2016年8月11日木曜日
さて、皆はどこへ帰還する?
宇宙人と会いたいな、恐竜の生き残りを見てみたいな、どこかに古代生物の生き残りがいないかな、
∧∧
(‥ )UMA、UFO、妖怪、幽霊
\− 超能力…
(‥ )そういうものに興味があって
調べていくうちに
そうした夢のメッキを
自ら剥がしてしまう
そういう悲劇は
色々あるらしいよ
例えば超能力を真面目に研究しているうちに、超能力とされた事柄の不正やトリックを暴いてしまったり、超能力研究にいそしむ研究者仲間を批判したりする人。
あるいはUFOが本当にあると思って調べ始めたが、どれもこれも妄想、妄言、思い込み、勘違いであることに気づき、いつの間にかUFOではなく、UFOという妄想に取り付かれた人々の妄言や症状を集めることに興味が移ってしまった人。
∧∧
(‥ )あなたの知り合いもUMAに
\− 対する興味から動物の知識を
増やしていったけど
その結果、
世間が騒ぐ未知動物!
の正体に気づけるように
なってしまった
(‥ )死体や骨は生きてる時と
外見が大幅に変わるからな
そして普通、人は
生きている動物の姿しか
しらない
死体や骨になると
身近な動物でも異形になる
つまるところUMAとは
知識の欠落が生み出した
幻なのだ
∧∧
( ‥)ただ、あなたの知り合いの場合
UMAの正体が分かるだけの
知識を得た後
そこから再びUMAを信じる
方向へ回帰していったと?
(‥ )少なくとも俺には
そう見えたけどね
人はある時点で自分の本性へ帰還し始めるのかもしれぬ。自分の関心の原点、自分の興味の源へ。
∧∧
(‥ )なんで回帰するのかね?
\− 幼児退行?
(‥ )さあ?
磨耗しちゃうんじゃね
まず核がある。そこに知識や経験、あきらめという層がかぶさる。
∧∧
( ‥)そこまでが成長で
(‥ )生きていると
人は磨耗する
現実はやすりのような
効果を示すのだ
体力があれば成長が
対抗するが
老化で体力を失い
磨耗に対して成長が
追いつかなくなると
層が削れて
核があらわになる
それだけの話かも
∧∧
(‥ )あなただって子供の頃に
\− 関心があった生物や虫や
花や星に眼を再び
向けつつあるしね
(‥ )俺も老化したのだな
ただしそういう関心が
単純な現実であったのは
幸いかもね
磨耗して核が露出しても、核が単純な現実なら特に問題ないのでは、と思える。
しかし彼の場合、たまたま興味の先がUMAやUFOだった。つまり最初から核が妄想だった。現実に削られて核が露出した時、妄想が顔を出した。そこがいけなかったのであろうか?
実際、現実に磨耗して疲れた時、妄想が顔を出したら人はそこへ逃げるであろう。これは危険すぎやしないか?
∧∧
( ‥)つまり人の老後は
子供の頃、すでに決まって
いるのだと
(‥ )まあそういうことだ
人はすでに人生を
規定されている
子供の頃を思い出せば
自分が帰還する場所が
分かるってことさ
さて? 皆はどこへ帰還する?