2012年7月15日日曜日
世にある恨みの国
( ‥)前、人間をA群、B群、
C群に分けるって話を
したよね
∧∧
( ‥)A群は考えない人たち
B群は考えるけど考えただけの
人たち
C群は考えて調べて自力で
正解に辿り着ける人たち
夏休みの答えを丸写しする人たち
自分で考えてトンチンカンな答えを書く人たち
自分で考えて調べてちゃんと正しい答えを書く人たち
その数を不等式で表すと A>B>C
∧∧
( ‥)でも、現象を説明できるからと
いって、その仮説や理論や
思いつき、思い込みが正しいと
保証されるわけではありません
(‥ )説明するために作れば
現象を説明できるのは
当たり前なのだ。天動説の
ようにね
とはいえ、便利なので当座はそれを使う、ということは、まあ、ありうる。
( ‥)さらに言うとだ、
–□ 事実として有象無象な人は
鵜呑みにするけど、
鵜呑みにする相手を
ちゃんと選ぶ
鵜呑みにするな!!
という人の多くは
トンチンカンなものに
ひっかかる。
∧∧
( ‥)現実がそもそも、A>B>C
であるのだと
夏休みの宿題を丸写しする人間は、ちゃんと頭の良い人間を識別している。自分で考えることを誇りに思っているお調子者はどういうわけかしばしばそれが苦手で、無駄に悔し涙を流してねえ? という意味(実力以上のことをわざわざするな、あきらめろ、という事でもある)
( ‥)B群のお調子者は
考えることが大事って
動作そのものを重視したり
私たちは正しいことを
してるじゃない!!
と、道徳やルールを
持ち出したり
∧∧
( ‥)答えの妥当性をどう推し量るか
それが苦手か、あるは
答え合わせを重要視して
いないってことでしょうね
考えるけれども正しい答えに辿り着けない、というのは答えの正しさを決定する物差しが他人とずれているか、あるいは物差しが表面的なものでしかないかなんだろう
∧∧
( ‥)表面的な物差しね
(‥ )法律とかルールとか決まりが
そうだろ? あれは決まり事
であって、現実を説明する
理論ではない。
説明する理論ですらないものを、ぶんぶん振り回しても現実の動態は説明できないし、ひんしゅくを買うだけだ。
∧∧
( ‥)ひんしゅくをね
( ‥)殺人はすべからくいけない
から戦争反対、死刑反対
法律があるから放置されてる
加害者にも人権ガー、だから
リンチ反対とか言っている人
たちを有象無象がどう見て
いるか見れば、一目瞭然
じゃねえ?
∧∧
( ‥)...まあ、クラスのみんなから
浮いて、なにきれいごといって
いるの? と陰口を叩かれると
(‥ )そして自分を理解して
くれない有象無象をうらみ
憎むようになる。
∧∧
( ‥)そこで恨んじゃだめでしょう
けどもね
( ‥)本来すべきは、私は人間の
動態を説明することに失敗
した、それゆえに賛同を
得られなかった。では人の
動態を説明するよりよき
理論とは何か? それを
考えるべき。
∧∧
( ‥)でも? やはり恨んでしまうと
「あいつら馬鹿なんだ」
「大衆は愚鈍」
「若者の目を覆う右傾化」
とか色々な言葉があるけど
全部、恨み言でしかない
ですよね
( ‥)人間は愚か、それは正しい。
だけどもな、注目すべきは
夏休みの答え合わせでは
頭良い奴をちゃんと選ぶって
ことなんだ
∧∧
( ‥)見てるし、考えていますよね
しかも実は正しい、という
(‥ )ようするにさ、ただの
馬鹿じゃないんだ。
単に頭の投資の方向が「お利口さん(B群)」や「賢い人(C群)」とは別のところを向いている、おそらくはそれだけの話。
∧∧
( ‥)恋とかね
( ‥)B群が、あいつら俗物、
と馬鹿にするその目の前で
まっとうに生きて、そして
家族を持つようになるからな
それも普通の家族をね。
∧∧
( ‥)でっ?
(‥ )ゆえにすべて恨み言になって
終わるのだろうよ
人権も、革命も、反原発も、政権交代も、マルクス主義も、リンチ反対も、全部恨み言になってしぼんでいくだろう。