2014年4月20日日曜日
闇の三原色
∧∧
(‥ )闇の三原色はあるか?
\‐
(‥ )ぬるく答えるなら
普通に赤、青、黄色だな
赤は赤い波長以外を吸収する
青は青い波長以外を吸収する
黄色は黄色以外の波長を吸収する
全部混ぜるとすべての波長を吸収する闇になる
∧∧
( ‥)実際は、そんな真っ黒には
なりませんけどね
(‥ )全部混ぜるとあれなのよな
全部の色を反射して
全部の色を吸収する色に
なるんだよね
なんというか、どよーん、とした灰色になる
∧∧
(‥ )よくも悪くも汚い色ですか
\‐
(‥ )だがしかし
僕らが見ている風景は
個々の部分の色は意外に
地味で汚い色でな
言い換えると、
きれいだからきれいな色を使えば良いに違いない!
というと、そんなことにはならない。なんかぱっとしない色や、これで良いのか? というような、地味だったり汚い色を使うことできれいな絵が描ける。
金色の絵の具を塗っても金細工は表現できないように、この世界の美しさとは地味な色の配置次第だということなんだろう。
そういうわけで、黄色、赤、青をまぜて汚い闇を描いても、うまく調整すれば夜になる。
∧∧
( ‥)そういえばあなたの場合
絵の具を使う時は
三色だけだったよね
( ‥)三色以上は制御し切れなく
‐□ なってしまうのでな
最近はそれも
面倒くさいから色鉛筆だ
使っていた絵の具はなんであったか。ホルベインのアクリル絵の具で、何色セットとかに必ず入っているような、ありきたりな赤、青、黄色を使った。だから色も正確に言えばマゼンタとかシアンだ。当たり前と言えば当たり前だけども、どの絵の具を使うか、どう混ぜるか。同じ青系でもこの青を使うと効果的とか、こちらの青は緑を作るのには向いているが、こっちはそうじゃないとか、三原色系の絵の具によっても出せる色の向き不向きがあった。
つまり、本当に闇の三原色を探したいのなら、それに向いたものを見つけなければならない。