2012年12月24日月曜日
ネタにして喜ぶ人が計測できる程いるのか?
ふと疑問に思った
(‥ )ミクロラプトルってあれ
今もネタになるのか?
∧∧
( ‥)まあ、ネタにはなるでしょうね
ミクロラプトルがネタになるのか? この話である=>*
*注:一応言っておくと、リンク先のコンテンツにあるミクロラプトルのイラストは股割りをしているわけではない。こういうイラスト見ると、股割りだー、マントルはマグマで液体だー、と騒ぐ鳴かず飛ばずのトンデモくんがいるから念のため。
*さらに一応、注釈すると、股割りをしたら大腿の下端はこんな位置にはこない。言い換えると、図が示すことは明白じゃね? 実はこの姿勢、誰でも知ってることなんだなこれが、ということ。
∧∧
(‥ )あなた自信もリンク先の
\– コンテンツで
今後の展開が、と
書いてるじゃないですか
(‥ )でも、大体なことは
本とか新聞のコラムで
すでにとっくの昔に
書いちゃったからな。
:ミクロラプトルは樹上生の恐竜である
*ただし証拠はあまり多くなく、2つ程度。
*ただし、サルのような意味での樹上生物ではない
:ミクロラプトルは飛行生の動物である
*理屈の上ではすでに羽ばたき飛行をしていたはずだが、異論はありうる
*知りたい人は分岐図を観察して祖先形質を復元せよ
:ミクロラプトルは前足(腕)と後ろ足に翼を持ち、その使用方法についてはとっくの昔に論文が存在する
*それに従うと、後ろ足の翼は開いていた
:幾つかの仮定をもとにすると、始祖鳥は原始的というよりはむしろ派生的な動物であり、鳥そのものでない可能性がある
*そういう系統推定や極性決定に基づいた判断をすることが可能である、という意味。異論はありうる。議論したい人間は外群比較について検討せよ。
:ただし飛行の起源は単一(おそらく)
∧∧
( ‥)これらをまた本に
改めて書いたときにネタに
なるのか? という
問題ですか
(‥ )問題は2つだ。
1:知りたい人間が市場と言えるほどいるのか?
2:知りたい人間は祖先形質の復元、極性の決定、外群比較、以上の事柄に関して読む労力を払うか?
∧∧
( ‥)現実的ではないと
(‥ )現実的ではないだろう
というかなあ、
そもそもな恐竜の本は
出版社には鬼門でな、
売れないのよ
ましてやね、読むのに
労力がいる時点で
駄目だよね。
∧∧
(‥ )古生物の仕事は今、
\– 一件ありますよね
(‥ )基礎的な本だもの
そこまで書けるかねえ
∧∧
( ‥)文字数の制限?
(‥ )それもあるね
だけど本の目的は
古生物の基礎だろ?
これを基礎的な話題の
ひとつにしてしまう
手はあるけども
例題として望ましいか
議論の余地があるだろうね
ついでにいうと、ミクロラプトルおよび鳥の飛行の起源に関しては、大きく劇的な進展はしばらくないんじゃないだろうか。
続く=>*
あるいはこちらを=>hilihiliのhilihili: 5年ごとに変わるって都市伝説でしょ