結局ね、一般人は読解力がないし、文章力もないわけ。複雑な話なんか理解できないし、読めないわけよ。
だから挫折もなく、主人公が無双する俺つえーとか、主人公が実は高貴な血の一族で、生まれつきのエリートなんだけど迫害されているとか、そういう安易な話じゃないと読めないわけ。
∧∧
(‥ )...と愚痴る人はいるけど
\‐ 俺つえーも
迫害される主人公が
高貴な血の一族というのも
古今東西物語や神話の
基本中の基本ですよね
(‥ )読解力うんぬんの話では
ないんだよな
神話は口伝えであるし、それに近代に至るまで物語は語られるか、あるいは演じられたものであった。読解力など関係ない。
読解力ではない。望まれているのだ。それだけの話。
そういう需要の基本を無視して、俺の物語が売れないのは読者が馬鹿だから、読解力がないから、というのはおかしかろう。
∧∧
( ‥)でもあなたも他人のことは
言えませんなあ
( ‥)俺は
‐/ 読者は馬鹿だから
本は読者向けに
売ってはいけない
読者に売らなければ
科学の本はその質を
担保できる
そう言って実行している
だけなんだがな
∧∧
( ‥)同じようなもんじゃね?
(‥ )まあそうかも
しれんけどさ
ただ少なくともあれだ。俺つえー、や、高貴な血の一族が流浪する、は馬鹿な読者向けに止むを得ない選択である、というのは現実と自分をたばかっておるわけで、このような嘘と自己欺瞞は認められない。