自己紹介

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2010年6月8日火曜日

安全牌の世界

 
 ドロマイト(Dolomite)の岩石学的な記載はDolomieuさん(1791年)による。

 ∧∧
(‥ )ドロミエさん?
 □-

     (‥ )なんて読むのかね? そしてドロマイトって
         記載者の名前なのかね?

 さて

 ふと思い出した。何年か前、テレビでこんなことを力説しているタレントを見たことがある。曰く、「みんなが戦争をしない、そう思えば、武器を捨てると決めれば戦争はなくなる!!」

 ∧∧
( ‥)??

     (‥ )逆に考えてみよう。

 100人の人間が武器を持っているが、お互いの武器が怖くてたまらない、そこである一人が言った。みんな一斉に武器を捨てよう、そうすれば平和だ。

     (‥ )この場合、2つの選択肢があるとする
         1:素直に捨てる
         2:捨てるふりをして秘かに隠し持つ
         どっちの利益がでかいでしょうか?
 ∧∧
( ‥)1の選択肢をとって、全員も同様にした場合、
    恐怖からは解放されるでしょうね。
     いわば軍事費の負担も減るからそれが利益に
      なるんでしょう。

     (‥ )だけど1人でも捨てなかったやつがいたら
         破滅だな。

 2の選択肢の場合、もし残りの99人が本当に捨てた場合、99人を支配できる。仮に90人しか捨てなかった場合でも、10人で残りの90人を分割できる。仮に全員が捨てなかった場合でも不利益は生じない。状況が同じだから。

     (‥ )すると1と2、どっちの選択肢が
         より安全パイだと思う?
 ∧∧
( ‥)以上の前提で話を進めるのなら2でしょうね。

 
 まあ、前提もおかしいんだろう。みんなが武器を捨てれば、というのは全人類がすべて同じ思考回路をしている、意思決定をしている、あるいは全人類の個人個人が同じ立場であって必然的に同じ出力をするだろうと仮定している(おそらく)。それはようするに人類の個人個人すべてがまったく均一な大量生産品で、なおかつまったく同じ状況に置かれているということを仮定している。

 ∧∧
( ‥)まあねえ、そうでないと同じ答えが
    出てくるわけないですからね。

      (‥ )全員が同じ答えを出力する、というのは
          異常事態だよ。

 つまり前提が異常事態。

 ∧∧
( ‥)その上に、そもそも得られる利益の割にリスクが大きいから
    「武器の自発的な放棄」は選択されないと。

     (‥ )そうなんじゃねーの?
         そして最低限、現実世界はそういう風に
          振る舞っているよね。

 内乱が終了した土地で軍閥に武器を放棄しろと言う時、それは武力のもとで進められる一方で、相手は素直に応じない。要するに武力の独占と、独占に対する抵抗が起こっている、と言えばたぶん近似。

 つまりこう? 

 先のタレント(名前忘れた)の発言や発想は現実世界を説明することに失敗している(あれが本気で言っているとして)。

 ∧∧
( ‥)でもあれですよね? 「戦争のある世界、戦争が起こりうる世界」
    「武器のある世界」を平和に置き換えようとする行為は
     現実世界の否定であるのだから、それは必然では?

     (‥ )世界を変えよう、という動機や主張が
         「現実世界の否定である」としたら、
         それは「世界を説明しない原理で世界を改変しよう」
         という試みだってことだよな?

 ラジオを説明できない原理でラジオを改良しよう、そういうことと同じ?

 ∧∧
( ‥)あなたならどんな説明を提案します?

     ( ‥)ああーーー????

 例えばこう? 

 世間一般に言う「平和」とは「最も成功している戦争」である、とする(平和は戦争の極端な形であると前提する)。

 ようするにこう?

 休戦は戦闘よりも成功的、平和は休戦よりも、より成功的。

 しかしいずれの場合も軍隊が存在する。

 どう考えても「戦闘」がある状況よりも、「軍隊」はあっても「戦闘がない」状況の方が利益が圧倒的に大きい。

 そしてかつまた、いつでも戦闘がある状態に移行できる。

 ∧∧
( ‥)平和と言う概念を戦争という概念に包含するって
    言うんですか??
    なにか、賛成しかねる説明ですね。

     (‥ )でも現実世界の有り様を説明してくれそうじゃね?


 実際、大概の場合、そんなもの使いもしないはずなのに、どこの国であれ軍隊の装備と訓練を整え続けている状況は、そうだとでも考えた方がむしろ理解しやすい。

 ∧∧
( ‥)その説明からどんな結論が出てくるんですかね?

     (‥ )この世界のこの有り様は、これが安定的で
         そしてずっと続くんだろうなあ、
         という諦観。


 では、あきらめの先になにがあるなりや?

 あるいは、あきらめない先に何があるというなりや?

 

2010年6月7日月曜日

誠実なジャーナリズム?

 
 ∧∧
(‥ )誠実なジャーナリズム、ジャーナリストが
\-   日本には必要だ、そういうご意見です。

     (‥ )はあ・・・

 いやその、何言ってるんですか? 誠実なジャーナリズムってもはやジャーナリズムとは呼べないよ。

 ∧∧
( ‥)・・・ああ、とうとうそこまで言います?

     (‥ )ジャーナリズムが自分の利益を
         最大にするにはどうすればいいか?

 給料がこれ以上上がらないのであれば、仕事を最小限にすることでコストを最小限にすればいい。

     (‥ )取材しないか、取材は最小限にとどめて
         憶測と感想文を書く、
         これがジャーナリズムの最適解だ。
 ∧∧
( ‥)はあ、それが誠実でないというのであれば、
    誠実なジャーナリズムとは言葉の矛盾であると。

 より正確にはこう? ジャーナリズムの最適解は誠実さと矛盾する。

 ∧∧
( ‥)どうすればいいんですかね?

      (‥ )無茶を承知で聞きますか。

 2つの手を提案。

 ∧∧
( ‥)1つは?

      (‥ )官僚がやれ。任期は10年以上。

 ∧∧
( ‥)あまり賛成してくれる人がいるとは
    思いませんけどね、もう1つは?

      (‥ )人間やめろ。

 人間だから駄目なのだ。ただの普通の人間だから。ただの普通の人間では普通以上のことはできない。最適解から脱出できない。できるわけがない。できるならとっくにやってる。できると言うならやってみればいい。できないから。

 だから

 ただの普通以上を求めるのなら人間やめろ。

 ∧∧
( ‥)普通の人間をやめろと。
    その先は何?

      (‥ )狂気だろ?

 誠実なジャーナリズム? だめだよ、そんなこと言っているようでは。それはジャーナリズムではない。

 ∧∧
( ‥)それだと、、、その、誠実な狂気ということになりますよね?
    おかしくありません?

      (‥ )それこそが狂気。

 

アンキロサウルス

 
 
     ( ‥)アンキロサウルス完成
       -□
 ∧∧
( ‥)アンキロサウルスを描いたのは
    初めてじゃないですか?

 アンキロサウルス。メジャーな恐竜だけども見つかったのは頭骨が3つに尻尾の先、脊椎の一部、坐骨ぐらいだったよね?

 ∧∧
(‥ )記載されたのはそのうちの1つでしたっけ?
 □-  状況は是正されたんでしょうかね?

     (‥ )どうだろねえ? また調べてみるか。

 アンキロサウルス類はなあ、ものによっては相当正しく復元できるけども

 ∧∧
( ‥)ものによってはどうにもなりませんよね。

     ( ‥)頭以外はモザイクってわけにもいかんしね。
       -□

 だからこういう仕事でもないと描く機会はないよね、考えてみれば。
 

夢のない世界観

 
 ∧∧
( ‥)でっ?

     (‥ )そうねえ、次のように考えてみる

1:民主制は知性も知能もなくても(一応)機能する回答探索のツールであるとする→*

2:問題があるとする(実際にありますね)

3:問題解決の手段、つまり回答を発見したと確信する人がいるとする(実際にいますね)

4:しかし、利益と不利益をこうむる人の割合の関係で「その回答」へと至ることができない場合があるとする

 ∧∧
( ‥)ようするに、「経路」はあるのだが、
    民主制を採用しており、それが個人の利益追求の集合で
    進路決定がされる場合、その「経路」を通過しない、
    通過できない場合があると。

     (‥ )まあ、その経路が実際に通ることができて、
         目的地(「その回答」)が実現可能なプランで
         あったとしても、「そこまで至る経路」を
         集団が実際には通過しない場合がある。
 
 仕組み上、そう振る舞うって言えば良い?

 ∧∧
( ‥)例えば?

