2013年6月30日日曜日
定規で測るとこうなりますよ、これが精一杯
∧∧
( ‥)ああ、非常食用のお餅に
手を出しているわけ
ですか
(‥ )ん、フライパンを使い
□φ 弱火であぶり、
オイスターソースで
味付けしただけだが、
なかなかいけるな
∧∧
(‥ )非常食、買い直しませんと
□□
(‥ )こういうのは定期的に
消費して更新するべきよ
さて
hilihiliのhilihili: まあ、嘘ではないね。の続き
∧∧
( ‥)スタンダードでない仮説を
子供向けの本で紹介する
べきではない
(‥ )大人向きの本でも紹介する
べきではないと思うよ。
するにしても、最低限、
こういう異論もありますが、スタンダードな意見はこうです。スタンダードな仮説の長所はこれこれです。一方、短所もあってそれは以下以下です。異説Aはこの短所を救済できます。ただし、その代わりにこれこれな問題点が生じます。それゆえ異説Aは支持されていません。
というように説明するべき。
∧∧
( ‥)でも、そうするとページ数が
すごく必要になりますよね
( ‥)短いページに詰め込み、
–□ センセーショナルで
分かりやすい記事に
しようと思うと
こうはならん。
大概は、
スタンダードな仮説を覆す現象Pが発見された。この発見は斬新な異説Aを支持する。異説Aはスタンダードに取って代わるかもしれない!! じゃじゃーん
と恐ろしく簡略化されて書かれるのがオチだ。
∧∧
(‥ )なにかの発見のたびにそれを
\– やるから、科学ニュースを
見ている人は科学理論は
3年か5年でころころ
変わると思い込むと。
(‥ )もちろん、実際にはそんな
ことはないわけよ。
それを考えると異説を
積極的に伝えようとするのは
ライターやジャーナリズム
としては当然の戦略だけど
感心できることではないな
∧∧
( ‥)でっ?
( ‥)あーそこでだ、我が身を
–□ 振り返ればだな
今、作成中の本では
チョウチンアンコウの姿を
性淘汰で説明しようと
試みていてだな。
だがしかし、困ったことに、そんな理論や論文、実はないんである。
∧∧
(‥ )2009年のピッチ教授の
\– 著作でも、該当しそうな箇所
には1977年の論文しか
引用されていないみたい
ですね
(‥ )1977年の論文では
性淘汰に関しては否定的だ
というか、そもそも
当時は性淘汰が受容される
前だったから、否定は
当然だろうね。
∧∧
( ‥)でも、そういう論文が
ないのに、
チョウチンアンコウとその
器官を性淘汰で説明する。
これでは忌むべき俺様理論家と
同じではないか。
これではまさにジャーナリズム
そういう懸念、ですか。
( ‥)だから思い悩んでいた
–□ わけだけど、
まー、いいかなー、とね
性淘汰という理論はそこにあり、解釈の枠組み、あるいは検証を行う際のひとつの指針として使われている。これ自体はまぎれもない事実。
∧∧
( ‥)定規で計測するような
ものでございますと
(‥ )だからこうよな、
計測例はありませんが、
このような時に使用される
定規で計測すると、こんな
感じになりそうですよ。
そう書く分には問題ない
だろう。
∧∧
(‥ )一応、この属の場合
\– 厳密な一夫一婦制
なんですよね
(‥ )最初、それを知った時は
ああ、だめかなーと
思ったのだけどね。
確かに一夫一婦制でも
性淘汰が進む場合は
あるんだけどさ。
∧∧
(‥ )ところが論文を読んでみたら
\– 雌の九割が繁殖できない
状態であると
(‥ )こうなると、
いわずもがなだよね。
もちろん、具体的にはどうなんだ、とか、相関関係がある、と言ってよいのか、とか、そういう問題は抜きにして。
*ちなみに、サンプルの数が少なすぎて、しかも標本が色々な場所に分散して所蔵されているので、相関関係うんぬん以前に、調べる事自体難しいと思う。
∧∧
( ‥)ともあれ、
定規で計測するなら
こんな感じになりますよ、
そう断りを入れて説明する
分には問題ないだろうと。
( ‥)とはいえ、慎重に
–□ ならないといかんけどね