2013年10月21日月曜日
そんなことを言ってると、商売人が笑顔でやってくるよ
例えば曰く、
英語の論文も読まないなんてww と馬鹿にするのではなく、それを訳して皆に見せるのがインテリの役割ではないのか?
という意見
∧∧
( ‥)仮にそういうインテリが
いたとする
(‥ )翻訳で何らかの成果が
得られたら、
彼はそれを
続けるだろうな
だが最初の言葉を述べた人はこう言っている、それがインテリの役割ではないのか? と。それはつまり、そんな人間はいない、ということだ。
∧∧
( ‥)少なくとも最初の発言者は
そういう人を見ていない
だから嘆き、
そして泣いている。
(‥ )人はいるのに
現れない。
あるいは現れてもすぐに
やめて消えてしまう。
ようするに、
翻訳したって無駄だから
翻訳しないわけよ。
これが世界の動態さね。
例えばの話こうである。
英語で書いてあるからこの論文わからなーい。
日本語に訳したよ。
キャー素敵、ありがとう、これで分かるー♡ もっとやってー
∧∧
( ‥)なんてことは起きないのだと
( ‥)英語の論文を読まない奴は
‐□ 日本語の論文も読まない
日本語の論文を読まない
奴は英語の論文も読まない
それだけの話だろうね。
翻訳したって読むわけない。
もちろん確かに、日本語の論文を読まない人=英語の論文も読まない人、では必ずしもないが、
∧∧
( ‥)でもやっても無駄である
それは世界の事実であると
(‥ )やって対価が得られたら、
それが金なのか、
あるいは名誉なのか、
あるいは後継者なのか、
いずれにせよ、
もし対価が得られたら
やる人はやり続けていた
だろうからね。
だが、そうではない。
この世界はそうではない。
それは、英語の論文を訳すのがインテリの勤めではないのか? というご要望に応じても、なんだ、インテリの勤めとか言ってるけど、結局のところこんな意見、ただの嘘っぱちじゃないか...、応じた人がそう思ってしまうような世界だ。そういうことを示している。
∧∧
(‥ )もちろん、最初の発言者
\‐ 自身はまじめに、
そう願っているのかも
しれないけども
(‥ )対価を得るには、
効果を引き出すには
大きな母集団が
必要になるのだ
そうである以上、
個人の意見、それ自体は
それが真摯であれ、
本気であれ、意味がない。
自分でやらない奴に何を教えたって無駄だよ。教えたってどうせ何もしないし、いくら教えても伸びやしないよ。
こういう失望と諦めの声は良く聞くし、これを言う人々は、それなりに試みて、がっかりして去っていっただけなのだ。
たまに、学生をにこにこ笑顔で親切に教える人もいるけども、実のところ、彼は最初っから期待を欠片も抱いていないので、だから学生に苦言も何も言わないのであったりする。
彼にとって学生はどーでもいいゴミくずのような存在でしかなかった。だから失望しない。失望というのは望みがあるからついえるのであって、望みを抱いていない人に失望など存在しない。だから怒りもないし笑顔だ。
まあ、
こんな話はどうでもいいことで。
∧∧
( ‥)これは商売のネタでもある
( ‥)人間はなあ、
‐□ 論文を読まないんだ。
だとすると、論文を
読んだ人間は
情報の供給源を
掌握できるというわけよ
論文を翻訳したって、どうせ誰も読まないよ。英語の論文を読まない奴は日本語の論文だって読めやしない。絶望的にやる気がないのさ。
この意見が世界を完璧に記述できる理論である必要はない。ある程度まで事実である。それで十分だ。この時、論文に眼を通す人は、皆が欲するが、めんどくさくて取りにいけないものを客に売りつけることができる。
∧∧
(‥ )でも、困ったことにですよ
\‐ 論文を読まないお客さんは
嘘を売りつけられても、
自分では区別できない、
そういうことでも
あるのですよね
(‥ )英語の論文を
読まない人間は
日本語の論文も読まない、
日本語の論文も
読まない人間は
教科書だって読まない
これがある程度でも成り立つのなら、嘘をいくらでも売りつけることが出来る。論文も教科書も読まない人間は、自分自身では正誤の確認が出来ないのだから、これは当然。
∧∧
( ‥)つまり、
誰か僕のために
英語の論文を訳してください、
とは
(‥ )カモだな。
研究者は、冒頭のような言葉を聞いたら絶望するだろう。賢しいインテリは下賎のやから、と高慢ちきな鼻っ柱を光らせながら、冷笑の笑みを浮かべて吐き捨てるだろう。
だが、商売人は笑顔で近づいて嘘を売る。