     (‥ )そーさのー

 例えばこんなことを考えてみる。

 その国の年金制度は選挙権を持っている人間のうち、実際に働いている人間の支払う金銭で運営されているとする。しかし年代ごとの人口比率が変化して、働いていないが選挙権を持つ人間がかなり多くなってしまった。そしてまた、実際に働いている選挙権を持つ人間の意思決定は(経済的な圧力がさほどでもないせいか)まだあいまいである。

      (‥ )仮にそうした場合、年金制度の維持は困難だが、
          維持した時に、利益を得られる人間と、
          得られない人間がいることになる
 ∧∧
( ‥)でも、それら2集団が受け取る利益の大きさは
    等価ではないのでは?

 ようするに、年金が消滅する、あるいは年金維持のために増税(実質的に年金切り下げ)される場合/あるいはそれがされない場合(つまり年金制度はそのまま維持される)。これらの単純な選択肢において、それぞれ2つのグループが受け取る利益/不利益は各々等価か?

      ( ‥)等価じゃないんだろうなあ。
 ∧∧
( ‥)片方には死活問題だけども、片方ではそうでもないとしたら
    それが投票、ひいては政策の決定に影響を与えるの
    でしょうね。

 この問題に限らないけども、答えや回答へと至らない場合なんていくらでもありうる。しかしこうした「理不尽」は一部の頭のいい人たちにはたまらないらしい。彼らに言わせればこう?
 
 なぜ分かり切った結論に至らないのか? ははーん、分かりましたよ。それは・・・

:民度が低い
:マスコミが問題から眼をそらしている
:優柔不断な政治家
:陰謀だ
:有権者が馬鹿だから
:戦後教育の弊害(右な意味でも左な意味でも好きに使えるよ)
:やはりここは頭のいい私/オレ/僕/我々が意思決定を・・・

 とまあ、だいたいこんな?

 ∧∧
( ‥)でも、そもそも民主制はそういう回答探索をする
    仕組みではないと。

      (‥ )自分の利益最優先の個人の集合体で、さりとて
          自分以外の人間が得をするのは許せないから
          お互いに相互監視している世界。

 そんな場合、そりゃ理想論な結論へ移動なんてしないでしょう。というか移動する条件が整っていない場所にほいほい自発的に移動していくわけがない。

 ∧∧
( ‥)でも条件が変動すれば回答へ向かって動き出す
    わけですよね?

      (‥ )20年後くらいかねえ?

 この手の失望は、たぶん、こういった問題に限らない。

 そして、理想が仕組みの都合上はじかれてしまう、そういう理想を唱える人は、人生で果てしなく遭遇する度重なる裏切りと失望にどうなってしまうのか?

 耐えかねてストレスのあまりに憤死するのか、あるいはあまりの「馬鹿さ加減」に切れて遠くの世界へいってしまうのか、さてはて?

 ∧∧
( ‥)でっ?

      (‥ )理想と夢を持つ人はいつも無惨に挫折して、
          普通の人間はしゅくしゅくと回答探索を
          続けると。

 仮にこの説明が妥当であるとした場合

      (‥ )国民は馬鹿だ、有権者は馬鹿だ、独裁制や
          寡頭制の方がいいっていうのは、あれだよな、
           理想を語る前に、現実世界の説明に失敗しているよね。
 ∧∧
( ‥)馬鹿と怒る人がお馬鹿かもしれないと?
    でも以上の説明、それ自体が妥当であることをどう論証します?


 さてー? どう論証したもんでしょうねえ。

 
    

2010年6月6日日曜日

散歩道

 
 
 ∧∧
( ‥)でっ、やはり見落としていましたか・・・

     ( ‥)出版社の校閲/校正する部署からの指摘で
       -□ 確認の問い合わせがあってね、後半部分に
         誤植の見落としが数カ所あった。
          *元ネタはこちら→* 
 
 やっぱりなあ、そうだよねえ、「誤植がない」、なんておかしなことがあるわけないんだよね(その可能性は0ではないが、経験的には0に近似と言っていいくらい確率が低い、という意味で)。

 ∧∧
( ‥)「誤植が見つからない』=「誤植がない」では
     ないですからね。

      (‥ )やはり頭がてんぱっていたんだな。

 その一方では問い合わせの最中に気がついた誤植(というか修正のとりこぼし)もあったので、

 ∧∧
( ‥)人間は「こういう文章だよね」と思い込んで
    読んじゃいますからね。

      (‥ )中身を忘れないと、誤植を「正しく読んでしまう」
          ことがあるからなあ。

 1日ばかし間を置いたのだから、後半だけ読み直そうか。

 さて

 公園にいって本を読んでいたら、”きょきょきょ、ききょきょ”と澄んで通る声が聞こえる。

 ∧∧
(‥ )ホトトギスですね。鳴かないと斬られたり
    強制されたり、待たれたりする鳥です。

     (‥ )高く澄んで、大きく、通る声だなあ
      □-  あの声を目当てに昔は飼育したりしたのかね?

 太陽が落ちて夕闇がくる時、ベンチの近くでカラスがずっとぴょんぴょん、たんたん跳ねたり飛んだり、さっと走りよったりしている。

 ∧∧
(‥ )何かを食べてますね?

     (‥ )飛んでたり芝の間にいる
         虫を食べているみたいだな。

 飛んでる虫が近くにきたので、叩き落としてみればちいちゃなコガネムシの手合いだった。

 ∧∧
( ‥)どうりでカラスさんがくちばしを閉じる時、

     (‥ )「くしゃっ!!」と音がするわけだ。

 あれ、おいしいのかね? でも彼らはカブトムシも食べるもんなあ。あれで十分ということか。

 そしてカラスのその足運び。ああ、なるほど、やはりそういうわけか。そうだよね、その可動性がないと動きがままならなくなるもんなあ。

 ∧∧
( ‥)得ることが大きい

     (‥ )散歩だね。

 

2010年6月5日土曜日

その望みの強さが門を開く鍵のひとつ

 
 データを説明する仮説は無限にある。

 ∧∧
( ‥)でもあなた達お猿さんは無限の中から
    ひとつか2、3つしか選びません。

     (‥ )しかし選んだだけではそれが正しいのか
         どうか分からない。

 論証しなければいけないけども、困ったことに論証の仕方それ自体にも方法がいくらでもある(多分、無限に存在するんだろう)。

 ∧∧
( ‥)データの質もさることながら、論証それ自体の
    妥当性が問題になりますね。

     (‥ )でだ、例えばデータを処理する方法が
         課題になるわけだけども。

 まあなんだ、認められた処理方法は無限にあるわけではなくて、例えば最小二乗法とか近隣結合法とか最節約法とかなんちゃら検定とか色々あっても、誰もが知るようにその数はさほど多くない。

 ∧∧
( ‥)逆にいうと「論証それ自体の妥当性」は
    すでに議論されていて、複数だが有限かつ
     小数個の提案だけがなされている
     すでに絞られている、そういうわけですね。

     (‥ )逆に言うとだ、これを知らないと
         無限の仮説から「それ」を選んだ正当性が
          主張できない。

 いや、より正確に言えばこう? それの正当性を主張すること自体はできるのだが、「それの正当性」の妥当性を示すことができない。主張することと、妥当性を主張することは違う(ジンバブエドルを発行することはできるが、それがアメリカドルと同等の価値を持つかは別問題)。

 ∧∧
( ‥)人殺しは禁止されるべき悪なのだから
    人殺しに包含されうる戦争も禁止されるべきである
    侵略された時の防衛戦も戦争に包含されるのだから
    防衛戦も禁止されるのが論理的である。

     (‥ )それは論理的には矛盾のない主張なんだよな。
         前にもやったネタだけど。

 問題があるとしたら防衛戦を展開する人々、軍人、政治家のみならず、蜂起した民衆にさえ、そういうことを言ったら無視されるか、最悪の場合リンチに会うだろうってだけの話で。

 ∧∧
( ‥)以上の主張をした人は言うでしょうね、
    この現実はおかしいと。

     (‥ )だがもちろん、このようにも言える。

 現実がおかしいんじゃなくてさ、あなたのその主張が現実を説明できていないだけなんじゃないの? 

 そもそも人間は「人殺しは禁止である」という原理で行動していないんじゃないの? 

 (*例えば「不利益をもたらす裏切りものや敵は排除しろ、場合によっては粛正しろ」という行動原理で動いている可能性)

 ∧∧
( ‥)要するに仮説なり理論なりが現実を説明できずに
    破綻した瞬間でもありうる、そういうことですね。

     (‥ )「チョイスした理論」を追加したデータで検証したが
         支持されませんでした、そういうことでもあるね。

 だけど人によってはそれを認めない。

 ∧∧
( ‥)なぜ?

