2013年6月7日金曜日
それは良き旅路なり
∧∧
( ‥)どうよ?
( ‥)そうねえ、分かりやすく
–□ 本を書くとか、もう
どうでもいいかな
∧∧
( ‥)なにゆえ?
( ‥)嘘書いた方が分かりやすい
–□ いや、それだけじゃない
正しく書こうが
間違いを書こうが
売り上げは
さほど変わらん
なぜかというに、
”分かりやすい嘘”
でないと売れんからな。
だったら、分かりやすく書くだの、皆に分かってもらうだの、そんなこと、もうどうでも良くねえ? だって識別が無意味なんだから。
∧∧
( ‥)もともと分かりやすく書く
ことにそんな興味もって
いなかったじゃんよ
( ‥)興味ないのと
–□ 積極的な無関心、
考慮の放棄は
ちと違かろうよ
∧∧
( ‥)まあ可能な限り正しく
簡潔に書く、は
分かりやすい
とは違いますからね
( ‥)分かりやすい、は
–□ 心理的な納得で
妥当性と無関係だからな
だが、可能な限り
原型をとどめつつ
簡略化する、ならば
妥当性と関連を
もたせることは可能よ
つまるところ、妥当性と簡略化されにらんでいれば、分かりやすいとかいうオカルト要素は無視して良い、そういうことになる。そもそも、そんな要素は最初から無意味だからだ。
∧∧
(‥ )でも世間には文章の魅力を
\– 重視する読書家もいるの
ですよね
(‥ )ああ? そんな文章を
審美眼でしか見れない
連中には今西錦司とか
グールドとか与えておけば
いいんだよ。
そして夢の世界、敗北した理論の残骸を巡る旅へ出かけるがいい。そんな連中は次世代のバトンを受け取るに値しない。
∧∧
( ‥)夢を壊し、希望を破壊し
( ‥)皆の大事なものを奪い、
灰色の現実を降り散らす
雪降る道を行くがごとく、
良き旅路ではないか