2015年10月23日金曜日
賢い人は檻から出てはいけない 絶対にだ
∧∧
( ‥)なんというか
( ‥)この社会がな
‐/ 不正に満ちていて
社会のすべてが
間違っている
自分は不当に
貶められている
そう考えないと
正気を保てない人が
いるんだよね
実際には、自分の実力を出し切って今の地位と生活がある。現実には、自分は今以上の場所へはいけない。
だがしかし、それを認めるわけにはいかないのだ。
なれば、社会が悪いことにしなければならない。
∧∧
(‥ )その割りには海外に
\‐ 素晴らしい国がある!
真の民主主義がそこにある!
本当の自由がそこにある!
そうも主張するよね?
(‥ )今の自分は貶められている
そう言って
自己は正当化した
だが人間はね
正当化だけでは
生きていけないのだ
正当化だけでは足りない。人間には夢という嘘が必要だ。どうしても必要なのだ。
夢は理想郷である。
しかし理想郷であるからこそ、そこにたどり着いてはいけない。
∧∧
(‥ )アメリカは素晴らしい国だ!
\‐ それを信じて移住したら
絶望するみたいにね
(‥ )理想とは嘘だ
嘘の中に入ったら
嘘の裏側である現実に
直面してしまう
それは絶望だからな
だから諸君。悪いのは世界だ、日本だ、社会だ、会社だ、学校だ、家族だ、親だ、子供だ。
良い。それで良い。
良きものはアメリカだ、ドイツだ、ソ連だ、スウェーデンだ、スイスだ。
しかしそれらの国へ決していってはいけない。夢は逃げであり妄想だ。理想郷に入ってはいけない、ここではないどこか、そういう希望が現実の前につぶれてしまう。
∧∧
( ‥)でっ?
檻から決して出ない人たちが
檻の文句を声高に
言い立てますと
(‥ )それで良いのだ
そして世界中の国で
アメリカで
ドイツで
スウェーデンで
スイスで
日本で中国で
お互いに
ここには自由が無い
ここではないどこかに
素晴らしい場所がある!
そう言い立てるわけよ
ようするにこれ、どこも同じで逃げ場など無い、ということなのだが、そんなことに気がつく必要もない。
出る必要は無いし、出てはいけないし、文句だけを言い続ければ良い。それは悪いことではないし、そうでないと人間は生きていけない。特に賢しい人間はそうだ。賢い人間は文句と呪いと妄想がなければ生きていけない。それを知ってか知らずか、彼らは口先こそ勇ましいが一切新しいことをしない。だがそれで良いのだ。文句を言っても良い。呪っても良い。だがその檻から出てはいけない。絶対にだ。
これが賢い人間に定められた運命であった。これに逆らった賢き人など存在しない。
∧∧
(‥ )時たまいるけどね
\‐
(‥ )すぐ死ぬじゃんよ