2014年1月17日金曜日
ゾンビは実在しないかもしれない
人間は自立した計算機ではない。演算を行う巨大な装置の部品でしかない。選択肢Aを選ぶかBを選ぶか? その結果は生か死か? 二進法のオンオフとは意味は違うが、生死のオンオフで演算を行うための部品、それが我々人間。あるいは私たち生物。
∧∧
( ‥)そしてそれこそが
進化である
(‥ )ただ注意しなければ
ならないのは
演算装置が装置として
実在しているとは
言えないんじゃないか?
少なくとも、実在には
条件がある
ということかなあ
例えばの話、ゾンビは実在するか?
∧∧
( ‥)実在しないよね
(‥ )仮に実在するとしよう
ゾンビは人間を遅い、襲われた人間はゾンビになる。こういう単純な仕組みで成り立っている。
*実際には歩いて障害物を避け、人間を認識して追ってくる時点で、ゾンビは相当に高度なことをしているはずなんだが、そういう話は取りあえず脇に置く。
∧∧
( ‥)ゾンビは無限の体力を持ち
知能は無いが、
数と時間で侵入経路を見つけ
シェルターに隠れた人間に
せまってくる
(‥ )侵入経路を発見する
いわばゾンビは
迷路を解いているわけだ
問題を解いていると
言っても良い。
だがしかし、
ゾンビは問題を解く能力をそなえた、ひとつの演算装置と見なせるのだろうか?
∧∧
( ‥)ある意味ではそうですよね
実際に、うがー、うがー
言いながら侵入してくる
つまり侵入経路の探索という
問題を解いている
わけですからね
(‥ )ところがだ、ゾンビを
単一の存在、つまり
全体でひとつの存在である
とみなしてよいのか?
たぶん、見なせないだろう。
ゾンビと呼ばれる個々の個体は
:人間を見つける
:人間を自分と同じものにする
この二つの動作を淡々と行っているだけだし、連携すらしていない。
∧∧
( ‥)小さな容器の穴を見つけるには
どうすればいいの?
(‥ )まあ、水に沈めればいい
水分子がわーっとあらゆる箇所から侵入しようとして、その結果として穴が見つかる。それは容器内部の空気と水が置き換わる過程で生じる、泡が出る場所として特定される。
∧∧
(‥ )個々の水分子さんは
\‐ 無意味に動き回って
密度の違いがあれば
空気の下へ動くだけ
お互いに連携していないね
(‥ )水分子の集合体を
僕らは水と呼ぶけども
あれを計算機などとは
呼ばないよな。
アナログな計算機、というのは色々とありうる。例えば3点から等距離の場所を探すのに、地図上の3点に穴をあけて三つ又の紐を通し、紐の先に重りをつける、というのがあった。
∧∧
( ‥)これは個々の部品が
ちゃんと連携してるね
(‥ )ゾンビや水よりは
計算機だよな
これは一体であり、これは演算する装置として実体だ、と言って良いのかもしれない。
∧∧
( ‥)反対にゾンビや水は
問題を解いているけども
装置として存在している
わけではない?
そういうこと?
( ‥)ゾンビと呼ばれる存在が
‐□ 実際にいたとしても
”ゾンビ”が実在かというと
凄く怪しいとも言えるよね
だが、もしもある程度連携できるゾンビだったら?
∧∧
( ‥)A地点で人間を発見、
それも多数
こういう信号を
ある程度共有できる
ゾンビさんですね
(‥ )こうなるとひとつの
計算機になってくる
そんな感じだよね
∧∧
(‥ )人間や生物はほとんどの場合
\‐ 遺伝子の交換を何らかの形で
行いますよね
そういう意味では連携、
網目状につながった実在
ですかね?
(‥ )ふむ。つまりあれだ
人間や生物は、
ゾンビや水よりは
なんらかの実体に近い
計算機としての存在が
より固い、
そういうことが
言えるのかな
言い換えれば、ゾンビは仮にそれが存在しても、全体としての実在は無い、とも言える。
*ちなみに
そういえば2013年はこのhilihiliにおいてゾンビねたが多かったのであった
=>hilihiliのhilihili: ゾンビウォーズ
=>hilihiliのhilihili: 不屈さも勝利も、それは体力あってこそ
=>hilihiliのhilihili: ゾンビ民主制
=>hilihiliのhilihili: ゾンビは健脚、賢者は残骸
=>hilihiliのhilihili: 隊伍を組むゾンビは脅威ではない
∧∧
(‥ )そして今度は
\‐ ドワンゴ会長さんの言葉に
触発されて、また色々と
考えているわけですか
つまりまたこのネタ=>hilihiliのhilihili: 解探索にはリレースイッチで充分でしょう
(‥ )ゾンビは演算しているが
計算機そのものではない
人間を含めて生物は
演算しており、なおかつ
系統全体として見た場合
解探索の計算機として
機能している。
そういう理解を
暫定的にしておこう