2012年10月28日日曜日
絶頂に悲しくて愉快
∧∧
( ‥)どうよ?
( ‥)んー、あと少し
–□
∧∧
( ‥)同じ円に内接する
正六角形の辺の2乗と
正十角形の辺の2乗の和は
正五角形の辺の2乗に等しい
原論第十三巻命題十ですね
( ‥)うん、それは分かりやすい
–□ というか、把握したら
意外と簡単できれいな
内容だったというかな。
問題は第四巻の命題十ね
こちらの説明はやっぱり
省こうかな。
さて
常勝将軍ナポレオン。彼は勝ち続けたが、ある時から勝っても負けるようになったという。
∧∧
( ‥)ロシア遠征で補給をやられて
甚大な損害を出して撤退せざる
をえなかったのもさること
ながら、されでもなお、戦えば
個々の戦闘自体では勝率の方が
あいもかわらず高い。だがしかし
(‥ )結果は敗北に終わる、
という状況になるみたいね
試合でいくら勝っても、チャンピオンにはなれない。そんな状況。
常勝将軍ナポレオン。若き日、崩れかかった戦列を支えたり、味方を鼓舞するために、自身が真っ先に先陣を切ったとか。
∧∧
(‥ )私の姿が見えるところ、
\– 我が兵士は無敵であると
(‥ )言い換えれば、あんたが
いない場所では絶えず負ける
のだろ? という、結果を
踏まえた意地悪な言い方が
あるのよな。軍隊の規模が
大きくなった後年に
負けがこんでくることから
これは事実のひとつ
なんだろうけどもね。
∧∧
( ‥)後期には何十万という軍勢を
率いて、同規模の諸国連合軍と
大会戦するのですよね
(‥ )ナポレオンは一人で獅子奮迅
でも諸国軍は参謀のように
専門の計画立案者がいて、
攻められたら退き、
追撃する相手の後ろを別の軍
で攻める、というちくちく
した攻撃でナポレオンを
過労死寸前にまで
追いつめていくという。
兵士たちにはナポレオンは見えず、そしてスタッフを持つチームに負ける。
∧∧
(‥ )会社を大きくした社長さんも
\– ワンマン経営じゃだめって
ことですかね?
(‥ )社長の書いた本、社長の
考えた人生訓、それを社員に
唱えさせ、自分の銅像や写真
を飾る。気持ちは分かるな、
信念という宗教がないと
甘えが生じるんだ。しかし
お前はスターリンかどこぞの
新興宗教の教祖か、
個人崇拝ばりばり状態
老いても学生気分が抜けずに
若きナポレオン気取りよな
∧∧
( ‥)でもそれもねえ、社員に突撃戦
ばかりしゃにむにやらせて
うまくいっている分には
いいんでしょうけどね。
(‥ )どっかで無理がくるよね。
後がなくなるさね。
時間の問題だ。
それと、たぶん、歳をなめ過ぎ。
∧∧
( ‥)歳ね。
( ‥)35過ぎれば体力は衰え
–□ 40が人生の絶頂
それは事実でね、
そんなことはない!! 40過ぎてもまだまだ出来る!!
ああ、言いたい事は分かるよ? しかしだな、
(‥ )まだまだ出来る(はずだ)
って、お前の希望的観測だろ?
という話であってだな。
∧∧
(‥ )老化と体力の衰えは
\– 無情な現実ですからね。
希望的観測は現実の前に浸食され、押しつぶされるのだ。
あの無様な有様はこれがもう絶頂に悲しくて愉快。