     (‥ )知らんよ。オレじゃないし。

 だが、現実を観測する限り、「最初にチョイスした仮説や理論」にこだわるのみならず、拘泥する人がいることは事実。

 ∧∧
( ‥)支持されない仮説をチョイスし続けるのは
    疑似科学状態とか、後退的な議論をしている
    状態でしょうに。

     (‥ )それでもこだわるから拘泥している、なんだけどね。

 ∧∧
( ‥)説明になっていません。

     (‥ )彼らの心理のメカニズムを説明できないのは
         おいちゃんの責任だけども、
         彼らの心理を説明できないのはおいちゃんの
         せいじゃないけどね。

 いや確かになんだ、「これは道徳的だから良いのだ」「これは良いから良いのだ」という心理が理解できないから彼らの心理を実感することも説明することもできない、という意味では、確かに北村にも問題があるんだと言えますけども

(*紫外線が識別できない生物は紫外線を含めた色にこだわる生物の心理は理解できないという意味では、理解も説明もできない原因のひとつは「紫外線の識別ができない生物」のメカニズムにも原因があるかもね、という意味 ただし相手が紫外線を含めた光の有り様で行動する仕組みやメカニズム、それ自体を理解することは「紫外線が見えない生物」でもできる)

 ∧∧
( ‥)彼らは「これは良いものだから良い」という
    循環論法以上の根拠を示せない、そればかりか
    それに拘泥するあまり、経験的なデータを無視して
     ついには疑似科学状態に突入すると?

      (‥ )観測する限りはそう見えるよね?
          そこで最低限、こう言えばどう?

 何らかの理由で「その仮説」をチョイスしたのだが、それへの執着が強すぎて、データがその仮説を支持しなくてもなお拘泥するほど執着する場合、それは自動的に疑似科学状態になる(俗っぽい言い方をすると「周囲から浮く痛い人」になる)

 ∧∧
( ‥)・・・当たり前の結論になっちゃいましたね。

     (‥ )このネタ、もうちょい膨らむと
         思ったんだがなあ。

 ただ、こう言うことは可能? 

 何らかの理由で執着する仮説を持つような傾向がある人は、その動機やジャンルがなんであれ、その条件を満たしうる局面で疑似科学状態に突入しうる。

 ∧∧
(‥ )911のテロはアメリカ政府の自作自演であるという
\-   ロジックまで用いて反戦運動をしている人がいるみたいですね。

     (‥ )911自作自演説って色々な立場の人が
         言うもんだけどね。

 知り合いにも反米的?な人でそれを言っていた人がいたなあ。ようするに日本に干渉できる大国の数はごく限られていて、その筆頭であるアメリカに対する反感が「911自作自演説」をチョイスした原因であろうと推測。

 ∧∧
( ‥)それが反感であろうが、平和を願う望みであろうが、
    疑似科学へ至る原因になると?

     (‥ )いやだって、反証的なデータがどんどん出てきても
         執着するくらい強い望みがなければ疑似科学状態へと
         至らないわけだろ?

 だったら望みの強さが疑似科学へ至る原因(のひとつ)になるのであって、望みの内容は関係ない。

 ∧∧
( ‥)願いが強ければ疑似科学という異界への門が
    開くってことですか。

     (‥ )願いが強ければ、だけじゃないよね。

 願いが強いだけで至れるのであれば、ほぼすべての人間が自動的に疑似科学へと至るはず。

 ∧∧
( ‥)生きようという望みと死への恐怖、死を回避する願いは
    何よりも強いですからね。

     (‥ )たぶん、発動する条件を列挙すればこう?

:群がる反証を無視するほどの強烈な願いと望み
:誤った仮説をチョイスした場合でも淘汰されない
:仮説の妥当性を計る方法論(データからグラフを描く)を持たない

 ∧∧
( ‥)まあねえ、望みが強くて淘汰されなくて
    妥当性も計れないのなら固執を存続できますからね。

     (‥ )根本的には「その仮説が間違っている」が
        根っこにあるんだろうけども。

 でもまあ、あれだ。現在チョイスしている仮説が間違っているかどうかをあらかじめ知るすべはないのだから(天動説は数千年間存続したがその大部分の期間はまっとうな仮説だったよね)、以上の条件がそろえば疑似科学状態に突入でオッケー? あるいは近似?

 ∧∧
( ‥)ようするに反証的な事例を無視し続ける(続けられる)
    条件さえ整えば。

     (‥ )いつ、誰、どこ、何、どうやってを
         問わずに疑似科学発動。
 
 その望みの強さが鍵のひとつ。鍵がすべてそろえば異界への門が「ひらけごま」。

 そして天使がやってきてこういうに違いない「差し出せ、さすれば転成して望みの姿を得られるだろう」

 ∧∧
( ‥)望みが強ければ。

     ( ‥)人は差し出してしまうだろうな。

 その才能と想いが強ければなおのこと。

 

おかしい

 
 テキストデータを読み直す。自分の原稿ではないけども、誤植などの発見が仕事。

 
    ( ‥)なんか妙だよな
      -□
 ∧∧
( ‥)何が?

 言葉の言い回しや、接続詞の間違い(「もっとも、〜〜は・・・であったのであるが」の「もっとも」が「最も」になっている箇所など)や、名詞の間違い(ニュルンベルクがニュールンベルクと表記されている、など)は補正しているのだけども・・・

(*注:このblog記事の「以上の部分」を書いていたのがだいたい3:30(blog記事の時刻が3:37になっているのはそのせい) 以下は該当のテキストに赤を入れ終えてメールで送った後の8:00以後より作成)

 
    (‥ )なんていうの? もっとあからさまな誤植が
        見当たらないというの?
 ∧∧
( ‥)ああ、そういう心配?

 普通、誤植ってものは、どうやっても出現するものだ。

 ∧∧
( ‥)見つかるはずのものが見つからない
    これはおかしいと、、、

    (‥ )思うわけなのよ。


 よもやと思うが

     ( ‥)誤植が見当たらないというのは
       -□ 誤植を致命的に見落としているということでは
         ないのか???
 ∧∧
( ‥)さもなきゃ、あちらですでに十分、
    チェックされていたってことですね。


 そうねえ、この原稿自体はすでに赤を入れて返して、それが修正されて戻されてきた2回目のチェックだから、北村も含めて幾人もの人間がすでに複数回見ているわけで、、、

 ∧∧
( ‥)誤植が少ないのは当然でしょ?

     ( ‥)いや、しかし、それでも起きるのが誤植だし
       -□ あるはずだと思って探しているものが
          見つからないのは恐怖であるよ?

 
 初回赤の訂正し忘れか、あるいはこちらの見落としミスかと思われる「直っていない適切でない単語」とかは幾つか見つけたけども、誤植らしい誤植がなあ・・・

     (‥ )あっ、でも2足歩行が2速歩行になっている
      □-  箇所を見つけた。
 ∧∧
( ‥)よかったですねえ。
    少しは安心しましたか?

 
 いやどうだろう? 誤植らしい誤植が皆無か、あるいは皆無に近い、発見できないなどというのはやはり逆におかしいと思う。

     (‥ )頭がてんぱっているのかな?
 ∧∧
( ‥)ああ、とうとう自分の頭を疑い始めましたね?

 

2010年6月4日金曜日

理想セールスマン

 
 民主制はチョイスされた政策立案者の提案の正否が得票にフィードバックすることで集団の進む向きが決定され、究極的には答えに辿り着きうる仕組み(だと思う)(*もちろん局所的な解に迷い込んでしまうとか、ライバルに負けて消滅するとか、提案の正否と関係ない要素で方向が決定されるとか、そういうことは当然ありうる)

 理想は現象を説明するモデルそのものではなく、単なる目標。目標が目標そのものの価値を保証しないように、理想も理念それ自身の価値や妥当性をまったく保証しない。掲げられた理想的な答えは、そもそもそれが現実に動作するのか分からない(*もちろん、提案者は動作すると信じてはいるらしい)


 そうであったとした場合、以下、しばしば聞く疑義に以下のように回答が可能?

:独裁制や寡頭制の方が民主制よりも効率が良い 
A:今さらながらですが当たり前ですね、それ

:民主制は答えに到達するのがじれったいほど遅い 
A:同上

:なぜ分かり切った答えに辿り着けないのか? 
A:時間がかかるシステムですから同上


 ∧∧
( ‥)でっ?

     (‥ )さらに幾つか仮定を持ち込むと
         以上の想いを次のように解釈が可能。

:独裁制や寡頭制の方が民主制よりも効率が良い
→もっと早く分かり切った答え(オレ様答え)に到達したい

:民主制は答えに到達するのがじれったいほど遅い
→同上

:なぜ分かり切った答えに辿り着けないのか?
→民主制では原理的に答えへと辿り着けないのではないか? という疑問

 ∧∧
( ‥)はあ、それで?

