2016年6月26日日曜日
学力が低いとノンフィクションしか読めない説
今日,聞いた話.
学力の低い生徒はね,海外の小説が読めない.
もっと学力が低くなるとね,ファンタジー小説が読めなくなる.
さらに学力の低い生徒だと,そうね,ビリギャルとか読めるよね.
∧∧
(‥ )なんでかというと
\‐ ビリギャルとかなら
”ノンフィクション”だからだ
そうですな
(‥ )厳密に言うとそういう本でも
フィクションの部分があるけど
この場合の
ノンフィクションとは
知らない単語が登場しない
知らない世界が登場しない
ってことらしいな
確かに成績の悪い女子高生が勉強してみたら良い大学へ進学できた,という話に未知の事柄や名詞,概念は存在しない.
∧∧
( ‥)そりゃあ自分たちの
ことだからな
(‥ )成績が悪い
学力が低いとは
未知の概念を処理しきれない
と考えればよいわけだ
ファンタジーは現実逃避のはずだが,舞台設定が異世界である以上,そこには未知の概念と名詞が登場する.
学力が低いということが,脳の処理能力を反映しているとしたら,成績の悪い生徒はファンタジー小説を読むことが確かにできなくなるだろう.
∧∧
(‥ )ましてや海外の小説と
\‐ なると
言語,習俗,言い回し
常識から宗教,しきたり
何気ない動作や
考え方に至るまで
未知の単語が入ってくる
(‥ )そりゃあ学力の低い生徒に
そんなもの読めないよなあ
むろん,これは生徒に限ったことではない.大人は子供の延長だ.大人がたしなむ本も考えてみれば,時代劇小説だの企業漫画だの,知ってる概念,聞いたことのある名詞の羅列でしかない.
大人の大半も学力が低いし,それゆえに未知の単語,知らない概念を処理しきれないことが分かるだろう.
∧∧
( ‥)これを踏まえて本を
書かねばなりませんな
(‥ )みんな未知を知りたいとか
言うけどもさ
あんな要望
嘘っぱちだからな
本を読んでいる大人も若者もいるが,実際のところ彼らは知っていることをただ延々と反復するように消費しているだけらしい
そうだとしたら,本を書くもの,考えねばならぬだろう.