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( ‥)つまり?
( ‥)そうねえ
‐□
知識人。あの手の連中は軍隊を嫌っているかもしれないが、統制は大好きだよね。
∧∧
( ‥)なぜに?
(‥ )理想主義者だからだろ?
理想とは”理想の枠”に現実を押し込むことだ。それは統制に他ならない。
∧∧
(‥ )統制が好きなら
\‐ 統制のための軍隊を
作るだろうね
(‥ )連中は右翼の軍隊は
俺たちの言う事を聞かない
野蛮人だと思っているが
統制された軍隊は
理想を守る聖戦士だと
思っている
そんなとこじゃね?
彼らの夢の実現を阻む自衛隊は野蛮人であるが、秘密警察は彼らの理想を守る美しいものなのだ。そんなところだろう。
人生と現実に挫折した人間は、すぐに理想へ逃げるから手に負えない。そして理想はかならず鬱屈した暴力になる。現実を憎んでいるのだから、それは当然。
そしてなにより、彼らにとって国が滅びるとは至福の瞬間に他ならぬ。なんといっても、それは聖なる復讐なのだ。