2016年7月5日火曜日
徹夜明けの企画会議のような...
夕立の襲来に洗濯物は屋内に取り込み、そのままである。7月5日2:45 夕立の後に温度が下がって現在の気温は26度。しかし湿度は98%だ。
∧∧
(‥ )最近は一気に洗濯物が
\− 増えましたからね
(‥ )温度は30度を越え
湿度は60%を越え
70%に届かんとする
ちょっと動くだけで
シャツが汗まみれに
なってしまう
用事で街に出ればほとんど夏至の太陽が真上から照りつける。炎天下の中、よたよた歩いていると、選挙だからのぼりが立って演説だ。
安倍政治を許さない
戦争はさせない
憲法改正反対
真の労働者の政党を!
でも争点は
∧∧ 労働じゃなーい
(‥ )
−( ‥)まあ一応
とってつけたように
アベノミクスで
格差社会がとは
言ってるけどな
しかし、それはそれで疑問である。
仮に格差が進むのなら、アベノミクスは成功だし、それは景気の前進でもあろう。
反対にアベノミクが失敗なら格差が生じる理由がない。
経済学者きどりの人に聞けば
アベノミクスが成功しつつ
格差が広がる条件を嬉々として
∧∧ 教えてくれるでしょう
( ‥)
−( ‥)まーそーだろーねー
もっとも、聞いたところで、納得することはなさそうである。
それに、そもそも誰もそんなことに興味はないのだ。世間はアベノミクスにも関心が無いし、理解しようとも思わない。
世間一般に考えられていることと言えば、円安で輸出産業が踏みとどまれればそれで良いとか、思い起こせば民主党はひどかった、彼らはそういうことをまったくしなかった、あれは困る。せいぜいこんなことではないか?
安倍首相を独裁者と野党は言うが、いやいや、それはこの宇宙に期待しすぎだろう。
人生に一発逆転はない。この宇宙では現状を維持することすら膨大なエネルギーを必要としている。ゆえに、人間個人に出来ることなどない。首相も所詮は首相だ。彼とて出来ることはせいぜいなにかひとつだけである。
そのひとつとして仮に憲法が変わったところで、それだけでは戦争の十分条件足り得ないことも明白だ。
戦争ってのは必要経費がこれだけ、とか、守れる利益はこれだけ、動かせるのはこれだけ、相手もこれだけ、だからこれだけ、そういう物理的な理由で制限されるものである。
法案、成立、即戦争、ひゃっはー! って一体全体どこの能天気世紀末なんだか。
というか、それではまるで魔法の世界である。しかるにこの世界は物理的なものだ。この世界にそこまでの自由などありはしない。
一方、どういうわけか、中国はこの時期に軍事的な火種を煽ろうとする始末。まるで自民党に追い風を送るかのような動きにさえ思える。
∧∧
(‥ )なんででしょうね?
\−
(‥ )中国って自由の国だろ?
中国は自由の国だ。独裁制だと批判する人もいるが、あれはむしろ上に上がれば上がるほど強大に自分の自由を行使できる結果だと見るべきかもしれぬ。
∧∧
( ‥)そういうのを独裁制と
言うのだと思うけどね
(‥ )ともあれだ
そういう仕組みだと
一番えげつなく自由を
行使してきた人間が
頂点に立つことになるよな
これは要するに、
皆のためにならないから止めよう..と思わなかった人たちが
あるいは
これは駄目だよねえ、と思わなかった人たちがトップに立つことを示す。
無制限の自由とはそういうことだ。
さらにいうと、世界の政治家とは田舎のおっさんだろう。世界は都市より田舎の方が多い。ゆえに独裁政権であろうが、民主制であろうが、田舎の世界観は政治家に反映される。
つまりアメリカ大統領はアメリカの田舎代表だし、日本の首相も同様。なれば中国も同じだろう。
∧∧
( ‥)つまり?
中国の指導部は
どこの国よりも
えげつなく自由になった
田舎のおっさん?
(‥ )自由の国の政治家って
そういうことじゃね?
だとすると、
日本で憲法改正が争点になる、
あるいは少なくとも野党がそれを争点としている選挙のこの時期に、どうして中国はわざわざ国境線で火種をもてあそぶようなことをするのか?
という疑問にある程度、解答が得られる。
恫喝すれば逆効果だとか、こんなことをしたらむしろ炎上しちゃうから止めよ、とか、そういうことを考えないのが自由な田舎のおっさんというものだ。
こう考えてみると、戦争法案反対とか、安倍は独裁者とか怪気炎を上げる野党の争点はなにもかも独りよがりのようである。
∧∧
(‥ )なんでも本日7月4日
\− 渋谷に応援演説に来た
安倍首相に
帰れコールを浴びせた
おっさん集団がいたそうだけど
(‥ )そういう下品なことを
してしまえるのは
自分の正義を信じている
からだよな
しかし正しさを信じるとは
独りよがりなことである
独りよがりなことは
むしろ逆効果だ
あれだな
煮詰まりすぎて
訳分からなくなって
いるんかな?
さながら、徹夜明けの企画会議で皆の頭がテンション上がったぽんこつになって、駄目な企画が満場一致で可決されてしまうような、あの感覚。