2014年4月22日火曜日
確かに昔、アメリカは憧れの国だった
例えば単純化して考える
合衆国だけを考える民主党
世界中に展開した軍隊で考える共和党
∧∧
(‥ )アメリカはその両方の間を
\‐ ぶれ続けていると
(‥ )どっちもアメリカは
特別な国なんだ
という中二病
丸出しなんだが
やってることは両極端でね
日本を敵視したり、そうかと思うと日本を誘ってイラクに攻め込んだり、また敵視したりする。
腰がまったく定まらないわけで、二大政党制は正直言って迷惑。というか、アメリカ自身にとっても良くない制度だと言える。ぶれ続けて体力を消耗するだけだし、事実、そうなっている。
一方、アメリカのミドルクラス、中間層とやらが復活することは、まあ、もはやないだろう。
新しい企業が起業されて成功を収めても、新しく大きくて豊かな雇用が産まれるわけではないからだ。
∧∧
( ‥)仮にアメリカを
日本やドイツまでを
勢力圏とする帝国と考える
一方、国内の有権者たちは
没落している
有権者たちは絶えず国内問題を
解決することを求める
(‥ )つまり、民主主義や
直接選挙制や
二大政党制を維持する限り
選ばれる大統領は
アメリカ帝国を
放棄しようとする
人たちばかりになる
軍隊と帝国の方針と
指導者の意思が乖離する
状況はますます混乱的だ
∧∧
(‥ )つまりあくまでも
\‐ 世界の警察でいたいのなら
大統領は有権者の意向を
無視しなければならない
(‥ )ようするに直接選挙制や
二大政党制を骨抜きに
しないといけないわけだ
そうでないといつまでも態度がぶれ続けることになる。そんな消耗を押さえるには、有権者の意向を無視して、世界中に展開した軍隊の意向を反映するような、間接選挙制や少数独裁制に移行しないといけない。この場合、それまでの民主主義は放棄することになる。
つまり多分、アメリカには選択肢がある。直接選挙制と二大政党制を放棄した、小数独制裁制による世界最強かつ最大の勢力圏を持つ軍事国家という灰色と栄光の未来。
∧∧
( ‥)もちろん、共和党も民主党も
どちらも合衆国派になる
ということも考えられますよね
( ‥)世界帝国の放棄
‐□ 合衆国の生命線だけを
最低限維持する
世界最強でありつつ
地域大国への後退
これに
双方が同意するという
選択肢だよね
世界の警察、とオブラートに包んだ言い方をしてきたが、ようするにそれは合衆国を母体とする世界帝国だ。それ自体を明瞭な意思を持って放棄すれば、建国以来の古式ゆかしい直接選挙制と二大政党制を維持したまま、つまり合衆国本来の姿のまま、栄光の地域大国へと後退が多分、可能。
世界帝国か? 合衆国か?
しかし、どっちにせよ
∧∧
(‥ )アメリカに新しく豊かな
\‐ 雇用が産まれることはない
それってようするにですよ
アメリカンドリームは
もはや存在しない
そういうことになるよね
(‥ )あっても、特別な才能が
ある人だけが栄光を掴める
そんな程度の話に
なるわけだ
魅力なんて、
もはや無いよな
ようするにこれは、世界中が持っていた、アメリカに対するあこがれが消えてしまう、そういうことに他ならない。
∧∧
( ‥)地域大国になるにせよ
世界帝国のままでいるにせよ
アメリカはいやな国に
なってしまうだろうと
( ‥)どっちの道をいくにせよ
‐□ 軍事費は必要だ
アメリカ国民は
軍事力を維持するために
福祉で飼い殺しにされつつ
低賃金労働者として
固定された人生を歩み
納税を強制され
義務を自発的に果たすよう
宗教で統制される
そんなところだろうな
収入は少ないが支出は多い、そんな条件下では起業がブラック企業化するように、国家もブラック化するのは必然。飼い殺しにされつつ、義務を強制され、それを自発的に行うように信念と宗教を信奉させられる。
そんな国をあこがれの目で見る人間はいない。というか、どこの先進国も、日本もドイツも中国も、多かれ少なかれ、似たような運命を辿るはずだ。そんな世界では、お互いにうんざりした眼でお互いを見るだけだろう。
∧∧
(‥ )そういう世界だと
\‐ アメリカの市民権を
取りたいから
アメリカ軍に入るという
移民も減るでしょう
(‥ )アメリカの本当に
食い詰めた人だけが入る
そういうことかもね
ああ、しかし、それはそれで福音なのかもしれぬ。
∧∧
( ‥)本当に貧しい人が
経験から叩き上げで
国家の指導層に加入できる
軍事国家
( ‥)事実上の少数独裁制に
‐□ 移行しても
以前より出世の
道が開かれる
そういう可能性も
あるんだよな
ともあれ、何もかもが変わっていくのだろう。自分がまだ幼い子供の時、アメリカのものというとどれも良いもの、というイメージだった。だが大人からそれがもう終わりつつあることを知らされた。日本製の商品が良いものであると。
中学、高校の時はアメリカのデトロイトなどで日本車の不買運動や議員による日本車破壊のパフォーマンスが行われていた。
湾岸戦争の後にバブルがやってくると、アメリカは自画自賛し、日本人もこうすれば良いよ、と間抜け面で述べていた。絶頂の時にイラクに攻め込み、そしてリーマン兄弟はふっとび、国民は借金を抱え、デトロイトは廃墟になっていた。
∧∧
(‥ )日本の栄光もあっという間
\‐ だったけども
アメリカもあっという間
だったね
(‥ )軍事力を維持する
そのためだけに
国民が存在する
そんな国になるまで
あと一世代ぐらいかな?
多分、あこがれのアメリカ、豊かな民主主義国家アメリカ、強くて余裕のある超大国というイメージが地平線の向こうに隠れると、世界中で色々なことが変わるのだろう。