2013年12月11日水曜日
状況が変動する時、そこから利益をむさぼる詩人たちがいる
その人は言った、敗北に直面した時のドイツ人の粘り強さは印象的だ。彼らは世界で一番強いのではないか。これもドイツ人らしい職人気質の…
∧∧
(‥ )どう思います?
\‐
(‥ )無敵のナポレオン相手に
負けても
ただ敗走するだけでなく
集結して再び攻撃を
しかける
それを最初にしたのは
ドイツ軍というか
プロイセン軍じゃ
なかったかね?
ナポレオン最後の戦い、ワーテルローもそれで勝負はついた。イギリスが勝ったというが、最後に戦場にやってきたのはナポレオンが蹴散らしたはずのプロイセン軍だった。負けても組織的に撤退できれば再び攻勢に出ることができる。ついにはナポレオンを仕留めることもできるよう。
要するに冒頭の人が言うドイツの粘り強さとは、対ナポレオン戦に特化したプロイセン軍の軍事的伝統が、WW2においてもドイツ国防軍の間に残っていた、というだけのことかもしれぬ。
∧∧
( ‥)職人気質がうんぬんとか
あまり抽象的な
ふかしをこくなと?
( ‥)まあそういうことだ
‐□ もっともふかしを
こいているのは
お互い様さ
俺のこの意見だって
安っぽい知識から
出てきた安易な思いつきよ
とはいえ思うに、職人気質がうんぬんとかいうポエムな一節は、軍事的伝統以上に信用できん。それは抽象的なごまかしではないのか?
そして、それで満足することが良いとも思えない。
∧∧
(‥ )あなたこの発言をした人
\‐ あまり良くは思って
いないよね
(‥ )原発ぱーんの後、
子供たちを調べたら
腺腫が見つかった、
そういうニュースに、
ほら見ろ!
やはり恐れていた事態がー
と飛びついていた男よ
統計的に正当でないと、そういうニュースには意味がない。比較しないとやはり意味がない。あった、だけでは意味はない。
そうであるのに、自分が思い込んでいた放射線の不幸。微弱な放射線の累積で日本人はじょじょに死ぬに違いないという信念。これが現実に起きたのだと、有頂天になってニュースに飛びついたのだ。
こんな自分の思い込みに沿ったニュースに飛びつく人間は信用ならん。そしてそんな人間がつむぐ言葉に対して疑問や不信感を抱くのは当然であろう。
一方、このような彼の言葉に、そうだよね! やっぱり世の中が間違っているよね!! と賛同する人もいる。それがこの世の中でもある。
∧∧
( ‥)受け取り方は相手次第ですか
(‥ )すごくいやな
言い方だけどね
これは受け取るお客さん
次第なのだな。
原発がぱーんした時、真っ先に思い浮かべたのは、ああ、全国中の物書きが一斉に本を書き始めたな、ということであって
∧∧
( ‥)そんなことを言うと
怒り狂う人もいるでしょう
( ‥)そりゃあそうだね
‐□ 風評被害を食らったり、
避難指示で職場も仕事も
失った人がいるし
生活と危険性を天秤して
踏みとどまると
善意のやからが
なぜ逃げないのですか?
死ぬ気ですか?
馬鹿ですか?
と無責任にはやしたてる
こんな状況で
こんな不謹慎なことは
確かに言うべきことでは
ないね
だが、事実なのだ。
原発事故を金儲けとしか思わない人々がいるのは事実であり、そういう人からすれば善意の人も、恐慌した人も、すべて客であり金づるでしかないんである。
こういうことを平気でやる”やから”はうじゃうじゃいる、作家、知識人、劇団員、政治結社、新興宗教、
もちろん、詩を売る詩人たちもその中にいる。恐怖と絶望と希望と思いを語って言葉を売りつける。
詩人は恐怖を売りつける死の商人でもある。言葉が人の心に届くという時、それは言葉を売っていることに他ならぬ。そして彼らに妥当性というものはない。それが冒頭の話でもある。
( ‥)そういう理由で、
詩人は大嫌いだよ
汚物は消毒するべきだ
∧∧
( ‥)現実と言葉は違います、と
言葉はいくらでも語る事が出来るが、それは全部まやかしだ。まやかしだから、言霊、とかいうちんけで怪し気なものまで持ち出してまで箔をつけようとする。それゆえ詩人なるもの、あさましや。
∧∧
(‥ )現実、と言いますと、
\‐ あなたも含めて、
中国詰んだ、
と考える人は幾人も
いますけども
(‥ )でもさ、詰んだ、
と言うのは簡単なんだ
言葉だけだでな
そんな言葉ではなく、1円でもこの予想から儲けることが出来たら本物。
∧∧
( ‥)不謹慎な
(‥ )だがこれが現実な
わけさね
そして1円でも儲けることができるなら、それは言葉でもまやかしでもなく、もっと正当だ。
∧∧
(‥ )だけどさ、現実問題として
\‐ あなたの仕事は
原発も中国も関係ないよね
(‥ )これが現実なんだが
もう一工夫したい
ものだね
このままではつまらなすぎる。