2012年9月25日火曜日
しかし、それは嘘ではない
先日、出張先でこんな話になった。「そういえばAKBの女の子を使った参考書があるそうですけど、どんなでしょうね?」
∧∧
(‥ )どんな、でしょうね?
\–
(‥ )さあ?
でもまあ、女の子の写真があって、ふきだしに「これがルート2よ♡」とか書いてるのじゃないだろうか。
∧∧
( ‥)まあ、参考書ならそうでしょうし
嘘は何一つないでしょうね
(‥ )ふと、思ってな。
以前も書いたあの話、ある経済評論家がその年に出した本は13冊。
∧∧
( ‥)週刊漫画、ラノベ作家、
は年間4冊が限界らしい
(‥ )個人的な経験でもそうだ
年4冊、一冊にかける労力は
3ヶ月、デザイン、構成、
その他諸々、関わる人も
部署も一人じゃない
3ヶ月が限界だよね
だけど13冊、まあ、普通に考えて9冊はゴーストライターかコピペだよなあ。
∧∧
( ‥)漫画書くより、テキストだけの
本を書いた方がずーっとらく
でございますと
( ‥)テキストだけがどんだけ
楽か、みんな学校の論文
提出で経験している
はずなんだけどな
コピペドラッグお手軽大会
ではなかったか?
くだらないと思う人生経験にだって、いや、むしろそこにこそ本質というか真理というか、適切に言えば身もふたもない現実が隠れている。
そしてふと思う。アイドルを使った参考書を「こんなのがある!!」と話題にするだけではすませず、ふん、と鼻で馬鹿にする人は世の中に多分いるだろう。しかし同じ人が先のような人の書いた本をしかめっ面で読んでいることもあるだろう。ひょっとしたら、例えそれが批判であっても真剣な顔で、オレの評価を聞いてくれ、とばかりに論評するかもしれない、コピペドラッグごときを。
さて、お馬鹿さんはどっち? 無駄な時間はどれ?
∧∧
( ‥)本をまじめに読むなと
(‥ )学校でな成績が悪くてな
それでも社会に出て、
勉強できなくても
オレ様すごいと言うわけさ
そして人生を語るために
本ごときを読むのだよ
ああ、しかし、そんな無駄なことをするよりも、参考書、読んだ方がましじゃねえ?
∧∧
( ‥)読めなくて今の場所に
きた人にそれを要求する
のは無理矢理でしょうに
(‥ )つまりだな、
人生はな、とっくの昔に
決まっていて、後は
言い訳なんだ。
そうだろう?
無惨だろ?
我ながら泣けてくる
だが、ここから眼をそらしたら、もっと悲惨で無惨なことになるだろう。人生が嘘の塊になるのだ。