     ( ‥)先の前提から、この想いに対して、
         しかし次のように疑義を唱えたとする。

:分かり切った答えとやらは、自然に到達できる到達点なのだろうか?

:分かり切った答えとやらは、そもそも現実世界において動作するのだろうか?

 少なくとも動作することを経験的に論証してから提案してくれないと「分かり切った答え」とやらは評価できない。それだけでは、提案者はまるで性能を声高に述べるだけで商品を理解していない出来の悪いセールスマンのように見える。

 要するに先の想い「民主制は以下云々」はつまるところ


     (‥ )到達できることも、動作することも保証していないが
         本人はそれを確信しているゴールに早く辿り着きたいのだけど
         民主制(ひいては有権者その他)がそれを
         邪魔しているのだ!!という絶望の発露だと推論。
 ∧∧
( ‥)根拠無き信念の実現がかなわず、
    フラストレーションがたまっていると?

 
  そうしたフラストレーションの様々な言い様を要約すればこう? 民度が低い、マスコミは政府と癒着している、マスメディアは民主党を叩き過ぎ

 ∧∧
(‥ )挫折に色々な説明が出てきているのは事実みたいですね
\-   でも妙なことに理想の賛成者は理想を点検するというよりは
     民度の問題や陰謀論を唱えているようにも見えますけども。

     (‥ )そりゃあ、訪問販売している自分の商品が
         役立たずでございました、とは言えないからな。

 いやしかし、あれだ、理想や想いが挫折する時、実は最低限の利益が絶えず生じているのでございますよ。

  
 ∧∧
( ‥)その理想や方法論は、そのままでは機能しませんでした、
    最低限そういうことは分かりますからね。

     (‥ )その経験をフィードバックしてバージョンアップに
         対応したら動作する解答に到達可能。
         できないと疑似科学状態まっしぐら。 

 挫折や失敗を経験にいかせないというのは何気ないことのようでいて、実は相当にいかれてる。

 私たちは解答を知っている。だから私たちにまかせてくれ、民主制よりも解答を知っている者による寡頭制こそ理想的ではないか??!! そう主張する人々はいつもいつも出てくるが、いつもいつも挫折して、地獄を作るか、奈落に落ちる。

 ∧∧
( ‥)ワンパターン?

     (‥ )ワンパターン。

 
 奇妙と言えば奇妙、当然と言えば当然なのだけども、あの手の人がこういう壁を突破したことはどうもないっぽい。

 ∧∧
( ‥)まあ、最低限・・・

     (‥ )突破を観測したことないよね。

 

 

2010年6月3日木曜日

理想も知能も必要とされてないんじゃないすかね?

 
 
     (;— —)もう、しばらくは神保町へいかないぞ

 ∧∧
(‥ )今月は苦しいんですけどね、また本を買って。
 □-

 帰りの電車の中では本を読んでいる人が幾人もいた。仕事の帰りに本を読むとは、物好きというかなんというか・・・

 ∧∧
( ‥)本に携わる仕事をしているくせに

     (‥ )本を読むなんて、あれは仕事だよ。

 仕事の後にわざわざ本を読みたがる(仕事をしたがる)なんて、それはきっと途方もない酔狂に違いないのさね。

 さて


 脳みそくるくると揶揄されていた人が「辞職しますね」、といって何時間が過ぎたのか。街を歩いても世界は別に何も変化していない。ああ、でも病院の近くで3人組のばーさんが「辞めちゃったわね」「今度は菅さんみたいよ」と話していたっけ。チューブがくるよ、チューブがくるよ。テレビや新聞は何をがなり立てているのか良く知らないけども、どうもそういうことらしい。

 政治が迷走を極めるものだから・・・

 ∧∧
(‥ )民主主義ってのは所詮はこんなものなのか?
\-   独裁制や寡頭制の方が意思決定としては上ではないのか?
     という疑問の声が散見されるようですが・・・

      (‥ )所詮も何も、民主主義は
          最初っからこういうものだろ?

 そもそも民主主義の歴史って理想を唱えた人々がひたすら挫折する歴史じゃないすかね?

 ∧∧
( ‥)統計的な裏付けがあるわけではないですけども、
    あなたはその(思いつきでつかんだ)仮説で
     どんな説明を試みます?

      (‥ )政策Aを提案した人間が選挙で選ばれ、
          政策Aを実行した。しかしそれで不利益を
          こうむった人が多く、結果的にその人は落選した。

 次に当選したのは政策Bを提案した人間で、その結果、不利益をこうむる人が少なかったので、結果的に政策Bを提案実行した人間は次回も当選した。

      (‥ )この場合、問題解決、集団の進路決定に
          理想は必要かね?
 ∧∧
( ‥)利益が出るか出ないかが重要であって
    理想は必ずしも必要ではないでしょうね。

 理想は必然ではないし、知能だって必ずしも必要とされているわけではない。提案とその利益、利益によるフィードバックが機能していればそれでよい。つまるところ条件さえ整えば知能がなくても問題解決をはかれるだろう(もちろん袋小路にはまる危険は当然ありうるし、知能をそなえた指導者に率いられた集団が現れたら敗北して服属するかもしれない)。


      (‥ )民主主義において理想も知性も必然でないのなら
          意思決定が効率的じゃない、とか
          分かり切った答えに辿り着けず馬鹿っぽいって、
           その指摘はおかしくね?
 ∧∧
( ‥)はあ、まあ、もともと非能率的で知性のある生物のやるような
    行為でもないし、意思決定ですらないというのが前提なら
     そうなるんでしょうね。


 そういえばもう何十年も前にはやったというマルクス主義の本を、ルイセンコ運動の背景を知りたかったので読んだことがあったけども。

 曰く、多数決が正しい結論を示すわけではない
(*それはただの事実なので個人的にはそれ以上の正当化を求めます)

 曰く、少数派であっても答えの分かっている人が政策を実行すべきだ
(*それはかまわないが、その答えとやらの妥当性はどのぐらい? )

 ∧∧
( ‥)そしてあの人たちは答えの妥当性を
    経験的には示せなかったんですよね。

       (‥ )論理、論理って言っていたからね。
           そりゃあ経験的な妥当性は無視するよな。
           (*経験で論証することは演繹や論理とは言わない)

 論理的には示してみせましたよ、そりゃあ。単に矛盾がない体系であったというだけで(トンデモなのか使える仮説なのか識別できない)。

 しかしもちろん、それでも実行すれば実行それ自体が彼らの提案に対するテストになってしまうし、その結果たるや

 ∧∧
( ‥)無惨。

      ( ‥)マルクスバブルはとっくの前世紀にはじけて消えて、
          ルイセンコは失脚し、理想国家も
           空中分解しちゃいましたとさ。

 理想それ自体は世界の有様を説明していない。それは目標であって説明じゃないよねえ? それでは結果の妥当性を示せないし保証もしない。事実、理想は何も保証していない。

 知性も何かを保証するわけではない。知性的な解答が大間違いであることはいくらでも普通にある。そして少なくとも理想と知性を自認した先の人々の末路は無惨なもので、

「夢は妄想に、そして最後は悪夢になった。」

というやつ。

 ∧∧
( ‥)民主主義は

      (‥ )知性も理性も介在させる必要が(かならずしも)ない
          経験的な解答探索のツールだと考えてみればどう?

 そして理想がまたひとつ、必然的に挫折したと考えてみればどう? 

 ∧∧
( ‥)理想とは

      ( ‥)食えないものだね。

 その価値はオンラインゲームの架空通貨以下。

 そんなあってもなくてもどうでもいいものが挫折したぐらいどうということはない。

 はじけて散るのがいやなら成功する現実的なモデルとプランをテストしながらもってくればいい話。

 理想だなんてそんなもの、とるに足らない代物だ。
 
          

 

その人は呼吸していた

 
 「改訂 微生物のエネルギー代謝」を打ち合わせにいく電車の中で読む。


    ( ‥)電子伝達系に共役して・・・
      -□ あー、うー、やったはずだよな・・・
 ∧∧
( ‥)なるほど、あなたの学生時代における怠慢のつけが
    今ここで出ていると。

 読んでいたら、あるバクテリアは硫黄で有機化合物を酸化させてエネルギーを得るのだそうな。

 ∧∧
( ‥)硫酸じゃなくて?

      (‥ )硫黄なんだとさ。

 硫酸で呼吸する生物がいるのは知っていたけども、これは硫黄で呼吸ということですか??

