2013年4月26日金曜日
売人も客も双方同意の上であった
∧∧
(‥ )震災時の原発ぱーんで科学は
\– 信用を失った、
そういう意見がありますね
(‥ )おいちゃんはあれだがね
読者層になるうる人々に
対する不信感が
増したけどね
図書館に言っても、核物理の本も原子炉の本も放射線医学の本もそのまま残っていて、煽り本だけが軒並み借りられている状況を見た時、ああ、心配だ、心配だ、放射能が心配だ、命が心配だ。そうはおっしゃっておられますが、ご自分の命が危機にさらされていると口では言っても、そういう時でさえ数百円の安い本しか買いませんか。借りませんか。
∧∧
(‥ )まあ、危機的状況では
\– 簡潔に逃げろーと
言われるのが理想では
ありますけどね。
(‥ )自力で時間をかけて
調べるよりは
効率的だからね。
賢い選択ではあるんだ
だがね、そこをね
僕らがいるような
出版界に突かれるわけよ
簡潔な情報を欲している人がいる時、君の心配は正しい、そう言えば売れる。金を出す。それが分かっているから原発がぱーんした時、大勢のライターが金のなる樹に目がけて殺到したのだ。
∧∧
( ‥)そういう意味では、あなたは
インチキ科学や
疑似科学ライター、
煽りやデマをまき散らす人、
彼らを批判する気に
なりませんか?
(‥ )欲しいから売ってるだけ
なんだぜ?
それだけ聞けば
悪いことには思えんしな
もちろん、客が欲しがっているから売っているだけなんですよ? というのは麻薬の売人も言う言葉であるので、こんな肯定はたわ言ではある。
しかし、たわ言ではあるが、事実でもあるのだ。
欲しているから売っている。
何が悪い?
∧∧
( ‥)科学、経験的検証
妥当性、そういう意味では
最悪でしょう
(‥ )だが科学に対する
不信感があるのだろう?
妥当性に不信感がある、
妥当性など、どうでも
良いのだろう?
だったら売っても
買っても問題あるまい。
自称、命がかかっている
状況でも
数百円の本しか読まない
それが覚悟なら
それで覚悟することに
なるだろうね。
そして、そこをつけ込まれる。これは必然。
そして、”そこ”につけ込むことの何が悪い?
∧∧
(‥ )本当は”悪い”のですよ
\– あなたも肯定はしないでしょう
(‥ )肯定はしないなあ。
だが、客と売人は既に肯定し合ったのだ。双方同意の上だった。これは重い。
売買したものは肯定できない。しかし、双方同意の上であった、という重みは否定できない。