2012年10月6日土曜日
読書という病
ふと、本屋に立ち寄ったら、忘れていた生物学を思い出すための大人向け参考図書があった。
∧∧ 最近多いですよね
( ‥)
–( ‥)手軽に書けて
–□ 売れるのかもな
手にしてみると曰く、
進化論は自然淘汰だけで説明できるのか? と疑問を投げかける人もいます。例えば草食動物の方が肉食動物よりも足が速い。なぜ、肉食動物はどんどん足が速くなるように進化しないのでしょう? 自然淘汰は正しいのでしょうか? そうではないと考えるのが、例えば日本の今西錦司などです。
以下、ド・フリースの突然変異説など無駄に羅列。
∧∧
( ‥)ああ、時々投げかけられる
素朴な疑問ですよね。
肉食動物が草食動物なみに
足が速くなるよう進化
しないのはなぜなのか?
という
(‥ )夕飯にする方と夕飯に
される方。どっちに
自然淘汰が強くかかるか、
それを考えるべき。
進化が淘汰で決定されるのなら答えは単純。食われる方は捕まったら即アウトなので、逃げられるように強烈な淘汰がかかっている。そりゃあ、足が速くなるように特化もするし、最適化されるだろう。
∧∧
( ‥)一方、肉食動物から
すれば生活できる程度の
頻度で狩りが成功すれば
良い。そこまで強い淘汰は
かかりませんよ、と。
(‥ )だからそこまで
特化しない。進化速度も
遅い。それを傍証する
研究もあったよな。
実際には、要因が複雑で、
難しい問いだけど
単純な答えはこれだ。
*要因が複雑:例えばの話、足が速い=狩りに成功する、ではない。狩りでは自分よりもスタートが遅い獲物に追いつけば良いのであって、ぶっちして追い抜く事が必要なのではない、など。
だから問いは問題ない。
問題なのは。
∧∧
( ‥)なんでこの答えを知らないの?
それが問題であると。
(‥ )明らかに調べてないね。
教科書を幾つか読めば
どこかで出てくる
話だからな。
本を安易に作り過ぎだ。
∧∧
(‥ )でも、本って安易なもの
\– なのですよ
(‥ )本を読んでも馬鹿になる
そう言うと烈火のごとく
無駄に怒る読書人は
いっぱいいるけど
事実は無情よな。
考えてみよう。
成績が悪かった自分がである。これなら分かりやすいと手に伸ばして読んで、実際、分かった気になれる本があったとする。
成績が悪かった自分が、これで分かったと思える分かりやすい本。
この経験には根本的に明らかに、あからさまにおかしい点があると思われるが、さて、どこがおかしいだろうか?