2016年11月2日水曜日
和菓子はなぜ甘い?
子供の頃、和菓子というとくそまずいという印象だった。
甘すぎるのだ。気が狂ったみたいに砂糖を使っている。
それに比べて西洋の菓子は甘みも控えめで上品だ。そう思っていたものだ。
自分が子供の頃なのだから、もう30年以上前のことである。
∧∧
(‥ )でも最近のコンビニとかで
\− 売られている和菓子は
比較的甘さ控えめ
(‥ )消費者の趣向に
合わせたのかな?
なぜ和菓子はあんなに甘かったのか、甘いのか?
お茶と飲むからか?
それとも、貴重品である砂糖をこれだけ使っているのだ! という富の誇示なのか?
∧∧
(‥ )...ネットで調べると
\− 江戸時代には砂糖は
保存料として使われて
野菜の砂糖漬けや
さらには豆腐の砂糖漬けも
あったそうですぞ?
(‥ )???
そのせいなのかな?
そう考えると、色々と腑に落ちる。確かに砂糖の結晶が浮くぐらい甘ければ腐ることはあるまい。
実際、羊羹ってそういうものだよな?
∧∧
( ‥)保存食と砂糖の代用を
かねていると考えれば
和菓子が非常に甘いことも
説明できるのでは?
( ‥)でも砂糖を保存料として
−/ 使うのは
西洋も同じだよな?
ジャムなんかそういう
ものだしな
なんで西洋菓子は
甘みが控えめで
上品だと感じたのかな?
それは子供の頃の自分の気のせいであろうか?
あるいは、西洋の菓子は動物性のバターなどを使うせいで、甘さが控えめに感じただけであろうか?
あるいは、西洋の菓子も本来めちゃくちゃ甘いのだが、大量消費社会が日本よりも先に到来したので、大量に食べられるように、あちらは和菓子よりも先行して甘さが控えめになったのであろうか?
あるいはそもそも湿気の多い日本では、西欧の菓子のようなやり方では日持ちしないせいであろうか?
∧∧
(‥ )クッキーとかビスケットは
\− 明らかに保存食だけど
湿気の少ない西欧だから
通用する話で
日本ではひとたまりも
ないですよね
(‥ )だから和菓子は
砂糖を大量に
使用しないといけない
だからむやみやたらと
甘いってことかな??
なんとも謎である。
∧∧
(‥ )まあおいおい本などで
\− 調べてみますか
(‥ )あるいはこうも考えたのだ
例えば、和菓子職人は甘さ控えめ西洋の菓子が入ってきても、消費者の味覚が変化しても、それを無視してただただ砂糖を大量に使用した和菓子を作り続けたと。
味覚が古いままの老人が消費してくれることを良いことに、ただただ安楽で変革しない道を選んだのだと。
∧∧
( ‥)確かにそういうことも
ありうるけども
仮にこれが正しいとしても
実は説明になって
いないんだよね
(‥ )この説明ではそもそも
和菓子が
なぜ西洋の菓子より甘いのか
について答えていないからな
それに、この説明では原因を無能、で説明しているわけで、実のところ説明ですらない。
生気論の一種であり、黒魔術の手合いであり、ごまかしと言った方が良かろう。
∧∧
(‥ )その点
\− 日本は湿気が多いから
砂糖を大量に使わないと
保存できない仮説は
物理的な枠組みで
説明を規定しているから
よりよい仮説であろう
(‥ )正しいか正しくないかは
調べないと分からないが
和菓子職人が
怠惰だから仮説よりは
はるかにまともだしな
これにそって調べるべ
そういえば、自分が大学を卒業した頃であろうか、ゴーヤーが売られていて、それを食べてみて、くせはあるが調理次第では使い勝手のあるこの野菜がこれまでどうして沖縄から出てこなかったのか? 驚いた記憶がある。
∧∧
( ‥)その時もあなた
売り手が考え無しなのかなー
とか失礼なことを
考えていたけども
実はウリミバエが沖縄に
侵入してしまって
沖縄諸島からこれを根絶した
1993年以後になるまで
沖縄の産品はこっちに
輸出できなかったんだよね
(‥ )いやはや失礼なことを
考えて申し訳ない
ウリミバエなんか
侵入したら
作物に壊滅的な被害が
出るからな
卵に汚染されている
可能性のある農産物は
そりゃ輸出できなくなるわ
何事も背景には物理的で即物的な原因がある。説明とは、それを考慮せねばならない。
∧∧
(‥ )まあ今は忙しいから
\− しばらく調べられないけどな
(‥ )これから1日3枚ペースで
色付けをしないと
いけないからなあ
まあおいおいね