考えてみればなぜこう言えなかったのか?
助けは必要ない。だが補助が必要だ。
介助ではない。機械を作ってくれ。
それを作ってくれるのならお金を出そう。なに、皆さんからいただいた年金だ。それを再び還元し、戻すだけだ。
機械だ。崩れ落ちる体を支える機械。必要なのは助けじゃない、機械だ。
薬物だ。崩壊しそうになる神経を、短絡してしまう神経を制御する薬物だ。
動くのだ、自立して動くのだ。死ぬ最後のその時まで、私は私自身で働き、動き、そして死のう。
∧∧
(‥ )これができませんでしたと
\‐
(‥ )言うことすらなかったな
このことから分かることがある。
会社のために、社会のために汗水垂らして働く。
彼ら自身が自分たちにも他人にも言い聞かせたこの言葉はまったくの嘘である。実際にはこうだ
働いたのだから社会は見返りをよこせ、俺たちを養え。楽させろ。やっとこれでいまいましい仕事から開放される。もう働かなくて良いのだ、ひゃっはー
∧∧
( ‥)当然ですけどね
(‥ )当然ではあるな
しかし老人たちは自分たちのエゴを社会正義に言い換えた。
∧∧
(‥ )まあ社会正義に言い換えないと
\‐ 欲望を主張できないからね
(‥ )だが本当にこれを
信じている
欲望は罪にあらず。しかし己の嘘を嘘と気づかぬ愚かさ、それは罪なり。
人は最後まで自立して死ぬべし。
∧∧
( ‥)たとえ機械と薬物で
無理矢理動いているだけ
だとしてもですか
(‥ )だって他に道がないもの