2012年5月2日水曜日
公約破り、別にかまわん
*の続き
∧∧
( ‥)ようするに
( ‥)物書きとしての経験で
言ってしまえばさ、
後で破る約束をアピールして
売りつけるのは別に
おかしなことではないのだ
本を見てごらんよ。みんながすごい!!と言って眼を輝かせるそこにあるのは嘘ばっかりではなかったか?
∧∧
( ‥)政治家なら公約破りですけどね
(‥ )見目麗しい嘘をつけば
消費者ってのは買ってくれる
わけなのよ、その原則を
当てはめれば、公約破りなんて
ある意味、誠意あるじゃない。
少なくとも、「ごめんねー、みんなが喜んで買ったその商品さ、実は嘘っぱちなんだわさ」、そう正直に言っているわけだから。
確かに、そんなことを言ってしまう人間は物売りとして問題かもしれないが、少なくとも、ずーっと嘘を突き通して、とうとう死ぬまで、そればかりか自分にすら嘘をついて、ついには自分の嘘を信じている連中よりはよっぽどましだ(*この1年ばかしの間に、そういう本が山のように売られたよね。業界は儲けさせてもらいましたよ)。
∧∧
(‥ )マスメディアは公約破り、
\– 嘘つき、誠意がないと
責めますよ
(‥ )現実の前に屈服する約束を
買う奴が悪いだろうよ。
なぜそこを責めない?
きれいで美しいバラ色だが、まったく非現実的な大嘘っていくらでもあるじゃないか、そんなものを信じた人間の問題はどうなのだ?
*例:「君を一生幸せにするよ」 <=こんなたわ言を外交以上の意味で信じる奴がいるとしたら、それは言った人間でなくむしろ信じた人間の方に罪がある。そうではないのか? 愚かな嘘を信じる人間は自分どころか他人も不幸にするし、正直、迷惑。
∧∧
( ‥)売り手側は誠意が求め
られるのです
( ‥)誠意はな、それが嘘だと
バレた時のペナルティーが
ある時にしか機能しない。
誠意自身は物理法則でも
実在する力でもないぞ。
あれは単なる取り決めだ。
バレなきゃ分からん。消費者が嘘だと認識できない嘘は、そのままでは誠意の保証対象たりえない。
∧∧
( ‥)買い手の能力に応じて
売り物の品質は決定される
(‥ )誠意による保証ではなく
能力に応じて決定される
そういうわけだ。
∧∧
( ‥)どうしたもんでしょうね
( ‥)嘘でもなんでも売って
もうければいい。
もうけた金を本当に
相手のために使うなら
罪は許されるだろう
∧∧
( ‥)あなたはどうします?
(‥ )間違いを0にはできない
それは補正しよう
しかし嘘を売る気はない
代わりに相手のために
金は使わん。
消費者なんぞどうでも良いのだ、そもそも実在するかどうかすらわからんものに真剣に向き合う必要はない(*消費者は集合名詞で、なんらかのカテゴリーだが、それは実際のところ実在ではなく、便宜的にもうけた仮想的なものでしかないよね? あるかないか分からんものを信じて進む、そんな怪しげな宗教をする気にはなれないなあ、という意味)
いや違う
消費者は大切なものだ。
そうだと本気で思うのなら嘘でもなんでも売ればいい。
∧∧
( ‥)そのお金を私物化するのか
( ‥)あるいは本当に客の未来を
考えてなにかするのか
あとはその人の考え次第
*注:蛇足になるけども自動車のような機械類は現実世界で運用するので、嘘がすぐにばれる。以上で言っている商品とは”テストにさらされるもの、ではない売り物”を指す。