2013年8月3日土曜日
ゾンビは健脚、賢者は残骸
頭が良いやつはすぐに絶望する。
∧∧
( ‥)なぜでしょうね?
(‥ )頭で考えてばかりで、
足で稼ぐってこと
忘れているんだろうな
∧∧
( ‥)ゾンビは無限の体力が
あるから知性のある人に勝つ
考えてみればゾンビさんって
健脚なんですね
( ‥)記事は足で書くものだ
‐□ そう言われたもんだ。
最近の頭いい人や、あるいはジャーナリストは足で書くということをしないようである。
いや、そうではない。多分、最初からそうだったのだろう。
∧∧
( ‥)もし最初は足で書く事が
普通だった、というのなら、
わざわざ、”足で書け”なんて
言いませんからね。
言うってことは
言わなきゃやらない、という
ことですから。
( ‥)しかもさ、人間は
‐□ 無限の体力があるわけじゃ
ないんだよな。
数と無限大の体力を誇って押し寄せてくるゾンビのようなわけには、なかなかいかない。
∧∧
(‥ )勢い、判断が必要になるけど
\‐ 判断する基準が
価値観や倫理観そのものだと
判断そのものの意味が
担保されなくなる。
(‥ )理念や道徳や宗教や
マルクス主義は
正しさを教えてくれるが
正しさそれ自体が
正しいのか、それを
保証してはくれないからな
ただの机上の空論だ。
ここに賢い人間が
はまる落とし穴があるよね
足で稼ぎ、足で書く。もしそれが出来るのなら理念や道徳や宗教やマルクス主義をあっさりと踏み越えることが出来る。その時、人はただの歩く死体ではなく、手数で演算して解を探す者、つまりゾンビの近似値になることが可能だ。知能が無くとも解を探せるだろう。
だが、歩かず、動かず、調べず、しかし頭が良いとなったら、多分、どこまでも真理の底へと堕落し落ちていくだろう。真理は正しさを教えてくれるが、正しさそれ自体の正しさは教えてくれぬ。真理に堕落した人は、己の正しさだけを標榜し、それを理解できない愚民だらけの世界を呪い、周囲を馬鹿にしてあざけるだけの老人に成り果てて、しかし一向に何もしないだろう。
そんな賢い人間とやらは、実際にはもう死んでいるのに気づいていない動く死体だ。ゾンビとは別の意味でゾンビ状態。だが、こういう賢者は意外とごろごろいる。