2016年12月4日日曜日
12月3日の三日月と金星と火星と幾何概念
日付は変わって12月4日。画像は今や昨日である12月3日の夕暮れ。
沈み行く三日月と輝く金星。
昨日今日と連続で
∧∧ 晴天だ
( ‥)
−( ‥)星を撮影するなんて
ずいぶんひさしぶりだな
画像は悪いがより広い範囲を写すとこうだ
画面右下に目映く輝く二つが月と金星。木の上に見える 少し明るい星は火星だ。地球から遠ざかり、だいぶ暗くなった。周囲の星を見れば、今、火星はやぎ座を運行中だということが分かる。右上の星は彦星ことアルタイルだし、ペガサス座やみずがめ座の星も見える。
さてもさても
星を見ながら人と話をしたのだが
∧∧
(‥ )金星は明るいよね
\−
(‥ )全体が雲で覆われて
いるからな
でもそう説明したら
なんで雲に覆われてると
明るいんだ? と
聞かれたよ
月や火星はただの土や岩だけど、雲はそれより明るいから、と答えたが。考えてみれば相手の人は、月や金星や火星は太陽の光を反射しているということをそもそも分かっていたであろうか? 多分、分かっていないだろう。
∧∧
( ‥)雲は明るい
土は暗い
雲の惑星金星は明るい
土の惑星火星は暗い
まあそういう理解では?
( ‥)反射という理解が
−/ 抜けていても
意味は通っているか…
あるいはむしろこう言うべきか?
反射という理解が抜けているのに、文脈上、なんか筋が通っているからそれで分かったと思われている。
∧∧
(‥ )今、金星は内側から
\− 地球を追い抜こうとしている
と言ったら
怪訝そうな顔をされました
(‥ )地球も金星も太陽を
めぐっている
内側をめぐる金星は
速度が速いから
外側の地球を追い抜く
そういう
幾何学的というかな
その手の理解が
抜けてるらしいのよ
内側から外側へ追い抜くのか? とも言われた。言われれば確かにそうであろう。内側から追い抜きをかける、という言い様はむしろそういう意味に受け取られる。幾何学的なイメージがあるとないとでは、文章の意味はてんで違う解釈をされるだろう。
∧∧
(‥ )んー絵や図解を大量に
\− 使用しないと
未知の概念は理解させられ
ませんよねえ
(‥ )反対に
反射で光るという理解が
抜けているのに
雲は明るい土は暗い
雲の金星は明るく
土の火星は暗い
という文脈から
理解できてしまう
ということも分かったな
∧∧
(‥ )多分、同じことを
\− 我々もどこかで
やっているのでしょうな
これは混乱的でしょう
(‥ )それと本を書く際に
考慮しなければいけない
ことでもあるね
我々はあまりにも物事を把握していないし、把握していないということを把握していない。
∧∧
( ‥)つまるところ
雲で覆われた金星は
非常に明るいとか
内側の軌道を
地球を追い抜くように
運行するとか
そういう文章を書いても
読者はまったく理解できない
可能性を考慮しなければ
いけないのである
( ‥)まあ文字制限もあるし
−/ 本はそもそもレベルに
高低があるものだから
1から
全部書く必要はないし
そんなこと
不可能でもあるのだが
以上のことを念頭に入れて
いるかどうかは
重要かもな
ましてや、デフレで時間的、経済的、身体的な余裕が無い時代だ。もう未知の概念を理解する余力なんて、誰も持っちゃいまい。
∧∧
( ‥)この世界では
(‥ )本当にごく初歩から
幾何学的に
話を始めないとな