2017年6月21日水曜日
一番近くの一番速い星の話
へびつかい座にあるバーナード星
画面右の大きな円が50倍の視野で、その中央にある暗い星がバーナード星。多分。
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∧∧
(‥ )でも星図から言うと
\− この星で間違いないだろうと
(‥ )光度9.5等
俺の星図は古くてよ
1960年のものなのよ
この光度で
古い星図の位置にいない星
というとこれしかないのだ
星図に使われた写真を見ると、もうひとつ近くに比較的明るい恒星があるのだが、多分それは図でも小さく描き入れた、バーナード星のすぐ右にある暗いもののように思われる。光度は多分、11等ぐらいではないか? 可視ぎりぎりで、125倍の視野、4分の1離れて見えたものだ。
∧∧
(‥ )星図の写真だと
\− その星は
もっと明るいように
思っていたけども…
(‥ )星の写真ってよ
肉眼で見る光度と
相対的にずいぶん
変わって見えることが
あるから
そのせいじゃね?
それに、光度9.5等というとこれしかないわけで、これがバーナード星で良いのだろう。
距離は6光年。もっと近い恒星アルファ・ケンタウリが本州からほぼ見えないことを考えれば、本州から見ることができる一番太陽系に近い恒星でもある。
∧∧
( ‥)そしてこれが天球上における
みかけの動きが一番速い
恒星なわけだな
( ‥)大きな視野を350年で
−/ 横断する動きだ
俺が生まれてから
今に至るまで
8分の1近く動いた
ことになるのだなあ
∧∧
(‥ )平均寿命まで生きれば
\− 大きく動く様子が
確認できるわけだな
(‥ )なるべく死ぬ間際に見て
ああ、動いてる動いてる
と言って死にたいね
一番近くの一番速い星の話