 ∧∧
( ‥)硫酸呼吸(硫黄還元菌)とはその点で違うし、
    もちろん硫黄酸化細菌(化学合成菌)でもないと。

      (‥ )みたいね。反応式はだいたいこんな

 有機化合物+2水+4硫黄→2二酸化炭素+4硫化水素

 呼吸の条件を満たしているほど反応の過程が分かっているのかまでは知らないけども、はあ、こういう生き物がいるとは(Desulfuromonas)。

 昔、(気体状態の)硫黄を呼吸する異星人が出てくるSFがあったけども(*硫黄は周期表でいうと酸素と同じ族で性質が似ているので、酸素呼吸を硫黄で置き換えた、というアイデア 設定状、摂氏500℃で活動する。)。

 ∧∧
(‥ )ちゃんと論文や研究の進展を確認、理解しないといけないけど、
 □-  本当にいるんですね

      (‥ )硫黄の蒸気を呼吸するわけじゃないけど
          いるんだなあ。

 世界は広大。
 

枯山水は説明ではないですよね

 
 こんな感じ?

 文化は元になったものよりも、その出力の方が枝葉が多く、過剰装飾気味。つまり入力時にはなかったものがやたらとくっついてくる。

 ∧∧
( ‥)科学は?

    (‥ )現象を説明できるなにかざっくりした傾向を
        切り出してくる感じ?

 考えてみれば当たり前で、複雑怪奇な方程式なんて使い勝手が悪いことはなはだしいし、そんなものは時にはなんでも説明できてしまうので、

 ∧∧
( ‥)いわゆる反証不可能状態に
    陥ると。

    (‥ )つまり間違っているのか間違っていないのか
        分からないから、だめだー、とね。

 つまり

 文化は過剰装飾

 科学はシンプルがベスト

 ということ?

 ∧∧
(‥ )えらいシンプルな文化もあることは
\-   あるみたいですが・・・

    (‥ )抽象画とか枯山水みたいにかい?
        でもあれは説明ではなくてむしろ表現だよな。

 とはいえ、表現とは、あるいは世界観の説明かもしれない。

 しかし個人の世界観の説明は世界の説明ではないとも言える。

 ∧∧
( ‥)科学の世界観ってものもあるでしょ?

    (‥ )仮に「世界を適切に説明できるシンプルな仮説を良しとする」
        が世界観というのなら世界観なんだろうね。


 外部の現象を説明する仮説を発見、検証するにおいて適切と思われる方法論
 

 私は世界をこう受け取りました、私が見る世界の有り様とはこういうものです


 どちらも世界観というカテゴリーには包含できるかもしれないけども(世界を受け取った、見回した、という意味では共通点があるのでそれでくくれるという意味)、しかしずいぶん違うよなあ。
 
 つまりこう言えばより正確?

 世界を説明するベストをチョイスする方法論と、私は世界をこう受け止めましたという思いの間には距離がある。そういう意味では、

 ∧∧
( ‥)科学は世界をシンプルに説明することを発見し
    文化は自分を出力して表現する営みであると。

      (‥ )だから文化はしばしば過剰装飾、あるいは逆に
          そのチョイス不明な過剰削減に至る、これが近似?

 当たり前の話だけども、枯山水の海、山の表現は、海、山という現象の説明ではないよなあ。

 砂利にしかれた溝の列は波の表現、ひいては水の表現かもしれないが、水や波という現象の動態を説明する仮説であるとはとても思えない(実際、記述できない)。

 ∧∧
( ‥)科学と文化が対立するのは当然かもしれませんね。

     (‥ )野山をめぐる野蛮人と都会で詩を吟ずる貴族様とは
         相容れないものなのよ。

 
  公園へいったら朝の鳥の声とカエルの声は美しかった。詩吟をろうろうと詠うばーさんがいたけども、彼女は鳥の声をたぶん聞いていない。
 

 

2010年6月2日水曜日

すずめ

 
 
     ( _ _)・・・・
 ∧∧
( ‥)あら

 詰めが甘いのでテキストは後で見直そう。

 日が長いので、ようやく外が暗くなってきた。しかしついさっきまでまだ太陽は明るく、すずめがチュンチュンとベランダの先で騒いでいた。

 ∧∧
(‥ )食べ物なんかありましたっけ?

     (‥ )さてねえ??

 見てみると買って植え替えたキャベツの苗の近くに降り立ち、頭を振りながら頭の横についている眼で覗き込むような仕草をしている。

 ∧∧
( ‥)イモムシさんとかを探しているのかも
    しれません。

     (‥ )だったらありがたいね。

 実際はどうだか分からないけども。

 朝に発注した「改訂 微生物のエネルギー代謝」が届く。

 ∧∧
(‥ )amazonと運送屋さんは仕事してますねえ
 □-

    (‥ )たいしたもんだよな。


 

斬新ねえ、まあ斬新だったよね

 
 公園へいって本を読む。

 ∧ ∧
(  ̄  ̄) いいお天気です

   (  ̄  ̄)おー、空気が涼しくていいねえ。
     -□
  
 ふと本棚を開いてみたら「無機物だけで生きてゆける細菌」が出てきたから、それを公園まで持っていって、木陰の下のベンチで読み終えて帰ってきた。

 帰ってきたら。

 ∧∧
(‥ )辞任だそうです
\-
     (‥ )あら、ゲームオーバー

 そうかあ、これ(→*)を書いて10時間あまり後でこういうオチでしたか。

 ∧∧
( ‥)あなたの予想(半年もたない)を2ヶ月以上
    延命しました。

     ( ‥)予想以上だったよねえ、すごいよねえ。
       -□ 人間やればできるもんだな。

 どっかのネット記事(*)によれば事業仕分けは斬新だったんだそうだ。ああ、そうねえ、斬新でしょうねえ。”あの”資料をそのまま受け答え。そりゃあ斬新だよね。おいらにゃ、あんないい加減なことはできませんですよ(資料にはちゃんと眼を通して裏をとろうよ、完璧は無理にしても簡単でいいからさ)。

     (‥ )ああいう記事を見るにつけ思わないかね?
         ジャーナリズムって良い職業だ、
         取材しなくたって記事が書けるから。
 ∧∧
( ‥)はあ、まあ、そうである場合もあるんでしょうね。

 「ノーベル受賞者の発言がひどいよぷんぷん」とか書いたりするんだ、これが(複数)。

     ( ‥)あれ、感想文だよね。
 ∧∧
( ‥)まあ、そうかもしれませんね。

 
 普天間が致命的か。口蹄疫ってマスメディアにとって本当にどうでもよかったんですね。

 

 

それはスパンジュールではないという推論

 
 仕事を始める前にひさかたぶりに明け方の公園とその広場へいく。それなりに晴れていはいるものの、月が明るくて星がよく見えない。

 ∧∧
(‥ )西の空に立って沈んでいく、うしかい座、
    天頂で輝く夏の大三角形、見えにくいけどヘラクレス座
    東にあるのは登り始めたペガサス座ですね

    (‥ )つまり山羊座も見えているはずなんだが、月が
        近すぎて、星が幾つか分かるくらいだな。

 明け方なせいか人工衛星を6つ見た。

 ・・・・まあ、人工衛星を6つ見た、というのはある意味ではおかしな言い方かもしれないけれど。

 ∧∧
( ‥)なんで?

    (‥ )見て、そこから超高解像度の望遠鏡で視認したわけでもなく、
        あるいはすぱーんと飛んでいって人工衛星であることを
        直に確認したわけでもないからさ。

 空を、のそーーーーっ、と横切る光る点を見て、ああ、人工衛星だな、と推論しているだけと言えばだけ。

 ∧∧
( ‥)光点の正体が高空を飛ぶ妖精スパンジュールでも
   エイリアンの宇宙船でもいいっちゃいいわけですからね

    (‥ )一番妥当な推論は人工衛星なんだけどもね。

 *スパンジュール、以前ちょっと聞きかじった妖精さん。航空機に不具合を起こすグレムリンの発展型で、超高高度を飛ぶ航空機や宇宙船に不具合を起こすというやつ(というか、不具合の説明のために導入された妖精さんと言うべき?)

 人工衛星(厳密には仮の推論)6つのうち、1個は周期的に、でもやや不規則に暗くなったり明るくなったりした。

 ∧∧
( ‥)なぜでしょうね? 回転しているとか?

    (‥ )さあ? 複雑で、でも規則的な形をしていて、
        光をぴかりぴかりと規則的に反射するとかかね?

