2016年4月8日金曜日
1日当たりの読字量が減るとは、すなわち
人間が一日に読める文字数が一定であるとする。
∧∧
(‥ )実際には違うし
\‐ 個人によって2倍3倍の
違いは出るだろうけど
平均すれば同じようなもの
かつ一定でしょうなあ
(‥ )今、多くの人が
iPhonなどで
文字を読んでいる
人間が支払える金は、これもまた有限である。通信費が多くなれば本代に回す金額も減るであろう。
しかし、それもさることながら
∧∧
( ‥)世間の人々は
電子の文字を読む事に
頭を使ってしまっているから
本を読むのに回す余力が
以前よりもずっと下がるはずだ
(‥ )人間が1日に
読める文字数が有限なら
電子の文字に割り当てた分
本に割り当てる読字量とでも
言うのかな
その量が減るはずだよね
そして、読字量の割り当てが減る、つまり読む文字数が少なくなるということは、複雑な説明や根拠の解説を読む余力が無くなるということでもあろう。
∧∧
(‥ )つまり今の人は電子に脳を
\‐ 使っちゃってるから
もう複雑な本を読む余力は
ないということになります?
(‥ )原理的にそうなるはずだと
思うけどもな
実際、ネクトカリスが最古の頭足類である! というニュースが科学好きの間で広まったのも、それが原因のひとつであると言うこともできよう。
つまるところ
ネクトカリスが最古の頭足類であるという論文は支持されていない。即座に反論が出た。なぜなら既存の化石記録とまったく整合しないからである。
こういう説明と解説を読む余力は、今の人間には存在しないと考えるべき。
*ちなみにさらに最近のタリモンスターが脊索動物ではないか? という話は、ああ、そこに落ち着きますかね、という感じだろうか(もともと脊索動物じゃないか? という解釈は存在したので)。
∧∧
(‥ )説明って余力が無いと
\‐ 読めないからね
(‥ )まあiPhon出現以前は
人々はスポーツ新聞とか
プレイボーイとかを
読んでただけで
何も変わっていない
可能性もあるけどね
ただ、念頭に入れておくべきことは、雑誌自体が電子に食われているということ。そしてそれは、紙雑誌から電子雑誌への置き換えという単純なことではなかった点にある。
電子の最大の特徴は他人との会話が言葉のやり取りの中心になったことだろう。
会話が文字の読解のほとんどを制覇するようになり、電車の中で孤独に活字を読む世界は井戸端会議へと復帰した。
∧∧
( ‥)だとしたらその影響は
深刻でしょうね
(‥ )もうみんな会話に
脳のほとんどを使用して
本を読んで
説明を読解する余力など
持ち合わせていないと
考えるべき