2013年4月2日火曜日
教え方学
∧∧
(‥ )教え方学、という提案
\–
(‥ )ほー?
∧∧
(‥ )1:好奇心を刺激する
\–
(‥ )刺激されないと発動しない
好奇心ってなんだそれ?
言葉の矛盾だろ。
∧∧
( ‥)駄目だと
\–
(‥ )駄目だろ。それでは
”餌くれひな鳥”以下だ
餌くれひな鳥は、最低限、腹へったとアピールする。食欲まで刺激してください、などとは言わない。
∧∧
(‥ )でも、言わんとすることは
\– 分かりますね
(‥ )分かるが、好奇心を
そそるには、そもそも
好奇心がないと駄目だ
お姉ちゃんがきわどい格好をするのはなんのためか?
お兄ちゃんがふんどし一丁で現れても、ちーとも嬉しくないのはなぜか?
それを考えてみれば良い
*注:以上の例え話は主に男性目線を仮定しています
∧∧
( ‥)最近、あなたが好奇心を
ひかれたことって
なんですか?
(‥ )アルキメデスの写本の
研究から、彼らはどうも
幾何学的な証明において
図を正確に描かなかった
らしい、という話かな。
*参考:「解読! アルキメデス写本」リヴェエル・ネッツ/ウィリアム・ノエル 光文社
例えばの話、AとB(実際にはギリシャ文字だけど)の間をつなぐ直線を、平然と曲線で描く、そういうこと。
∧∧
( ‥)AとBを結ぶ直線、と文章で
指定さえすれば、
概念図として描く線自体は
直線でなくてもよい、
そういうことですね
(‥ )ギリシャ人らしいと言えば
らしいよな。彼らは物事の
背景にある本質というか、
抽象化された概念にこそ
眼を向けたし、それゆえに
こそ、現代数学へと続く
始祖になったわけだからね
*例えばアルキメデスが証明した、「放物線の切片は、内接する三角形の3分の4倍である」でも、補助線で描かれるべき三角形は、本来は直角三角形なのに、直角でもなんでもない。そんな図が使われていたらしい。
そこで思い出す、ネットで見たこんな話。事実かどうかは知らないが、立方体の体積の出し方で息子が正しい値を出したのに×をもらった。教師に聞くと、体積を求める公式は、縦×横×高さ、だか、奥行きだかである、だからその順番で掛けねばならない、息子さんはそれをしなかった、とイカレた返答をしてきた。
∧∧
(‥ )数学が分かっていない先生
\– なんですね。
アルキメデスさんが聞いたら
なんていうでしょうかね?
(‥ )アルキメデスも、あるいは
プラトンでさえ、
怒るかもね。あるいは
鼻で笑って、これだから
無知蒙昧なバルバロイは
奴隷になってしかるべき
なのだ、と言うのかも
知れないな。
*ついでにいうと、先の先生は小学校の先生であるという。小学校は専門化されていないから、そういうのが潜り込むのかもしれないが、実のところ、順番や手順に異様に固執しているあたり、一応、しかるべき人に、みてもらった方が良いのではなかろうか?