2015年6月16日火曜日
もうWW2なんて忘れた方が良いね
昔、こんなことを言った人がいる。ベトナムはアメリカに勝った。だのに日本はアメリカに負けた。日本軍が弱かった証拠である。
∧∧
(‥ )...どう考えるべき
\‐ なのですかね?
(‥ )弱い強いで
考えるから
混乱するんじゃね?
そこでこう考えてみる。
日本は勅令を受けて戦争を止めた。
∧∧
( ‥)負けたから
勅令が出たのでは?
(‥ )そう言う人も
いるだろうから
さらにこう考えてみよう
湾岸戦争後、フセイン大統領は、退いたのはアメリカであり、我々はアメリカを撃退した、勝ったのは我々だと言った。怒ったアメリカはイラク戦争に突入し、フセイン大統領を処刑した。ではアメリカは勝ったと言えるのか?
∧∧
(‥ )戦争をどう定義するかにも
\‐ よるだろうけど
そういう認識論から
離れれば
今の状況を勝ちましたー
なんて言えるわけないよね
(‥ )戦争の勝ち負けって
なんだ?
という話でもあるな
実際、アメリカはベトナム戦争で負けたのだろうか? 勝ったのだろうか?
∧∧
(‥ )負けてはいないけども
\‐ 逃げ帰ったのだよね
そういうのを負けと
言うのだけども
本土が攻略された
わけではない
その意味では負けていない
(‥ )あれだな
勝ち負けの定義に
こだわると
状況が見えなくなる
そういうことでもあるな
これらを考えて冒頭に戻る。
ベトナムはアメリカに勝った。日本はアメリカに負けた。
∧∧
( ‥)実際には日本は
負けた訳じゃなく
勅令に従っただけだと
(‥ )ぶっちゃけ
ゲリラ戦を継続できた
からね
事実、アメリカ人自身が恥知らずにも言うのである。原爆を投下したから日本は降伏したんだ。連合軍も日本人もあれ以上死ななくてすんだじゃないか。
∧∧
(‥ )時系列的には
\‐ 本末転倒だけど
日本との戦いが
ベトナム化するのを
恐れていた発言である
(‥ )いいかえれば
アメリカは
日本がやらなかったことを
ベトナムにやられて
逃げ帰るはめになった
そういうことだな
あるいはこうだ
陛下が
許さなかったことを
やられた
そして負けて逃げた
そういうことだ
というか、ずっーとそれをやられっぱなしなのである。
フセイン大統領が、勝ったのは我々だ、と言い放った時、アメリカ人は頭に血を登らせるべきではなかったのだ。
そうではなく、アメリカ人はこう考えるできであった。
確かにそうです。我々は戦闘では勝てるが戦争には勝てない。同じ戦争文化の相手でないと勝てない。日本に勝てたのは日本の昭和天皇が勅令を出したからです。日本が我々と同じ戦争文化の土俵に立ってくれたおかげで勝てただけで、あの勝利は実力ではない。事実、我々は陛下の勅令以来、勝てたことがありません。我々の戦闘能力は圧倒的ではありますが、アジアや中東が本来持っている戦争文化の前ではまったくの無力です。勝ち負けの概念さえ違っている相手には勝てません。
∧∧
(‥ )こんなことアメリカ人に
\‐ 言ったら激怒するでしょ?
(‥ )だからこれから
もっとひどい目に遭うべ
成功体験で人生を台無しにすること、それはよくあることである。日本もアメリカもWW2という体験から脱却しないとどうにもなるまい。あの戦いの価値はもう残っていないだろう。すべてがまやかしであった。
*戦争文化については「戦略の歴史」ジョン・キーガン参考