すっかり夜になった帰り際、雨がぱらつく曇天の西空を雷が幾つも走るのを見た。分厚い雲の奥の方でも放電が起きているのだろう。鈍く輝く雲を次々に飾る電光は、まるで内臓をうねる光の血管のよう。
10秒程度してからだろうか。ごろごろごろごろと鈍い音が聞こえてきた。
∧∧ なんかずっと鳴ってるね
( ‥)
‐( ‥)光っていた時間より
ずっと長いねえ
30秒近くは鳴っていただろうか
∧∧ 家についちゃいました
(‥ )
‐( ‥)見えないだけで、
雲の向こうでは
中でずーっと放電して
いたってことかな?
ここ数日、神奈川中央は気温自体はやや下がったものの、湿度が妙に高く曇りがちで、空は不安定である。