2014年10月11日土曜日
バーチャル労働者
例えばの話、パソコンの前に眼鏡付きのヘッドギアがあるとする。それをつけると、機械が見ている光景が見えるという仕組み。さらに手袋をつける。それは機械の腕に。椅子が背筋を、ペダルが足の操作を行う。
∧∧
( ‥)ネットを介して
遠距離から操作して
体感できるロボットであり
操縦法法だね
(‥ )でっ、そのロボットを
建築現場に投入して
労働力不足を補えるか?
技術うんぬん以前に、金だけ考えてもちょっと無理だよね
∧∧
(‥ )ロボットがいくらするかは
\‐ 知らないけども
仮に100万という
破格の安さでも
100体そろえれば
1億ですか
(‥ )まあ、1億ぐらいなら
安いものだし
リースしてもらって
使用料を払うという
手もあるんだが
どっちにしろ、精密な機械である。整備費がかなりかかるだろう。人間と違ってロボットは自己修復ができないのだ。それに、通信費もかかるし、そもそも動力である電気代がかかるだろう。
ロボット1体に1日につきかかる金額は幾らか?
∧∧
( ‥)そして当然
ロボットを操作する人に
支払う金額もありますよと
(‥ )つまり
ロボットの必要経費
+
操作する人の人件費
この合計金額が
生身の労働者1人を
雇う経費を下回らないと
意味ないんだよな
人工知能搭載で自立型のロボットは遠い夢の話だし、一番できそうなこういう操作型の作業用ロボットでも、人間の労働者に取って代わることは難しそうである。
∧∧
(‥ )やっぱりロボットや機械が
\‐ 人間に取って代わることは
ないでしょうね
(‥ )つまり
やはり低賃金労働者が
これからも必要だし
僕らは低賃金労働者を
発明する必要がある
そういうことなんだよな
これはhilihiliのhilihili: ロボットは低賃労働者にはなってくれないの続き
とは言うものの...
∧∧
( ‥)でも、これが仮に実現したら
色々な利益が見込まれる
だろうね
( ‥)建築現場の人手不足は
‐□ 解決するだろうな
職場が3Kだから人手不足だ、というのなら、現場が3Kでなくなり、パソコンの前で出来るようになったら人手不足は解決だ。
∧∧
(‥ )危ない高所の作業も
\‐ 問題無くできるよね
(‥ )まあ、高所恐怖症の人は
やっぱバーチャルでも
びびるだろうけども
死ぬわけじゃないと
言い聞かせれば
出来ることではあるからな
それに、ネットなり通信なりでどこの現場にもいける、というのは便利なことだろう。移動することを考えないですむし、今日の現場は東北だが、明日は大阪だ、ということも自宅ですむ。
∧∧
( ‥)人集めも簡単になるね
( ‥)以前仕事をした人に
‐□ メールでお誘いすれば
良いわけだからな
もちろん、現場にはロボットをつれていかなければならない。地元業者からリースされたロボットか、あるいは自社でそろえたロボットを充電器付きのトラックに積んで、おっちゃんが現場に到着するのである。
山田くん、いる? あっ、もう起動してるんだ。
斉藤くんもいるね。もう荷台から降りてるね。
親方? 鈴木さんがうんとすんとも言わんのですが?
また寝坊か.. 電話で起こすからちょっと待ってて。
∧∧
(‥ )こんな感じの世界ですか
\‐ なんか楽しそうだね
(‥ )利便性は格段に上がるよな
そういうメリットが
人件費と維持費を
上回ればあるいは...
無理っぽいけど
そんな感じかなあ
もちろん、問題は山積みなんである。電波がちゃんと入ってくれるのか? とか、電源や蓄電池はどうなってるの? とか、そこまで強力な力仕事が出来るの? とかもあるし、
∧∧
( ‥)それに
ロボットはどう考えても
関節部分が多いから
機械としては非常に
壊れやすいはずだよね
人間のように休めば
直るわけでもない
(‥ )力仕事だったら
手なんかやばいよなあ
ほこりや泥が入れば
関節もいかれるから
手袋をして
服を着ているのだろうな