2012年8月4日土曜日
知った気でいる基礎、これこそが難しい
延々と寝続けて、起きたら暗くなっていた。
∧∧
(‥ )外は猛烈な湿気です
(‥ )雨が降った痕跡があるなあ
洗濯物も湿っている
雨量情報を見てみると、16:00あたりで結構な雨があったらしい。
散歩にいくと、もう真っ暗なのに公園のあちこちに人がいた。車の通りもいつもより慌ただしい
なんだろうと思っていたら
∧∧ 花火ですね
( ‥)
–( ‥)なんかあちこちで花火が
打ち上げられてるね
さて
地球の歴史では色々な生物が一斉に絶滅する大量絶滅が何度か起きた。しかも2600万年の周期で起きているらしい。これほど巨大で規則的な周期を引き起こせるのは、天文現象しか考えられない。太陽系の最外辺をめぐる未発見の天体が、小惑星や彗星の軌道を揺り動かし、太陽系内部に送り込んでいる可能性がある。だがそれに異論が出てきた。大量絶滅にはいつも洪水玄武岩の噴出が従っている。これは地球内部に原因がある証拠ではないのか? 例えば地球のコアとマントルの境界層から周期的にプリュームが上昇し、それが地上に巨大で異例な火山活動を引き起こすのではないか? コアから来たプリュームは天体衝突が原因とされるイリジウムの濃集さえ説明できるし、恐竜が実は隕石衝突の数十万年前から滅びかかっていることを説明できる。事実、白亜紀の終わりにはインドのデカン高原を形成した洪水玄武岩の噴出が起きており、これが白亜紀の生態系の破壊し、そして恐竜の衰亡を引き起こしたのだ。有名なメキシコ、ユカタン半島の巨大クレーターも衰退した恐竜にとどめをさしたに過ぎないのである。そしてここにきて新たな学説が登場した。インドのデカン高原を形成した噴火は隕石衝突によるもので、それはユカタン半島のものとは別の隕石によるのかもしれない。ユカタン半島のものよりもはるかに巨大な隕石が地殻を打ち抜き、マントルを露出させ、大噴火を引き起こしたのだ。これをシバ仮説と・・・・
∧∧
( ‥)...なにヨタ話を書いてるんだよ
(‥ )でもさ、こういうのが
分かりやすい文章を書く
サイエンスライターの
仕事なんじゃねーの?
*注:真に受ける人がいるかもしれないので一応書いておくと、以上の文章は最初の1行は科学的な仮説なのだけれども、次は妥当性の低い棄却されたアイデア。洪水玄武岩の噴出ウンヌンのあたりから後ろはもはやヨタ話や馬鹿話、半分以降はトンデモ。こういう記事は”分かりやすい”かもしれないが、実のところ「拝金主義が名馬を切り捨てる」とやっていることは同じ=>*
現実の話は
∧∧
( ‥)絶滅が本当に周期的に起きて
いると言えるのか?
もさることながら
(‥ )それ以前に、その大量絶滅
って本当に絶滅なの?
が問題になるのだよな
確かに大量絶滅はあった。特に大きかったオルドビス紀末期、デボン紀末期、ペルム紀末期、三畳紀末期、白亜紀末期に起きたものはビッグファイブと呼ばれている。
∧∧
( ‥)でも、他の幾つかはおそらく
間違いなんですよね
( ‥)何人かの人間はそれを
–□ 知らずに書いてしまった
のだ
彼らはこう述べたし、書いた。
”海退が起きる時、大量絶滅が起こる”
彼らはまじめにこう書いた。だがしかし、このたった1文に込められた誤謬と落とし穴は、現代人の目からみればむごいほどだ。
∧∧
( ‥)でっ、それを次の次の次の
本で説明しなければ
いけませんと
( ‥)こんな分かりにくい事を
–□ ほとんどの人は
読まないだろうけどね。
大量絶滅の原因ってなんだろー?? とか、周期がある理由はなんだろー?? とか、周期を説明できる仮説を思いついちゃった!! とか、そんなハイカラなことをする前に、僕らは堆積学や浸食のことをまず学ばねばならない。化石が出来る過程なんて知ってるよーとか知ったかぶりな馬鹿面をする前に、見直さなければならぬのだ。
∧∧
( ‥)でもそれが難しいの
ですよね
( ‥)僕らが知った気でいる基礎
–□ それこそが一番難しい。