2012年9月27日木曜日
ありがとう、そう言う彼の笑顔が引きつっている
かつて頭でっかちの知識人はおおむねこんなことを言いました。あの国は理想の国。あそこはユートピア。それに対して我が国のこの体制は一体なんでしょうか? 筆誅を与えねばなりません。国民を目覚めさせなければいけません。
まるで自分たちだけが目覚めた人間であるかのように
∧∧
( ‥)でも、実際にむこうにあった
のは、粛清、強制収容所、
そして失政による餓死
( ‥)支配する側でさえ家族、
友人を失い、自身も粛清
される恐怖におびえ、
それでもなお、責務を
まっとうし、それでもなお
我が国はすばらしい、と
口にしなければならない。
笑いがなかったわけではない
だが、現実が過酷すぎる
時々、思う。そんな人々から見れば、そんな牢獄の中で責務を果たした人々から見れば、外部から豊かな身なりと大食、美食、飽食、得意と自画自賛にまみれて賛美してくれるこっちの知識人はさてどう映ったか?
∧∧
(‥ )まあ、どう思ったかは
\– 分かりませんが、ともかく、
そんな文章と姿勢でご飯が
食べれて稼げて賞賛されて
知識人として評価される
冷戦時代というユートピアが
かつてありましたよ、と。
(‥ )最近の人は彼らを
売国奴と言うように
なった
売国奴、敵国のスパイ、ああ、陰謀論は何でも説明できるから仮説としてはよろしくない。あの人を弁護するなんて、あなたは夫に抱かれたの?? とヒステリックに叫ぶ人のように。
∧∧
( ‥)まあ、例えが下品で
無神経ですが、それで?
(‥ )ああ、しかし思うな。
売国奴? いやあ、そんな生易しいものか? あれが?
こっちから見ても、あっちから見てさえも、どう見えるか想像してみよう。