2017年4月1日土曜日
たった一人なら侵略者ではない
明け方の前、まだ暗い時間の散歩へいくと、山際の神社でフクロウが鳴いているのを聞いた。
24時間前の散歩でも
聞いたけど
∧∧ 少しかすれた声だね
(‥ )
−( ‥)まず間違いなく
同一個体だろうな
昨日はこのフクロウに加えてもう1羽、ごしぇーっと鳴いていたような気もするが、同じ個体がトォートゥーと鳴く一方で、あの嫌なだみ声でも鳴くのかもしれず、状況は不明瞭である。
*フクロウは二種類のまったく違う鳴き声を持っているので、同じ個体が二種類の鳴き声を交互に出していたのか、二個体いたのか良くわからない。多分、2羽じゃないか? と思うがそこんところどうなんだろうね、という意味。
帰って少し寝ると夢を見た。とりとめのない夢で混乱していて、幾人もの連中があれしたりこれしたり、場面が次々に切り替わり、状況はちゃめちゃこれどうしよう、となった時、傍観者目線の自分がその場にいる全員にこう告げた。
じゃあこうしましょう。僕はこれから目をさますので。
たちまち消える夢。混乱した状況は解決し、そもそも記憶にさえ残っていない。
∧∧
( ‥)なんだよ
夢オチならぬ
覚醒オチか
(‥ )物事万事解決
さて
∧∧
(‥ )アニメ、けものフレンズ
\− 終わったねえ
(‥ )主人公は結局
作中で暗示されていた通り
人のフレンズだったのな
∧∧
( ‥)人のフレンズってことは
人類という種族、系統の
全能力を行使できるって
ことなのか?
(‥ )さあ?
どうだか知らんけど
この子やべーなと
思ったのは料理の回だよな
料理という概念も知らず、火もお湯も知らず、お鍋も知らないのに料理本を読むだけで料理を作り、調理に必要な火を起こし、強火、弱火と火力を調整して料理を完成させる。
賢いを自称する(確かに賢い)博士が下した対価の要求は料理という食い意地のはったもので、なおかつその賢い博士がカレーに夢中になるという子供っぽさが見られる楽しい話である一方、話の展開の鍵となるカレーを知識ゼロから作る主人公の能力。
∧∧
(‥ )物語の進行上
\− 必然の実行力だったけど
真面目に考えると
尋常じゃない能力だよね
まるで認識するたびに
必要な知識が
人類の
種族としての知識庫から
取り出されるような感じ
(‥ )もしそうだとすると
かばんちゃんは
ヒトでありながら
個体である人を
超越した怪物だな
まあそれこそが
フレンズという存在
なのかもしれんけど
∧∧
(‥ )だから東西南北すら知らない
\− …無能設定というか
無知設定なんですかね
(‥ )どうなのかは知らんけど
あれで知識まであったら
ただの侵略者だからね
何も知らなければ
自分探しの旅に出られるし
視聴者もその旅に
同行できるし
なにより侵略者として
世界を破壊せずにすむ
∧∧
( ‥)侵略者ね
(‥ )ロッジでの過去記録で
フレンズさんと
お泊まりできますとか
言ってたけど
人間は何するつもり
だったんだろうな?
∧∧
(‥ )ゲームのような視聴者目線で
\− 女の子と遊んでると
あまり感じないけど
動物的な純朴さを持つ
女の子達の世界に
人間が大挙して押し寄せる
有様を見せられたら
ちょっと怖いかもね
(‥ )人類は立ち去り
人間の存在も忘れられた
世界にたったひとり
記憶もないままに
生まれたヒトだからこそ
侵略者にならずに
すむのよね
例えばの話、ゲド戦記の作者が物語で語ったように。
連合の人間はなぜたったひとり、しかも丸腰でこの世界”冬”にやってきたか? 訪れた者がたった一人なら、訪問された社会は訪問者を変えることができる。変えられた訪問者はそれを携えて帰還し、報告できる。しかし二人で訪れたらそれはもう侵略だと。
∧∧
(‥ )それを考えると
\− 動物達の中にいる
たった一人のヒトとして
皆から木登りや餌の探し方を
教えてもらって
主人公は再び冒険の旅に
出かけるというのは
いいものですな
(‥ )人類が絶滅してたら
なおいいけどな
食料供給が人類の残した
技術で維持されている
とはいえ
人間がいないなら
あの楽園はもう永遠だ
最後はサーバルちゃんと
サバンナに帰って
たーのーしーすればいい
それにしても、知識自体はないものの、脳みそフル回転することで人類種の知恵としての選択肢を編み出せるような存在だったら
∧∧
( ‥)味方総崩れでこのままでは
全滅必至
それでもなお
敵本陣への突撃を
主張する脳筋のヘラジカ様に
皆があきれる中
むしろそれに乗って
敵陣の中央突破敢行
(‥ )関ヶ原の合戦の
島津家みたいな
無茶苦茶を
やっちゃうん