2014年3月27日木曜日
夢を知りたいわけで、現実を知りたいわけじゃなかろう
面食らうことと言うと
深海魚について詳しく知りたい
という要望
(‥ )そういうのは
英語の本を読むべき
なんだけどな
∧∧
(‥ )日本語で読みたいのでしょ?
\‐
いや、日本語の本で深海魚のこと詳しく書いた本なんてないから。
∧∧
(‥ )どうして訳してくれないの?
\‐ と言うかもね
(‥ )それ読んで嬉しいの?
と問うけどな
この魚は以下の特徴とその組み合わせにより、このファミリーの他の種から区別することができる。体の高さは体長の8〜12.5パーセントであり、頭部の大きさは16〜23パーセントである。吻部の長さは頭部の33〜50パーセントであり、目の直径は17〜20パーセントである。背ビレは鰓蓋の後端より後ろから始まる。背ビレの鰭条は36から45であり....
さらに知りたければ次を購入せよ。さほど高い本ではないし、こういう専門書の英語は難しくはない。義務教育を受けた人間なら可能の範疇だ。以上の引用はpp583にある=>Amazon.co.jp: Fishes of the Gulf of Mexico: Myxiniformes to Gasterosteiformes: John D. McEachran, Janice D. Fechhelm: 洋書
∧∧
( ‥)そういうことを
知りたいのではない
そう言うかもですよ
(‥ )そういうこと以外で
深海魚に関して
分かっていることなんか
ほとんど皆無だけど
なにか?
と答えるね
採集する。外見的特徴から種類を同定する。大きさ、採集地点、捕獲されたおよその水深を記録する。
∧∧
(‥ )まあ、深海魚で出来ることは
\‐ それでほとんど終わりだからね
(‥ )線としてつながるほど
データが無いものも
非常に多くてな
分布も生息している水深も
良くわかっていない奴が
いっぱいいるからね
例えば”多分、1500メートルぐらい”から採集された1例のみ。そこから何をどれぐらい語る事ができるのか、それを考えてみよう。
正直な話、深海魚について知りたい、と言っている人は、深海魚について抱いている自分の思い込みについて知りたいだけで、深海魚やその研究の実態について知りたいわけではないんだろう。外を見たいといいつつ、鏡で自分の顔を見ているようなもんである。
実際、深海魚の写真を見たいとか言い出すし
∧∧
( ‥)今度、そういう機会があれば
それを書けば良いんじゃね?
( ‥)天体写真が見えると思って
‐□ 望遠鏡を買って
がっかりする親子向けに
”現実は写真とは
違います!”と
くどくどしく説明する
天文雑誌みたいにかい?
天文系の書籍も、夢と現実のはざまで大変そうである
この話=>hilihiliのhilihili: 失望と驚きのオリオン大星雲 チープだが意外ときれいです