 天空を飛ぶものには、たとえそれが人工物であっても不思議がそこにある。


 

2010年6月1日火曜日

他人の命は自分の時給100円ぐらい

 
    ( ‥)・・・・
 ∧∧    -—
( ‥)あっ、機能再開


 世間に回帰しよう。というわけで浮き世を眺めてみれば政権がいよいよやばくなってきたっぽい、少なくとも支持率の上では。

 
    (‥ )でもあれだ、素人集団がよくもったよな。
        半年前の政権交代の時は、今度の内閣は半年もたないに
        1万賭けるね、とはったけど誰も勝負に
         乗ってくれなかったっていうのになあ。
 ∧∧
( ‥)おいちゃんは賭けに負けちゃいましたね。
    まあ、成立はしなかったんですが。

 夏には選挙がねえ、しかし大勢は変わらなかろうなあ。

 ∧∧
(‥ )そうですか? 事業仕分けのトンチンカン具合から始まって
\-   普天間、口蹄疫と処置なし状態、「脳みそくるくる」と
     揶揄されまくってますが・・・

     (‥ )そういう時にこんな話

 ブッチー(馬鹿息子の方)がイラクに攻め込んだ時、支持率急増。しかし、戦争には楽勝したが、どだい無理のある進駐(戦略的に大失敗って言うの?)で犠牲者がばたばた出る出る。ベトナムみたいに背後に対立する超大国がなかったせいかそこまでひどくはならないけども、状況最悪。

     (‥ )でも2期できたよね?
 ∧∧
( ‥)ああ、まあ。

 でもリーマン兄弟の後、共和党は大敗。だからこんなモデルを提案。

     (‥ )他人の命は自分の時給に換算すると
         その価値は100円ぐらい。
 ∧∧
( ‥)ああ、自分の収入>戦争の犠牲者(数千+数万あるいはそれ以上)
    というわけですか・・・・。

 実際のレートはもっとひどいかもしれない。

 ∧∧
( ‥)だから、もっと状況が悪化して
    皆の給料に影響がでるぐらいにならないと
     大敗はしないと? そうですかね?

     (‥ )ひとつの提案。

 ∧∧
( ‥)あなただったらどんな人に投票します?

     ( ‥)そーさのー

 信念がなくて、自分が馬鹿だと分かっているので簡単に官僚へ丸投げしちゃう人。

 ∧∧
( ‥)・・・・・

     (‥ )信念があったらどんなに”反証”があらわれたって
         方向性を変えないだろ? そんなやつはトンデモと
         区別ができんし、こっちの要望を聞かないぜ?

 自分が頭いいと思っている奴は話にならない。書類の不備も気がつかないのにそれを鵜呑みにして政治主導だって言っちゃうぐらいなら、官僚に丸投げした方がずっといい。

 ∧∧
(‥ )民主党は科学や医療に弱いって意見もあるみたいですが
\-
     (‥ )官僚が勘違いして作った書類をまんま
         使っていたというケースが1件はあるけども・・・

 そもそも自分たちで考えるからいけないんじゃね?

 ∧∧
( ‥)考えるなと?

     (‥ )考えると言うのなら膨大な書類を見なくちゃいけない。
         それができないのなら、できるやつに丸投げしろって
         ことさ。

 文字が読めない/読まない奴よりは、時に勘違いするにしても、文字を読める/読む奴の方がまだまし。

 ∧∧
( ‥)だから馬鹿で信念のない人を選ぶと。

     (‥ )信念がなくて自分が馬鹿だと自覚している人間を選ぶ。
         それができることの精一杯。これが近似?


 ∧∧
( ‥)でもさ、私は馬鹿で信念がなく、官僚に丸投げしますが
    次期の選挙で落選したくありませんので、
    皆様の声次第ではよく審議した上でご要望がなるたけ
    反映されるように努力する所存でございます、なんて
     言う人います?

     (‥ )そこ、見極めが難しいね。


 だから民主主義は難しいんだな。

 

エビの尻尾

 
 
    ( ‥)・・・・・・
      -/
 ∧∧
( ‥)寝たら?

 さて

 「エビの尻尾に良く似ていて・・・」と文章を書く。エビの尻尾・・・・・。

 
     (‥ )一般的にはエビの尻尾で通じるんだけどね
 ∧∧
(‥ )手持ちの資料では、あそこはAbdomenです
 □-

     (‥ )abdomen ようするに腹部だね。
 ∧∧
( ‥)尻尾って狭い意味ではものすごく固有な
    特徴でしょ?

 そうね、肛門よりも後ろに体が伸びる、それを尻尾というのなら、尻尾はほとんど脊索動物に限られる固有の形質じゃなかったっけ?

 ∧∧
( ‥)まあねえ、エビやカニさんのお尻の
    穴は・・・・

     (‥ )体の末端に開くもんな。

 尻尾、それに関しては最低限こう言える。エビの尻尾と呼称される部分はネコや魚の尾部とは明らかに違うよ(エビの”尻尾”には足が生えているがな)。

 ∧∧
(‥ )まあ生物学辞典とかでは「比較的単純でしばしば細長い形態を
 □-  とる体の後半部」とありますけどもね。

    (‥ )でもcauda なんだよな。

 tailとも書かれておりますけども。

 ∧∧
( ‥)・・・・

    (‥ )・・・・


 ああ、そういえばいたねえ、サイエンスライターは分かりやすさと正確さを求められるのですーーーとか力説してたおっさん。

    (‥ )あの彼にエビの尻尾が・・・って言ったら
        なんていうのかね?
 ∧∧
( ‥)聞き流すんじゃないんですか?
 

 
    (‥ )・・・・・
 ∧∧
( ‥)例えばの話です。

 
 正確ねえ、あの言葉はあまり正確な言葉じゃないよね。それともあれか、正確さを馬鹿正直に追求するのはしばしば実用的じゃないってことか。本来はゴールしか示していない単語だし。

 だが、考えても見れば、”正確さ”、とは目標地点までの距離を競うべきものであって、そういう意味で正確(実は目標地点までの距離を言っている)と言うのであれば、実用的になる? それでいいと思えるけども。


 ∧∧
( ‥)まあ、正確さと分かりやすさが
    トレードオフって状態なんですが。

     (‥ )つまるところはそういうことであって、
         「エビの尻尾のように」という表現をすることに
          迷いはないのだけどね。

 単にその言い回しは正確じゃないよね、ってだけの話。

 しかし、それはいつものことだけど、ああ、またこういうことをしている、そう思う。



 そしてこうも思う。あのおっさんは深いことを言ったのか? それともただの能天気だったか?

 ∧∧
( ‥)どっちでしょうね?

     (‥ )さてねえ?

 
 

2010年5月31日月曜日

無職でした

 
 就職したら意に添わない仕事だらけで汚いこともやってきたのです。でもまあ、そういう色々な有象無象なことをやる就職人間を見て、未だ無職の人間がこう言った

 「なにやってんの!! オレだったらそんな汚いことしないよ、僕にまかせてよ」

 というわけでめでたく雇用が決まり、仕事をまかせてみたら

 ∧∧
(‥ )外国の口の悪い人からは「脳みそくるくる」と
\-   言われたんですよね。まあ、揶揄ではありますけども
     揶揄が出る背景には揶揄される理由があるわけですし。

     (‥ )就職1年目であれもこれもなんて
         そもそも無茶だからな。
 
 おかしなもんで、未経験の新入社員を社長にしたら「貴社はどうしちゃったんですか?」と言われるだろうけども、国家の場合はそうではないらしい。会社よりも国の方が運営が簡単だと皆が思っているということだろか。

 ∧∧
( ‥)そんな馬鹿な。

     (‥ )でもそう思っているってことだろ?

 あるいはこう 選んだ人間がそう思ってもいいけども、選ばれた人間までそう思っちゃいけない。


     ( ‥)事案一個だけでも一体どれだけの書類に眼を
       -□ 通さなければいけないか・・・
 ∧∧
( ‥)官僚の皆さんに丸投げすればいいじゃないですか。

 そうねえ、そうすれば問題なかったんだろうねえ。2年くらい丸投げして、お勉強すればよかったんじゃねーの?

 ∧∧
( ‥)でも、丸投げするのが問題だって
    言っていたんでしたっけ?

    (‥ )という仮説に基づいて行動したっていいんだけども
        だったら事前に書類をちゃんと読まないとね。

 まあ、配布された資料の間違いに気づかないようではどうにもならんだろうなあ。やる気がないのかもしれないし、ただの素人だから読めないのかもしれないし、書類を読む習慣がないのかもしれない。あるいはあれか? 自分たちが処理した事案だから、もう読む必要はないってか? 

