2012年12月21日金曜日
果てしなき統治
∧∧
(‥ )考えてみれば文民統制って
\– 元はなんでしょうね?
(‥ )歴史を調べないと
いけないなあ、でも
単純に言うと
軍事も政治も、それぞれプロが行わないといけない
∧∧
( ‥)少なくともそのくらい
両者はそれぞれ各々
複雑高度化したのでは
ないかと
( ‥)軍事独裁を防ぐためとか
–□ そういう
理念的な理由だけで
この状況が存続するわけ
ないからな
例えばである。仮に軍人が独裁者になって国家を仕切ったその時、国が一気に躍進して急テンポで状況が良くなるとする。この場合、世界中の国がもうとっくの昔に軍人貴族の治める世界になっているはずだ(だがそうではない:反語)。
∧∧
(‥ )そういえばローマ帝国って
\– 帝政の初期は
官僚がいない国で
しかも皇帝はあくまで
非正規であって
法律に明記されない権力で
それゆえの軍事独裁なの
ですよね
(‥ )あれは官僚がおらず、
肝心の元老院も
地域の権益を
代表するだけで
帝国の運営なんかに
興味を持たない
そういう
ひどい状況に対する
苦肉の打開策なんだろうな
ともあれ3〜4世紀は
軍人が皇帝になるか、
あるいは軍隊が選出する
実権を握るけど、
さらに以後は
元老院化した官僚組織と
市民が主体となって
軍隊は選出に参加はするが
あくまで一翼を担うだけに
なっていく
そう聞いたけど
∧∧
( ‥)そしてこの時代の元老院は
帝政初期とは違って
国家官僚の集団になっていると
(‥ )市民、元老院、そして
軍人の3者が歓呼して
皇帝を承認する。
帝政だけども民主制の
側面が残った。
あるいはむしろ
民主制が部分的にだけど
復帰したとも言える
そういうことかな?
ともあれ、これを
文民統治と評した人が
いるけども。
これだけ聞くと、国家官僚がいるような国において、軍事独裁が成立するのは無理がある、ということに思える。
∧∧
(‥ )でも、比較的発展した
\– 近代の国家でも
軍事独裁に走った
国がありますよね?
(‥ )ピノチェト政権とかな
ああいうのは
どう見るべきかねえ?
しかし、軍事政権が
誕生したからといって
発展したようにも
見えないのよな。
*ただし、それは軍事政権のせいなのか、その国、それ自体が抱える問題なのか不明である。
∧∧
( ‥)軍事と政治、それぞれのプロ化
そういう棲み分けが起きたのが
文民統治なのか
(‥ )あるいは軍人は力があるから
権力を掌握できるけど
うまくいかないので、
官僚と軍人は別々となり
国家の運営は文民が行う
皇帝が軍人上がりの人物で
あっても
そういう状況に収束する
ということなのか
とはいえ、以上どちらも、統治は統治、戦争は戦争という分業化が必然的に起こる、という点では意味が同じではある。