2017年2月4日土曜日
属やら種やら面倒くさい
∧∧
( ‥)昨日は肺魚
今日はシーラカンスか
( ‥)古い本だと
−/ シーラカンスは
石炭紀から三畳紀まで
存続したことに
なっているけど
新しい本だと
ペルム紀と三畳紀に
限られているのだ
∧∧
(‥ )石炭紀の種が
\− 別属になったのだろうね
(‥ )幾つかはラブドデルマ
(Rhabdoderma)にされた
みたいだな
ただこれだけでは
どうも説明がつかん
∧∧
(‥ )シーラカンスは属やら種やら
\− 断片的な化石から
やたらと設立されました
からなあ
(‥ )こういうの面倒くさい
のよねえ
まあ、本を書く上で十分なことが分かったら切り上げてしまおう。詳しいことはまた次の機会にしても良いのだ。
*ここでいうシーラカンスはペルム紀と三畳紀の化石種コエラカントス(Coelacanthus)のことである。一般的にシーラカンスと呼ばれる魚の学名はラティメリア(Latimeria)だ。シーラカンスは化石種である別種(より正確には別属)の魚の学名が通称名になってしまったおかしな例なのだ。しかも英語読みなので、学名Coelacanthusをシーラカンスと読む事態になっている。これは古式ゆかしきローマ字読み日本人には絶対に読めない読み方だろう。シーラカンスとは、例えるならホモ・サピエンスをオストロピテクスと呼ぶようなものなので、なんとも珍妙な一般名である。
**オストロピテクス:いわずとしれた化石人類、Australopithecus、つまりアウストラロピテクスのこと。英語読みだとオストロピテクスとかオーストロピテクスと聞こえる。シーラカンスという通称は、現代人をオストロピテクスと呼ぶぐらいちんちくりんな事だという話。