2016年11月17日木曜日
2500年戦争
=>AI研究者が問う ロボットは文章を読めない では子どもたちは「読めて」いるのか?(湯浅誠) - 個人 - Yahoo!ニュース
∧∧
(‥ )子供の多くが教科書や
\− 内容を理解できていない
というセンセーショナルな
記事を見て
なんだと思って飛んだら
このネットニュースですか
(‥ )テストをしてみたら
子供の5割りが教科書の
内容を読み取れていない
2割りは基礎的な読解も
できていない…
いやそりゃそうでしょう
だって、テストって、意地悪問題や引っ掛け問題も含めて、意図的にハードルを設定することで人間を選別するためのものだろう?
∧∧
( ‥)全員が100点取れるような
テストでは
そもそもテストの意味が
ないのである
( ‥)言ってる意味が
−/ 理解できないな
なんだこれ?
仮に全員が正解するような問題。例えば名前を書けば100点だ、とか、丸を書いたら100点だ、とかでも、実際のところ全員が100点になるということは原理上ありえない。
∧∧
(‥ )名前を書き忘れるかも
\− しれないし
そもそもテスト自体を
くだらないものだとみなして
サボタージュする人だって
出てくるであろう
(‥ )全員100点のテストなど
ありえないのだ
そもそもそんなもの
テストではないからな
まあ問題提起自体は分からんでもない。
将来発達する人工知能が人間の受け答えをより正確に模造するようになると、人工知能よりも読解力が低いとみなされる人間は失業してしまうではないか!
という問題提起
∧∧
(‥ )ただこの問題提起に問題が
\− あるとしたら
”すべての子供が教科書を
読めるようになってから
中学校を卒業する社会を
目指す”と
大見得を切ってしまっている
ことにありますかね?
なるべくたくさんの子供に
読解力をつけたいですね
と言ったら
問題なかったでしょうなあ
(‥ )この主張は前提が
強すぎるよ
すべての人間の品質が
一定である
という仮定が無いと
成り立たないからね
端的に言うとこれ、強烈な自己矛盾ではないのか?
人間にはむらがある。テストはむらのある人間から出来る者を選抜する方法である。しかるにその方法によって確かめたところ、人間には品質にむらがあることが分かった。これは問題だからむらをすべて無くしてしまおう。
∧∧
( ‥)あなたには
以上の記事の主張が
むちゃくちゃにしか
聞こえませんよと
(‥ )むらを無くすんじゃない
底上げをはかるのだ
と言っても駄目なんだ
人間にはそもそも
この底上げについて
いけない者がいる
それこそが人間という
ものの
品質なのだからな
つまるところ、以上の記事の主張は、人間を工業製品のように扱おう、ということでもある。機械のように一定以上の品質を持つ存在にできるし、してしまおう、という世界観。
人間全部を歯車に加工しようという理想論。
実際、そうとでも考えないと、すべての子供が、という強烈かつ一律な品質を目指す主張は出てこないだろう。
∧∧
(‥ )でも現実の人間は
\− 離合集散する
遺伝子の集合体であって
一定の品質を持つクローン
などではないのである
(‥ )生物を知っている
人間なら
こういう発想せんけどな
物理や数学系の人間は
プラトン主義への固執が
強すぎるよ
あまりにも強すぎる
数学や物理はプラトン主義というオカルトからおおいに恩恵を受けたので、どうにもこの信念に執着しすぎである。
彼らは定義と論理と公式で世界のすべてを推し量れるという理想論にこだわりすぎだ。
∧∧
(‥ )残念だけど生物は
\− 定義不可能なんだよね
同じ酵素でさえも
実は構成分子が違うので
同じものたりえない
ゆえに生物は
原理上一律たりえない
だから物理や数学で
通用したプラトン主義という
オカルトは
生物学や社会学では
まったく通用しなくなる
(‥ )オカルトでも役に立つ
ことはあるんだけどな
実際、物理と数学は
オカルトからおおいに
恩恵を受けた分野だ
でも生物学はそうじゃ
ないんだけどね
さてもさても、プラトン主義者は人類の歴史で絶えず理想をふりかざして多くの犠牲を他人に強いてきた。
定義できない現実を定義しようとする時、そこには定義に当てはまらないものを排除しようとする暴力がどうしても絶対的に働く。
この傾向、是正せねばならぬ。
∧∧
(‥ )プラトン主義者と
\− 反プラトン主義者の戦いも
ずーっと続いているしね
(‥ )人間とは羽の無い
二足歩行の動物であると
プラトンが定義した時
これが人間だー! と
羽をむしった鶏を持って
ディオゲネスが乱入した
その時からずーっと
この争いは
続いてるのよねえ
さあ、2500年戦争の続きを始めよう。この戦いに終わりはない。