2015年8月4日火曜日
読者をいかなる馬鹿と考えるのか
∧∧
( ‥)本を書くというのは
( ‥)ものすごく否定的な
‐/ 言い方をすれば
読者をどう
馬鹿にするのか?
そういう作業だな
この漢字は分からないだろう
この言い回しは分からないだろう
このことは知らないだろう
∧∧
(‥ )まあこれ自体は
\‐ 普通の作業ですね
(‥ )一般的でない漢字
無駄に難解な言い回し
一般的には
知られていない知識
そんなものを書いても
しょうがないからねえ
以上だと普通の作業だ。しかし、さらに言えばである。誰かが何かを書くというのは、それは何かについて他人よりも知っているのだ、ということでもある。
∧∧
(‥ )書き伝えようとする以上
\‐ 本人はそれについて
知っているのは確かである
(‥ )もちろん知っていることが
間違っている
そういうことも
普通にあるんだけどな
例:今明かされるUFOとイルミナティがフリーメーソンで陰謀している事実!!
だが、間違っていようが正しかろうが、伝えようとするからには、他人よりも知っていること、これ自体は事実だ。
∧∧
( ‥)つまり、”書く”とは
必然的に自分よりも
物事を知らない人間に向けて
書く作業なのである
( ‥)つまり読者をどう
‐/ 馬鹿にするのか?
という話なわけだ
というかより正確にいうと、読者をどんな馬鹿だと考えるのか? という話でもある。
これは自己紹介でも、自分で考えた物語を書く場合でも同じである。
他人は自分の事など知らないし、自分の考えた物語を他人は何も知らない。
そういうことを馬鹿とは呼ばないんじゃないか? そう疑問に思う人もいるだろう。だが、知らない人間を我々は馬鹿と呼ぶのである。それに馬鹿以外の呼び方をしようがしなかろうが、結果は同じだ。語り始める以上、自分以外は何も知らないってことだ。知っているか知らないか、それ自体に意味があるかどうかと関係なく、状況はそういうことだ。
すなわち、いかなる馬鹿を想定するか。
∧∧
( ‥)難儀な話ですね
( ‥)どんな客層を
‐/ 想定するかでも
話は変わるんだよなあ
知らなくても読解力が
ある人を想定するか
知らない上に
読解力がない人間を
想定するのか
∧∧
( ‥)あなたはどんな読者を
想定します?
(‥ )んー
文字は読めるが
25文字が限界
単に答えが知りたい
根拠はどうでもいい
方法論はどうでも良い
基礎もどうでもいい
見てくれと
格好よさがすべて
最強大好き
一番強いのは誰?
加減乗除は一応分かる
地球が丸いということは
知っている
認識論でしか物事を
理解したがらない
世界観が基本的に
錬金術か五行説