2015年2月28日土曜日
それは単に数と割合の話だよね
∧∧
(‥ )イラストレーターは
\‐ どうして
漫画家さんより
収入が少ないの?
という話題
(‥ )単純に言えば
描いてる枚数の問題だろ?
週刊連載の漫画家なら、例えば週に16枚とか描いてる。
∧∧
(‥ )イラストレーターで
\‐ 週に16枚の仕事って
あまり聞かないよね
(‥ )漫画家の方が
たくさん描いてる
単純な話よ
さらに言えば、枚数だけじゃない、占有率というか紙面に占める割合の違いでもあろう。
挿絵は文章につける添え物だ。そして、出版社がページあたりに投入できる予算は決まっている。
だとしたら、挿絵+文章だったら、出版社からの支払いは二人で分けなければいけない。
∧∧
( ‥)良くて半額だね
(‥ )だけど
漫画家なら総取りだ
もちろん漫画家ならアシスタントに支払わなければいけない金額をそこから工面しなければならぬ。
無論、漫画家は売り上げが桁外れに大きいからアシスタントに支払っても大丈夫なんだ、とかそういう説明もできよう。
だが、考えてみれば論ずるのはそこでは多分ない。
描いている数が少ないだけではない。挿絵は紙面における占有率が低い。これが致命的。
挿絵というのは、漫画で言えば、1ページの一コマだけを漫画家でもないアシスタントでもない、なんかよく分からない人が描いている、そんな程度の占有率でしかないのだ。
∧∧
(‥ )そんなのにお金を
\‐ 払う訳にはいかないよね
(‥ )さらにだな
そんなものをだな
必死でちまちまリアルに
描いてどうするんだ?
という話なんだよね
占有率が低い。紙面に割ける予算には限りがある。
当然、占有率の低いイラストに支払われる金額は全体のごくわずかとなる。
そんなものに労力をかけたらどうなるか?
∧∧
( ‥)死ぬね
(‥ )これは難しい話では
ないんだよな
これは技術がどうの、芸術性がどうの、感性がどうの、才能がどうの、そういう話ではないだろう。
単に数と割合の話である。
言い換えると、こういう時に理念だ、感性だ、美だ、生き方だ、という話をし始めたら、多分、遠からぬうちにその人は死ぬ。