 官僚に踊らされてるって言う人もいるけども、書類を読まない、資料の間違いに気がつかないでは踊るもなにもないだろう。みんな自分の座標をロストしてる。

 そしてかつまた、理想それ自身は理想がうまく起動することを保証してはくれない。

 ∧∧
( ‥)ああ、ルイセンコ運動みたいにね。

     ( ‥)品種改良を無限に可能として作物の生産をいくらでも
       -□ 増大させられるのはマルクス主義的で正しいって
         よくもまあ、こんな甘ったるいことを言えたもんだよな。

 理想をいくら信じても、その理想が現実を説明する能力を持っていないと現実とのぶれがどんどん大きくなる。

 ∧∧
( ‥)あとはそのぶれに言い訳と詭弁を
    詰め込み始めると、、、、

     (‥ )疑似科学とトンデモ状態へまっしぐら。

 理想は現実の前に枯れてしおれて、朽ち果てる。それでもまだ枯れてない、まだ大丈夫だ、また芽を出すと、これは無意味ではなかったのだ、枯れた花見てうわごとのように言い続けるは、無惨。

     ( ‥)現実的に起動しない理想は流通できない
         紙っくずと同じだ、同じ。
 ∧∧
( ‥)ああ、ジンバブエドルだと。

 理想だ、夢だ、その額面はいくらよ? 何で保証してくれるわけ? そんな通貨を喜ぶ程、経済状態に余裕があるってのはうらやましいもんだ。

 ∧∧
( ‥)でも、1000億ジンバブエドル紙幣は欲しいでしょ?

     (‥ )ああ、ちょっと欲しいね。

 枯れた理想でもいつかは価値が出るだろう。100円くらい?


 
 

2010年5月30日日曜日

意味も無く、文字にダンスを踊らせろ

 
 ∧∧
( ‥)あなた、なにやっているんですか

     ( — —)〆切り間際に脳が自由を求めて・・・
       -/

 ああ、何をやっているのだ? なんでブログを更新しているんだい??

 まあいいや

 テレビがないからこの世界で何が起きているのか分からない。いや、分かることは分かるんだ、ネットでニュースを検索すればいいんだから。

 ∧∧
( ‥)あなた、ニュースの検索もしませんからね。

     (‥ )つまるところ興味ないってこったな。
 
 テレビやマスコミに対する批判は多いし、マスゴミという呼び様もあれば、陰謀論もある。曰く、マスコミは自民党とグルだった(過去形)、マスコミは民主党と結託している(現在進行形)、マスコミは民主党政権を叩き過ぎ・・・

 ∧∧
(‥ )矛盾です
\-
     (‥ )矛盾だね。

 まあ、当たり前の話だけども陰謀を張り巡らせてなんかいないよな。ああ、知人のイラストレーターが言いました。陰謀を張り巡らすぐらい頭が回ってやる気があるのなら頼もしいものだと。そうねえ、そうだよねえ。そして世界はきっともっとつまらない。

 ∧∧
( ‥)何をしているのかというと

     (‥ )明日までにこのお題で1000文字分、埋めろ、
         そう言われた、きっとそんな程度のことさ。

 どうする? 1000文字の資料を読んだだけじゃ1000文字は(丸パクリして冗長にしないと)埋まらない。丸パクリやべーよ。1000文字埋めるにはどれだけ資料を読めば良い? 数千文字は読まなきゃだめだよなあ。というか数万ぐらいは必要か。どの資料を読めばいい? どこに探しにいけばいい? 誰に聞けばいい??

 ∧∧
( ‥)それだけで1日が終わりです。

    ( — —)実際、金曜日はそれで終わったからなあ。

 土曜日はずーーーっと寝てしまった。あら、体が休日ですよ。マスコミの人々はもっと大変なんだろうなーと予測。

 陰謀なんか、そんな暇はないし、暇がないから原稿は自然と冗長さで膨らんでいく。

 ∧∧
(‥ )なんかもう、取材というよりは感想文みたいな
\-   記事もありますねえ。

     (‥ )感想文なら馬鹿でも、やる気なしでも書けるから。

 人間、楽することを覚えたら、これがもう歯止めが効かない。取材でなくて、これはお前のブログか? という状態に原稿が劣化するのは時間の問題。

 とはいえしかし、

 ∧∧
( ‥)でも読めば確かに陰謀論を思わせるくらい
  -□ 偏った記事、コメントが新聞、雑誌、テレビ、
    ニュースであるようですが、これはなんと
    解釈します?

     (‥ )一本筋が通った人なんじゃねーの?

 こうあるべき、かくあれかし、こうすればうまくいく。それが妥当な推論であったり仮説であれば問題ないが、そうでなかったら現実とぶれが生じる。ぶれが生じた部分は言葉で補わなくちゃいかん。

 だって、でも、こう考えれば、もっと長い目で、なぜ分からない??、お前達が偏っている、そうやって補わないと信念と現実のずれが埋まらない。

 ∧∧
( ‥)そういうの、陰謀って言いません?

     (‥ )むしろ疑似科学なんだと思うよ。

 
 原稿を感想文にして膨らませるか、あるいは信念に沿って物事を解釈(もはや曲解の域)するか。いずれにせよ、それで原稿は埋まるし、空白はなくなって美しく文字が踊ってくれる。無様なことだ。

 それは陰謀論じゃなくていかれたオレ様理論屋さん。実際、(軽いプチ)陰謀論を唱えるのはしばしばマスコミの人間だったりする。

 ∧∧
(‥ )今回の原稿はどうします?
\-
     (‥ )これが幸い、700文字なんだよな。

 問題ない、これなら冗長にする必要なんてない。必要事項の記述で埋まる。それに自然科学だったら信念に沿って解釈する必要性もない。いや、採用する仮説は当然あるのけども、それはすでにおおむね保証済み。そういう意味では自然科学に関して書くってのは楽かもしれぬ。

 *ただしスタンダードと基礎を把握し損ねると有無を言わせずに間違い(この場合は妥当性が低いものをチョイスしてしまった)が確定する。

 ∧∧
( ‥)そういう意味ではマスメディアの方が大変?

     (‥ )大変というよりは無茶なんだよ、あれは。


 そして忍び込みやすいんだ、現実とのぶれを埋める嘘が。

 そしてしばしば嘘まみれになる。

 社会を良くしようなんて考えるからいかんのさ。
 
 ∧∧
( ‥)良くするには良くできる、しかも機能する理論が
    必要ですね。あるいは社会の適切なモデルが
    必要だと。

     (‥ )自分の会社も変えられないのに、
         社会を変える理論と方法論があるって
         なんとも奇怪だと思わないか?

 たぶん、こうすれば良くなるなんて思った時点で、十中八九、現実離れしてて、ぶれと詭弁が付け入る隙がでっかく開いている。

 ∧∧
( ‥)まあ、書き手としてはいいことかもしれませんね。

     ( ‥)熱弁ふるえば原稿が埋まるからな。
       -□

 あー、いけね、思い返せば熱弁をふるっているかのような原稿があるから削ろう。多分、これは冗長だ。

 


 

 
 

その望みをかなえよ

 
 よりによって

    ( ‥)ウェルホサウルスを描くはめになるとは
      -□
 ∧∧
( ‥)ああ、あのpartial skeleton と表記される
    やつですね。

 骨盤と脊椎しか分からんのですけどもね、これをどうしろと。

 ∧∧
(‥ )ヘスペロサウルスと単系統らしいじゃないですか
 □-   ヘスペロサウルス風に描いてみては。

     ( ̄  ̄ )自分の仕事に疑問を抱く瞬間だよな。

 
そうね、そういえば常々思っているのだけども、世の中の人が喜ぶ嘘が理解できない、実感できないってのは物書きとして致命的だよなあ、と。

 ∧∧
( ‥)売れるかどうかが物書きにかかる淘汰圧であって、
    妥当か妥当じゃないかはどうでもいいことですからね。

     (‥ )トンデモ、疑似科学、オレ様理論、それらを何度いくら
         つぶしても何度でも復活してくる。それにうんざりする
         人はいっぱいいるけども。

 だけども当然なんだ。馬鹿話にうんざりする人はいっぱいいるが、それ以上に”それを望む人々”の方がはるかにいっぱいいるのがこの世界。

     ( ‥)疑似科学は詐欺師と同じで、その夢をのぞむ人々が
         いるから、その甘言を喜ぶ人々がいるから
         何度でもいつでもどこでも出現する。
 ∧∧
( ‥)消費者がいるからその産業が成り立つ、
    単純な原理ですね。

 詐欺師が存続できるこの世界。ならばジャーナリストであろうが、研究者であろうが詐欺師(*ただし、ご本人は詐欺行為だとは思っていない)にジョブチェンジできるのがこの宇宙。

     (‥ )というか、その方が儲かるんだよな。
         温暖化は嘘!! タバコは無害!!
         恐竜絶滅隕石じゃない!! 進化論は間違い!!
         
