2012年7月13日金曜日
暗黒世界の発光器
∧∧
( ‥)最近、気になることが
あるのだと
( ‥)深海魚の発光器とその
–□ 配置についてちょっとね
深海魚には発光器を持つものが多い。それは種族によって配置が違っているし、妙にこった作りの大きなものを持っている人たちもいる。
∧∧
( ‥)厳密に言うと、発光器の配置も
含めて、人間が認識した識別可能
な特徴を持つカテゴリーとして
種を設定したですよね?
(‥ )まあ、地上の生物の分類と
同様、実際に種である、
この場合はそれぞれお互いに
交配しないか、あるいは交配
しても完全に混ざらない程度
の関係にある、とみなして
良い思うのだけども
なんでこんな配置の違いが生じるわけ?
∧∧
( ‥)地上の生物と同様でしょ?
( ‥)古い本なんかだとさ
–□ お互いが同種かどうかを
識別するためだ、とか
平気で書いてあったりした
ものなんだけどね
生物がこういうそれぞれ違う特徴を持っているのは、お互いが同種であるか、別種であるかを識別するためだ。別種と交配すると子孫を残せないので不利になる。だから例えば地上で人間が観察しやすい種でよく見られるように、お互いを識別する複雑な求愛儀式を持つ動物が色々といる.....
∧∧
( ‥)...実際のところ、こういう説明は
説明になっていない
のですけどね
(‥ )チンパンジーに求愛する
人間は不利だ、それは正しい。
だけど、これは種分化が
成立した後の話だからな。
発端を説明できなければ
いけないのだ
チンパンジーと人間の祖先が分化し”始めた”時、両者が近くにいたとする。
∧∧
( ‥)選り好みしなければ
あるいは選り好みに有利不利が
無い状況では、選り好みを
しない方が結婚相手が増えて
有利でしょうから、
ひとつになりますね
ようするにですよ
( ‥)種の識別になる手がかりを
–□ 持つ者が有利になる、
ではなくて、
選ぶと有利になる特徴が
集団ごとに異なった状況
にある。それが続くと
選り好みが異なる
別々の集団、種になる
結果的にそれが種を識別
する手がかりになる
そういうことなのよな
相手が同種かどうかなんて見りゃあすぐ分かることだ。動物が見せる求愛の儀式は同種かどうかを識別するためのものじゃない。相手を口説く時、自分はあなたと同じ人間でチンパンジーではありませんよ、とわざわざ言うのか? という皮肉めいた批判があるのはこういうせい。
∧∧
( ‥)中立的な遺伝の浮動、定着とか
そういうことでないのなら
(‥ )深海魚の発光器の形態の
多様性もなんらかの
選り好みの結果か
∧∧
( ‥)別に当たり前の話じゃない?
( ‥)いやー、配偶相手の少ない
–□ 世界なんで、選り好み
なんか作用するのか?
とか思っていたので。
その前提と思い込みがおかしい、ということらしい。
∧∧
(‥ )しかも、暗黒で発光するって
\– かなりリスキーな話でしょ?
(‥ )カモフラージュ用の
発光器もあるけど、
それだけじゃないし、
危険というコストを
支払うことになる
少なくとも、ホタルではそうらしい。だとすると、深海魚もそれなりなコストを支払ってわざわざ光っている、というものらしい。
∧∧
(‥ )チョウチンアンコウたちの
\– メスは複数のオスを寄生
させていることも
ありますよね?
(‥ )あの場合にいたっては、
性淘汰が強烈に働くって
ことなのかねえ?
だから妙にデコレーションにこった発光器がある、ということなのか?
∧∧
( ‥)でも、こういうことを
調べた人います?
( ‥)んー、調べようがないの
–□ かもしれないし、
こっちが知らんだけかも
しれないけど、聞いた
ことがないんだよな。
まあ、おいおいリサーチ。