2017年1月27日金曜日
日本衰亡論とか成長論とか、あれ全部間違い
人間というのものは妙な世界観を持っている。物事は成長し、発展し、そうして衰退するという世界観。
∧∧
(‥ )多分、生き物の成長から
\− 連想しているのでしょうね
種から植物が芽生えて
育ち花を咲かせて枯れる
人間が生まれ赤ん坊から
青年になり老人になり死ぬ
(‥ )その一方で
資源は有限であり
エネルギーの入力は
一定である
ということは
理解していないみたいだな
例えば人が言う。日本は衰退し、そうしてこのまま急激に滅びるのだと。
∧∧
( ‥)この意見も誤りであると
少なくとも滅びるにしても
生き物の成長のように
考えてはいけないのだと
( ‥)資源の量は一定だとすると
−/ 富の量も一定なのだ
だとすると日本の豊かさは地球上にある有限の富に偏りが生じただけ、ということになる。
∧∧
(‥ )ではなぜ富に偏りが生じるか?
\− それは単に人件費が
安かったから
(‥ )人件費が安いと
安くて良い商品を作れる
そうすると金持ちが
それを買う
すると
お金が落ちる集まる
それだけの話だよね
もちろん、これはいずれ頭打ちになる。豊かになって財産が増えれば、その維持費として出費がかさむようになる。そのため人は豊かになればなるほど貧乏になり、労働はより過酷になっていく。
∧∧
( ‥)そうして遅かれ早かれ
次の人件費の安い国が
現れて
富は今度は
そこへ流れ出す
(‥ )つまり富は
均衡するものなのだ
そりゃあ当たり前だな
資源は有限なのだからな
資源を増やすには地層に埋没している未だに利用されていない鉱物を採掘するしかないが、その一方で、鉱物は酸化、あるいは廃棄されて失われる。
富を増やすことは理論上は確かに可能だし、微増もしているであろうが、実態は有限一定と考えてほとんど違いはないだろう。
∧∧
(‥ )植物の成長も
\− こういうものなんだよね
体を作る炭素化合物の
炭素は大気中から取り
必須な無機塩類などは
土地の土から吸収する
すべては一定量である
(‥ )ところがだ
炭素を大気から
取り込んで肉体を作るから
人間から見ると
まるで
無から有を作るように
見えるんだよな
地水火風という言葉がある。世界を構成する元素として考えられたこれらのうち、大気を風と呼ぶ。かように人間にとって空気は実体ではなかった。
∧∧
( ‥)人間は風という運動としてしか
空気を認識していなかった
(‥ )まあひっくり返した壷を
水に入れてから上下を
返すと泡が出来るとか
そういう理解はして
いるんだけどね
大気を実体と考えていたか
というと怪しいよね
それを考えると、空気から体の構成物質を取り込んで成長する植物が、まるで無から成長するように見えたとしてもおかしくない。
∧∧
(‥ )人間は植物の成長を
\− 理解していないだろう
現実の植物は
地上に存在する
有限の元素が偏って
できるものだけども
人間は成長をそうは
理解していない
人は無から有がうまれると
考えているであろう
(‥ )ということはさ
そうした成長観から
連想されている
国家の成長観って
根本から間違っている
ことになるのよね
∧∧
( ‥)ということはですよ
(‥ )世の中の人が言う
日本衰亡論とか
日本成長論とか
中国が韓国がとか
あれ全部間違い
見当外れ
すなわち、すべての意見は聞くに値しないのである。