2016年1月5日火曜日
論理的な人間は議論が雑であり、彼らは普遍的に存在する
小さな誤りをことさらにあげつらい、それで相手の主張の全てを否定する。こんな人がいるのはなぜなのか?
もしかしたらこれは日本人の悪いくせであり、日本人は議論が出来ないのではないのか??
∧∧
(‥ )...という意見
\‐
(‥ )言ってる本人が
その悪い癖とやらを
有言実行している件
相手の主張に誤りがある。ゆえに相手の主張はその全てが誤りである。
これは、白いカラスがいるのだから、すべてのカラスが黒いという命題は否定された、ゆえにカラスが黒いとは誤りである、と主張するのと同じ。
∧∧
( ‥)小さな誤りをあげつらって
相手の主張を全否定する
日本人がいる
これによって
健全な議論ができる日本人
という命題は否定された
ゆえに
日本人は議論ができない
(‥ )同じ論法だよね
言ってる本人が、まさに自分が否定している論法を大々的に展開して自説を述べているわけで、これは自己矛盾もはなはだしい。
∧∧
(‥ )なにゆえでしょうね?
\‐
(‥ )論理的な人間だからだろ?
すべてのカラスは黒い
白いカラスがここにいる
ゆえに”すべてのカラスが黒い”という命題は否定された
彼の主張はすべて正しい
しかし彼の主張に一カ所、明白な誤りがある
ゆえに”彼の主張がすべて正しい”という命題は否定された。
∧∧
(‥ )だからといって
\‐ すべての主張が間違いである
ということには
ならないんですけどね
(‥ )すべてのカラスが
黒いという命題が
否定されても
カラスのほとんど全部が
黒いという事実は
揺らがない
それと同じだなあ
だが、論理的な人間はえてしてこういう誤りを犯す。
否定する時は、反証から”すべてがAである”という命題は否定された、と考える。
ここまでは正しい。だが、次の瞬間に
すべてがAであるは正しくない、だからすべてのAが正しくない、と平然と主張しだす。
∧∧
(‥ )これは飛躍ですね
\‐
(‥ )論理的な人間って
やることがすごく雑で
馬鹿っぽいのよね
実際、日本人でありながら、これは日本人の悪い癖ではないのか? とか言い出すわけで、色々な意味で論理がぐだぐだであろう。クレタ人が、すべてのクレタ人は嘘つきである、と言い出すのと似ている状況。
間抜け極まりないが、だがしかし、論理的な人間とは、えてして言うことがめちゃくちゃなものだ。
∧∧
(‥ )実際には外国の人でも
\‐ こういう過ちは犯すよねえ
(‥ )19世紀ビクトリア朝の人
ダーウィンは
野蛮人という言葉を
使うのだ
当時、それは当たり前のことであった。そしてダーウィンは野蛮人と我々が一緒に水浴びすると、野生の旺盛な植物と温室の植物のように見える、と書いたりする。要するに野蛮人の方が健康的で元気できれいだな、それにひきかえ俺たちの体ってなんだろう? とかそういう見方でものを見て書く人であった。
だが、人は言うのだ。
ダーウィンは野蛮人という言葉を使う、ダーウィンは人種差別主義者だ。ゆえに進化論も誤りである。と
∧∧
(‥ )こういう主張をする人は
\‐ 欧米人にいっぱいいますよと
(‥ )ようするにだ
論理的な人間とは
雑なことを言うし
論理的な人間は
人類の中にあまねく
ある割合で存在するって
わけよ