろべえ式とでもいうのか、そういう水門も見る。
それにしても妙に直角に折れる箇所が多い。次々に折れては流れ、流れてはまた折れる。水田に水を供給しようと碁盤目状に水路を作った結果がこれであろうか?
例えばこの場所もそうだ。
そうしてここまでくると住宅街も唐突に終わった。家の密度が徐々に低くなるとか、少なくなるとか、そういうこともなく終わる。
市の領域はここより外まで広がるが、これより先は水田と果樹園、広い土地を利用した工場などが点在するのみ。
∧∧ カワウがいるよ
( ‥)
−( ‥)ここまでくれば
このどぶ川にも
魚がいるのかい?
驚いて飛び立つカワウ。
川はここからはほぼ直線だ。おかしなもので最終的に合流する川と平行に、しかし正反対に流れている。さらに歩いて1時間。こうしてたどり着いた合流地点。
追跡していた川はごうごうと音を立てて、別の川へと合流する。この川は水源は別で猛烈な堆積物を残して扇状地を作った川なのだ。
本当はこの合流の後
さらに大きな川へと
∧∧ 合流するんだけど
(‥ )
−( ‥)でも俺たちが
追跡してきた川は
取りあえず
ここで終わりだ
これが旅の終着点。
帰りは合流した川に沿って戻ることにする。途中で遠くにかすんで見える建物が知っているマンションであることに気づいた。手を伸ばした時、小指の爪の半分ほどの高さ。見るにどうも9階層分の高さが見えているらしい。仮に1階分が3メートルで3×9の近似で30メートル、その2倍の60メートルが小指の幅で見えているのなら
腕の長さ小指の幅の比率が
70:1だとして
70×60メートルで
∧∧ 距離4.2キロですかね?
( ‥)
−( ‥)そんなぐらいかな?
意外と近いのかな?
帰って調べたらその場所からマンションまで、実際にはどうも5キロをやや越えていたようだ。
なお、それまでの移動距離を考えれば合流地点からマンションまで7キロはあるはずで、距離感、今ひとつ良く把握できていない。
帰り際、カルガモの親子を見た。この母親は子育てには成功したらしい。すでに子供は雛の段階を終えて親に近い大きさだ。
この川、上流よりもずっと豊かな場所になっている。周囲は果樹園で人もおらず、分岐した水路が堆積物を縫うように進む。泥と植物と水路、子育てには好都合なんだろう。
あのどぶ川で子育て
しようとしたお母さんは
∧∧ 新機軸だったのでしょうね
(‥ )
−( ‥)残念ながら今回は
失敗しちまったみたい
だけどもよ
こういう豊かな場所は
豊かな場所で競争も
激しそうだからな
誰もいない住宅地の
どぶ川で
挑戦する者も出るって
ことだよな
行き帰り、途中うろうろしたこともあって合計5時間。ともあれ、帰還。