 ∧∧
( ‥)まあ、定説を何度も聞いていると
    飽きますからね。たまには別のものも
    食べてみたいんでしょう。

 これが正しい、これが正しい、これが正しい!! と何度も言われている時に、「いや、実は正しくない」という意見に出会ったら、人がそれに興味を示すのは当然。もし「それ」が間違っていたら致命的なのだから。

 懐疑的な煽り文句を読んだら、実際にどうなのだろうとそれに眼を引かれるのも、眼を通すのも当たり前。

 ∧∧
( ‥)しかしそうやって儲けるには

      (‥ )消費者の喜ぶ嘘を把握すべきだと思うのだけどもね
       □-  皆が喜ぶ嘘ってなんだろね?

 ∧∧
( ‥)まあ、世の中のトンデモさんたちだって
    別にそこまで考えて生活を成り立たせているわけ
    ではないでしょ?

      (‥ )まあなあ、そうだろうなあ。
          読者がドン引きするようなこと
          書いちゃう人もいるからなあ。

 売れているトンデモさんたちの背後には適応度が低くてくびれ死んでいったトンデモさんたちが何十倍もいるに違いない。

 ∧∧
( ‥)売れるって難しいですねえ。

      (‥ )皆が受け入れる嘘とその書き方には
          才能が必要でね。

 みなの望みをかなえるには、みなの望みを理解する必要があり、その望みをかなえるだけの言葉が必要だ。嘘を言葉で飾れば甘くなるが、へたに加工するとどうにもならぬ。みなが望む嘘を皆が望む形に加工するのは、実は容易なこっちゃない。

 ところで

      ( ‥)トンデモって言葉は嫌いでなあ
 ∧∧
( ‥)なぜ?

 あれはトンデモ、これもトンデモ!!! と言い立てていたサイエンスライターが、目の前でじょじょに(10年あまりをかけて)トンデモになっていく過程を見たので。

 ∧∧
( ‥)便利な言葉なんですけどね。

      (‥ )便利だけどねえ、トンデモって用語自体には
          妥当性の数値化とか、そういうパラメーターが
           ないからねえ。

 トンデモという言葉それ自体はまったくの無力。無惨なことだ。

 ああ、それにしても、皆が望む嘘ってどんな?

 ∧∧
( ‥)君の存在はオンリーワンだから今のままで
    いいんだよ、とか?

      (‥ )全員がオンリーワンだから、無意味な言動だと
          しか思えないけどね。

 しかも、こういう言葉に感動する人たちだって、その大部分は自分がオンリーワンだなんてさらさら信じちゃいない。

 ∧∧
( ‥)皆が望む嘘は、実のところ購買者の大半から
    結局は信用されていないと?

      (‥ )スタンダードな意見だって普段は鵜呑みにしているけど
          100パーセント信用しているわけではない
           そういう人たちだよね?
 
 そういう人のほとんどは”異端だからってだけで物事を信用するほど不用心”じゃないでしょう(*消費者=信奉者、ではないだろうという意味で)。

 ∧∧
(‥ )飛びついちゃう人もいるみたいですけどね
 □-
     (‥ )ちょっと頭が回る人ってそうだと思うけどね。
         なんていうの? お利口さんって言うのかね。

 
 あるいはこう? 誰も見向きもしない結論を金科玉条に信奉するのも、理論武装してそれを正当化できる程度に頭が回るのも別にかまいやしませんが、望みがかなえられたからといって、その選択肢、ちょっと不用心すぎやしませんか。なんで誰も見向きもしないんでしょうね。皆が馬鹿だから? それとも

 

ここがゴールであるという確信

 
 ハツカダイコンの花が咲いた。

 ∧∧
(‥ )白いですね
゜- 
    (‥ )ダイコンの花は基本、白なのかね?

 ハマダイコンの花は、青紫がかった白だったよなあ。


    ( ‥)カブは黄色なんだよね。
      -゜
 ∧∧
( ‥)アブラナと同じですね。

 さてはて。

 閑話休題

 自分は他の誰もが気がつかなかった画期的な解決策を見いだした!! と思い込む人や確信する人や大声で主張する人は多い。

 ∧∧
( ‥)でも妙な話ではあるんですよね。

    (‥ )これだけものすごい数の人がいるのに、
        自分だけがゴールに辿り着けた、という主張
        だからね。

 例えばの話、迷路があるとする。ものすごく単純な迷路でひたすら2分岐するだけだとする。右へいくのか左へいくのか、決め手は特に無いとする。2分岐を7回繰り返せば128の行き着く先があり、そのうちの1つがゴールであるとする。

 ∧∧
( ‥)もし、128人でスタートして全員がばらばらに
    コースを歩んだら。

    (‥ )1人ぐらいは答えに辿り着けるってことかな。

 逆にいえば128人中、127人はゴールに辿り着けない。すごく単純な考えだけども、まあおよそそういうことではあるんでしょう。つまるところ、こんな単純な場合でさえ自分が実際のゴールに辿り着いている可能性は128分の1ってことですか。

 ∧∧
( ‥)でも、我こそその128分の1であると
    主張する人がいると。

     (‥ )まあ、主張してもいいんだけどさ。

 そこがゴールだという根拠は何?

 我こそゴールに辿り着いたのだ!! という確信はどこからくるんだろう。

 ∧∧
( ‥)もしも分岐点ごとに何か手がかりがあったとします。

     (‥ )その手がかりをこう解釈する、そういう前提で
         進んだら、ある結論に辿り着きました。

 例えば黒い記号と白い記号がいつも分岐点で左右対になって表示されている。Aさんは黒い記号にそって左右の選択をしていたらある結論に辿り着きました。そこで得意げに言うのです。これがゴールです。ところが参加者のうちの幾人かは全然違う場所にいって、ここがゴールだよ、と言っている。それを聞きつけた仲間の大部分も、「あの人たちが言うんだから、あっこがゴールなんだな」となる。
 
 ∧∧
( ‥)Aさんは面白くないでしょうね。

     (‥ )まあ、面白くなかろうがなんだろうが、
         どっちが妥当な結論であるのか、それを検討しないと
         いけないのだけども。

 Aさんは言うだろう、黒い記号にそって選択したのだからここがゴールだと。でも相手はこういうのです。黒塗り、白抜きと関係なく、Goalと書いてる方に進むとここに行き着くんだが、何か問題でも?

 ∧∧
( ‥)ゴールと書いてる方向に進んだからといって
    その行き着く先がゴールとは限らない、とは
    反論できるでしょうけどね。

     (‥ )では、お前の黒い記号に沿って進むとゴールに辿り着くという
         根拠を説明してみせろ、と言われるだろうけどな。
 
 結論の妥当性を示すには、根拠それ自体の妥当性も示さなけりゃいけない。でも考えてもみれば、これを逆にすれば

     (‥ )記号をこのように解釈すれば答えに辿り着けるに違いない
         そう思い込んでいれば、根拠それ自体の妥当性はパーフェクト
         ゆえに結論もパーフェクトだと実感。
 ∧∧
( ‥)それは単に循環論法じゃないんですか?
 
 そうなのだけども、世の中のオレ様理論とか、どれもこれもこんな程度の代物だよね、つまるところ。

 ∧∧
( ‥)ああいうのは、自分の思い込みの域を出るものではないと?

     (‥ )実際、あの手の人たちってグラフを描かないだろ?

 データからグラフを描くというのは、データが指し示す何らかの傾向を表示するということであって。

 ∧∧
( ‥)妥当性を比較できる数値に直して表示するって
    ことでもありますね。
    駄目なグラフはデータからは描かれない、あるいは
    低い程度でしか支持されないでしょうから。

     (‥ )それはまた、根拠を示すことでもあるわいな。

 喫煙の本数やニコチンの摂取量と肺がんの発生率が相関しているとか、そういうグラフがあるから根拠を示せるわけだろうし。

 ∧∧
( ‥)オレ様理論屋さんはグラフを描かないし、
    描かないから、オレ様な理論展開ができると。

     (‥ )実際、グラフを描いたらスタンダードな結論に
         至るからオレ様理論できなくなるじゃん。

*例えば、喫煙と肺がんの相関を否定するには、グラフを無視するか、グラフを曲解するしかない、ということ。

 グラフがなければ妥当性は示せない。妥当性が示せないから妥当性を無視してその気になれる。

 ∧∧
( ‥)なんか、つまらないオチですねえ・・・

     (‥ )意外と膨らまないな、この話。
         まあ、オレ様理論が面白かったことって
         なかったと思うから、しょうがないのかもね。

 面白いと一瞬でも思えるとしたら、実際のゴールを知らずに、もしかしたらそこがゴールかも!!?? と思っていられる間だけかもしれない。

 ∧∧
( ‥)でもそれも

     ( ‥)グラフを見ればたちまちしぼむさ。

 *喫煙は肺がんの原因と言われて何を馬鹿なと思い、関係なんかないんだという意見を聞いて溜飲を下げるが、グラフを示されて、そのグラフの読み方を自分で理解した途端に気分が沈む、ということ。


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