2016年9月20日火曜日
本を読むと理解の歪みが相乗的に加速する理論
∧∧
( ‥)結局のところ
(‥ )結局のところ読書家ってさ
あいつら全員
手抜きしてたんだよ
読むに限って言えば、本当に知りたいのなら教科書を読んだり、論文を読んだり、物事を知るための基礎であるつまらない退屈な本を買うであろう?
∧∧
(‥ )でも買わない
\−
(‥ )高いからだけじゃないのだ
図書館にあっても
そもそも読んで無いんだ
だいたい、読書家の言動を見れば何のどの本を読んでないか、それは丸わかりであった。
∧∧
( ‥)全員手抜きをしたのだと
(‥ )考えてみれば一目瞭然
ではあるんだがな
教科書に該当する本は高い。ようするに買う人間があまりにも少ないので、高く設定しないと割に合わないのである。
∧∧
(‥ )手抜きの結果はすでに
\− 価格に反映されていたのだ
(‥ )本を売るには
読書人という
手抜き連中に売らねば
ならんわけでな
ここが難題よ
いや、売ること自体はまだしも簡単なんだろう。煽ればいいし、望みの嘘を見せれば良い。
大人ってのは底抜けの馬鹿なのだ。小学生の時に頭の出来が止まっているくせに、大人になった自分はまともな事柄をちゃんと選び取れるし、取捨選択できると傲岸不遜にも思い込んでおる。
∧∧
( ‥)大人は手抜きの選択を
前向きな熟慮の結果であると
本気で思い込んでいるのである
(‥ )救いがたい馬鹿だろ?
好きなものを
ついつい食べて
デブになるくせに
本は熟慮の結果で
選んでます♡とか
抜かしよる
読書人なんか度し難い
間抜けよ
ラーメンの食い過ぎでデブになったり、ビールの飲み過ぎでぶよぶよになったりするだろ? あれと同じでお前の読書や取捨選択なんかその場その場の好き嫌いでしかないんだよ。そんなものは熟慮ではないし、検討でもない。当然、正しい答えを発見するなど不可能だ。
∧∧
(‥ )まあ好きなものを食べて
\− デブになるには
その人の自由ですけどね
(‥ )だが”読書人のデブ化”は
肉体のデブ化よりも深刻でな
デブになったのに
自分は理想体型を手に入れた
と勘違いしよる
考えてみれば当たり前だ。偏った読書に寄る偏った理解。かように読書は認識に影響を与える。
∧∧
( ‥)他人から見れば
偏った理解なのだけど
ご本人にとっては
正しい理解に見えてしまう
(‥ )歪んだレンズで
歪んだ風景を見たら
見事に補正されて
見えました
みたいな状態だ
本を読むと馬鹿になる。
この言い様の多くは、本の知識で自分をやり込める生意気な相手を揶揄しただけのことなんだろう。
だが、実は幾ばくかの事実がそこにあったのではないか?
歪んだ理解は歪んだ本を選ぶ。歪んだ本は理解をさらに歪める。そうした相乗効果は確かに読書人を馬鹿へと変換してしまうのだ。
今日もきょうとて読書人は偏った読書という食事でおかしな結論にたどり着き、その結論に基づいてもっとおかしな本へと手を伸ばしておる。
∧∧
( ‥)そしてこれら諸々の
根本的な原因は
(‥ )高い本は買いたくない
難しい本は嫌だ
理解できない本は無理
金は出したくない
頭のカロリーは
使いたくない
それだけだったのだ
本を読むと理解の歪みが相乗的に加速する。こう言うといかにも大変なことのようだが、実際には単なる手抜きと怠惰の累積なのであった。